Classmate  タケル 


2004年7月、ジュンプランニング社から新しいドールが登場しました。
シリーズ名は「クラスメイト」
本でその企画が在ることを知り、ちらっと小さな写真で見たときから興味があったのですが、
発売後、店頭で実物を見てから購入を決意しました。
決め手は第一印象からよかったこの「顔」です。

 
大きさは約20センチ。現行のリカちゃんより小さいのですが、パッケージはなんとなく豪華。

 
手に取ってみると、まずその小ささにやや驚きます。
でか頭人形に慣れていたからでしょうか。
顔の小ささが新鮮です。

 
小さいのに頼もしい、自立して、ポーズが自在にとれます。
思っていた以上にいい雰囲気。
箱出しすると、小さいながらパワー全開で魅力を発散しはじめた少年タケル。

でも残念ながら髪質がかなり悪い!

着ている服もまあ凝ってるんだけど、しっくりしない気も。

 
付属品はレザーのバッグと帽子、スニーカー。
このスニーカーのおかげで、タケルはかなり自立しやすいようです。


これが学生証。あ、やっぱりB型なのね…。


惹かれたのはこの顔の造形です。
本でリリース写真を見たときには一瞬ドールアイかな?と思いました。
というのも、目の部分がくっきりと彫り込まれて、二重まぶたの線、鼻の下のくぼみ、
そして唇の形、などかなりリアルなんです。
これはこの大きさのファッションドールには今までになかった造形ではないでしょうか。
材質もややビスクっぽく、それがこのお人形のクオリティを高めている気がします。
これで髪質がよければ…。

         
とはいえ、この時点でわたしはもうすっかりこのタケルを気に入っていました。

本来、私はファッションドールとしては女の子が大好きです。
男ドールも数体いますが、それは私なりに厳選し、意味と理由あって買ったものです。
私の中ではあくまでも、素敵な女の子ドールのエスコート役という位置づけなのです。


が、このクラスメイトシリーズにあっては最初からタケルばかりに目がいっていました。
新しいお人形に目を向けるときに、女の子ではなく、男の子からというのは初めてです。

 
かなり着膨れしていたので、脱がせてみました。

ベルトのごつさにびっくり。リアルなんだけどね…。

ちゃんと、グレーのトランクスをはかせてもらっていましたよ。
それにしてもこの足の感じ。顔立ちと違って、足はぐっと平坦に、本物らしくないつくりです。
ここで私がイメージしたのはピノキオの足。
こんな雰囲気じゃなかったでしょうか。

 
これがボディの前うしろ。
…うーん、やっぱり来ましたか、ネジネジ攻撃。
ああ、さすがジュンプランニングさん。

人間の美しさを表現する
そんなボディラインより、自由にポーズ、アクションをつけて遊ぶ。
このシリーズはそちらのほうに目的の重点をおかれてつくられたもののようです。

「イケナイコトカイ?」いいえ。

いつも裸にしておくわけじゃなし、このままのタケルで十分好きかな。

ブライス風味のでか頭に、SDの顔立ちを持つプーリップより
いっそう進化したのかな、ジュンプランニングさん、なんて思ってしまいました。
どちらかといえば顔立ちはSD寄りとはやっぱり思うものの、それよりは今はやりの(?)
韓国キャストドールの流れを汲んでいる感じがします。


3種類の女の子ドールと並んでみました。
右から現行の4代目リカちゃん、レプリカの初代タイプリカちゃん、
みんなが大好きなタイニー・ベッツィー。
雰囲気の違いがかなり歴然としているのが判るでしょう。

一番しっくり来るのはこの組み合わせ。

 
現行リカのお姉さんぽさはまたいいかもしれない。
でもベチ子ちゃんとはあまりにも雰囲気が違うのでした…(^_^;)


このシリーズはオリジナリティをやや強く感じさせてくれました。
クラスメイトシリーズがこの先どうなるにせよ、
我が家で彼は大切にされていくことでしょう。

(2004.8.10)