王女と村娘 エリカ・バービー 



2006年夏、店頭で見かけて可愛さに惹かれ、欲しくなったバービー。
「王女と村娘」という物語で王女と村娘の二役をこなす彼女の、
その村娘エリカ役の方です。

2005年のクリスマス商戦向けに秋に発売されたもの。
それまで雑誌で紹介されているのを見てはいたのですが、別に気にしていなかったのです。
が、店頭で見かけるとお得感がありました。


こんな感じです。
はっきり言って、ブランコに目が眩んだのです。
お人形遊びする時に組み合わせたい小物って色々ありますが、ブランコって魅力的なアイテムですよね。
他のお人形達と使い回せる大きさ…そう、30センチのバービーが乗れるほどのブランコなら、
我が家のお人形のほとんどが楽しめるはず!
テーブルと椅子のセットも馬鹿馬鹿しいほど甘いテイストで
正気の沙汰では購入できませんが、「人形とセットになっていたから仕方なくね〜」
と、言い訳しながら手に入れる分には嬉しい。
こういう甘甘な家具もお人形ならではの楽しみ。

 
物語は別にたいしたこともなく(笑)王子や王女が村娘エリカのお茶会を大変楽しみましたという…。
CGのDVDも発売されています。

 

なかなか絢爛たる世界のようです…。

パッケージにはこのようなエリカ役バービーさんのお写真があるのですが、

実物はもうちょっと老けた感じ?
が、それはバービーならいつものことです。
私はプレイラインのバービーが元から大好き。
安価なのに丁寧なフェイスプリントで綺麗なバービーが多いので、いつも必ずチェックします。
でも最近のファッションフィーバーのお顔は苦手だったなあ〜。
だからこのエリカ役バービーのお顔が懐かしく、やはりこんなお顔が好きだなと思ったのも欲しくなった動機のひとつ。

   
村娘なのでドレスは簡素にコットンです。
ぽってり、コロンとした靴は廉価版のバービーにはありがち。
やはりスマートで小さな靴は作る手間がかかって高価なの?なんて疑問もわきます。
でもお顔のペイントは本当に綺麗。メイク濃い、とは思うけど…。

 
髪の結い方もなにげに凝っているんですね。
豪華家具混みで3000円しないのに(くどくてすみません)この美しさ。
マテル社の良心のようなバービーではありませんか。


そしてこの方が、私にエリカ・バービー購入を決意させた立役者のスイングチェア、ぶらんこさん。

素材は安っぽいのに、細かなディテールにこだわりぬいているところは、私の予想以上でした。


いい感じ!…でも。

装飾が邪魔でさほど揺らせない、その上2回揺すると滑り落ちてしまうエリカ!
…ま、人形は本当に揺らさないからいいですけどね〜。

気をとりなおして、お茶会の準備に入ることにしたエリカ。
細かいことにはこだわらない性格のようです。

 
チェアもちゃんとこだわっていて、肘掛けの部分から背もたれ部分、座面の縁など、手抜きがありません。
猫足の曲線がうれしい。

  
こんなちょっとしたお茶道具も、食玩が無かった頃なら大喜びだったでしょう。
っていうか、逆に食玩は子供には勿体無いので、
本当に子供に遊ばせるならこれくらいの小物で十分とも思えます。
そういえば、アメリカには日本の食玩て進出してないのかな?
あの精巧なミニチュアの数々は、世界のドールファンにウケると思うのだけれど。
それにしてもこのテーブル、めちゃめちゃ甘いデザインです。
テーブル自体がケーキのようです。


「さあ、どうぞめしあがれ!」


お客様は小さな赤いテディベア。
微笑ましいなあと見ていたら、
「ささっ、私のお茶を召し上がって、どうぞ!きっと魔法がとけて、もとの王子様に戻られますわ♪」
「え?え、え〜?いや、私は元からコテコテの熊ですけども」
「あら!ご謙遜を♪」
「いや、ほんとですったら!そんな訳の判らない期待をされても困りますってば」
なんて会話が聞こえてきました(もちろん嘘です)


純朴な村娘(メイク濃くてあまりそう見えないけど、きっとたぶんそういう設定)と見せかけて、
実は野心家だったエリカ・バービーでした。
いつか本当に王子様が来るといいね、と願いつつ…。

(2006.9.1)