アン

私が9才の時から、いつも一緒にいるお人形です。
当時、神戸の三ノ宮のそごうのお人形売り場でひとめぼれしてしまいましたが、
当時の¥5800と言う値段は9才の女の子には途方もないものでした。
お年玉はもちろん、おこずかいを貯めに貯め、やっと家に連れ帰った大切な親友です。
顔と手先以外は布製のボディです。

 

あの頃、マドモアゼルジェジェを中心として、こういう抱き人形が流行していた記憶があります。
でもこの子はどんな会社でつくられたものなのか、今となってはわかりません。
本体にも服にもタグも刻印もついていないのです。
バスケットを模したボール紙の箱に入っていたことだけは覚えているのですが。
母にねだってエプロンドレスやニットのドレスを作ってもらっていました。
当時、少公女を読んで主人公セーラがエミリーという抱き人形を友達にしていたこと、
あるいは大草原の小さな家のローラがシャーロッテという人形を友達にしていたことに
私は大きな影響を受けていたみたいです。

この子が私をリカちゃん人形遊びから卒業!って思わせた張本人なのですよ、実は。
結局、人形は相当好きだったのですね〜。