バレエレッスン風景。
2003年8月31日(日)
 家族で庭仕事に精をだした。私が庭づくりに興味を持ち出したのは10年くらい前からなのだが(当時はガーデニングなんて言葉はなく、『最近園芸に凝ってます』と言うと、みんなに『年寄りみたい』と言われた)庭は、冬を越すより夏を越す方が難しい。気を抜くと高温乾燥で植物が萎れる。朝たっぷり水をあげても夕方にはカラカラだから、旅行で家をあけるなんてとんでもない。咲き終わって枯れた花をマメに積むのも時間がかかるし、植え替えを考えたり、虫よけを考えたり、中々気をつかう仕事。でも楽しい。寄せ植えを自分でデザインすること、アクセサリーをちりばめること、夫婦でそれを相談すること、なんかが楽しい。あまり夏らしくなかった今年だけれど、朝顔のことだけは随分季節感を楽しませてもらった。その種を収穫して子供達も大喜び。ハーブを育てようと思って、娘と一緒にカモミールの種を蒔いた。
秋はまたお庭づくりが楽しい季節。張りきってしまう。
 Tiny Betsyのハロウィントランク、まだ届かない。待ち遠しい。


バレエ教室の看板。
2003年8月30日(土)
 頭痛と肩凝りの中間に居座り、嫌な感じに疼いているもの、それは左奥歯である。治療済みのその下で何かが疼いているような、それでこんなに肩凝り頭痛がおきているような予感におびえながら、歯科恐怖の余りに引き延ばしていた現実に、思いきって直面することにした。それも先生がひどく感じがいい人であるおかげだ。昨年は息子のことで散々お世話になった。その頃、歯の治療中に麻酔で死亡した4歳の女の子のことをニュースできいて、それこそ私はぎゃーぎゃー騒いだものである。さぞさぞ、御迷惑だったことと思う…。でもそんな私に辛抱強く優しく暖かく接して下さった御恩に報いるため、私はかなり先生の宣伝に務め(昨年、独立開業なさったばっかり)何人もの友達を送り込んだので、先生もいい印象を持っていて下さったのか、10ヶ月ぶりにお電話したらすぐに私だと分ってくれ(いかに印象強かったか、だわね)お忙しい時間を開けて下さった。で、娘に
「ママ、泣いちゃダメよ!」
と励まされながら出かけた。今日はとりあえずレントゲンをとってもらい、色々相談にのってもらった。なんだか楽しかったのであっという間な気がしたけどオットが言うには50分も診てもらっていたらしい。見送りにきてくれた先生を見て、息子がさささささ〜!っと3メートルくらい後ずさりしたのが笑えた。
それから花屋さんによってお花を何種類か選び(もうぼちぼち夏の庭から秋の庭へ変わって行きつつある)隣のマクドナルドでおやつ代わりにハンバーガーを食べ、バレエ教室へ。その後、ホームセンターで土とプランターを選び(最初の花屋さんより安く、種類が多いので)売店で子供達にソフトクリームを食べさせて、ペットショップをゆっくりと覗く。このコースは子供達のお楽しみだけど、案外私達も楽しい。その証拠にそっくり同じコースをたどっているカップルが何組もいた。私はこのペットショップで数カ月前にたいそう美しい猫に一目惚れした。ロシアンブルーのオスで美形だった。飽かず眺めていたものだけど夏休みになってからごぶさたしていて、久しぶりにいったらすっかり成長し、ガラスケース一杯にのびていて、値段がひどく安くなっていた…。でもしょせん叶わぬ恋で、オットは猫より断然犬派なのだ。
昔、ペットショップのちらしを何気なくみて一目惚れしたのはパピヨンという犬。周りの人にあれはあまり頭が良くない犬種だとか、子供ができる前に犬を飼うとますます子供ができない、などの理由で止められていたのだけど、やっぱり可愛い。生後一ヶ月の女の子で、目を奪われてしまった。もうなんていうか美少女。清楚で上品な感じ。優しい性格がにじみでているような子。まさにCMのアイフル状態になってしまい、娘も「パパ、この子買ったら?」と言い出した。オットも決してきらいではない様子。でもねえ、息子がもう少し大きくなるまで待ちたいとも思う。そうしたらゆっくりまた育児に専念できるからね。まさに後ろ髪ひかれるような思いでその場を後にした。
レンタルビデオをまた借りて、美味しい夕食をつくって食べる。いつもは夫婦で子供が寝た後に晩酌するのを楽しみにしているけれど、土曜日は夕食の時に少し飲んじゃえ、ということにしている。少量のお酒は確かにお料理がますます美味しく感じられていい。
何もない毎日…というと、10代の頃はよくないような響きを感じたものだが今はただ心地いいばかり。何でもない日、万歳。

 
携帯電話で、こういうフレームをつけて撮影することもできます。
便利な世の中だ〜!
2003年8月29日(金)
 やっとスイミングスクールの最終日。この4日間、スクールから帰ってくると疲れていたのは子供達ではなく私だった。どうしてだろうと思って自分を分析して気付いたのだが、私は子供がどんな理由、形であれ苦しんでいると、激しく同調してしまい、自分が直接苦しむ以上に苦しい。今回、娘がかなりつらがっていたので一時間がとても長く感じられ、微笑ましく見ているだけ、というのはかなり私にも苦痛だった。で、最終日の今日は、先生にお願いして、娘をただ隅っこに置いておくだけにしてもらった。そうしたら前半は泣いていたけど、後半にはすすんで水にはいってちょっと顔をつけて、笑顔がこぼれた。プールサイドでビデオカメラを向ける私にピースサインをしてくれるほどに。息子は逆に今まで泣かなかったのに泣いて私の方に走り寄ってきてダメだった。なぜにお姉ちゃんのところにばかりママはいるのじゃ!と錯乱したらしい。ま、単なるマザコンかもしれないけど。(第2子も女の子と決め込んでいた私が、息子を得て、すぐに決意したのは、とびっきりのマザコン男にしてやるわ、オーホッホッホッホ!!ということであった。なので満足っす)
帰宅してひと休み後、ひさしぶりのバレエ教室。それから息子の幼稚園の花火大会。オットが迎えにきてくれて、帰りに近所のお寿司屋さんののれんを初めてくぐる。ネタは中の上、大将とその娘さんの接客はピカイチ。価格は安い。ということで一躍、我が家の外食リストランキング2位に踊り出た。とても小さくて古いお店だけど、お店の方の人柄の良さが何よりの美味しさ。私もオットも昔はものすごい食い道楽だったし、お寿司には大変なこだわりがあって、その上で中の上と言えるのだからすごい、と思う。価格と引きくらべればもっとすごいのかも。高くて美味しいのは当たり前だからね。このお店を知ったことひとつで、我が家の資産価値があがったように思えるくらいだ。
人生は巡り会いで決まる。人と人との楽しいおしゃべりは、人生に栄養をつけてくれるものみたい。
スイミングスクールも一緒に通っている幼稚園のお友達のお母さんと今日はなしたのだが、娘の親友Lちゃんがお母さんもE(娘)ちゃんママみたいになって!と泣いたと言う。それは昨日、スイミングスクールのあと挫折感一杯で泣きじゃくっている娘が不憫で「お水に潜れなくったって、ずっと泣いてても、逃げてても、ママはあなたが大好きだよ。それは絶対に変わらないの。だから気にしなくてもいいの。ちょっとずつ頑張れればもっといいし、どうしてもダメならそれはそれでいいの」と言って聞かせていたのを、Lちゃんが横で聞いていたものらしい。「『おかあさんは私が泣くと怒ってばっかり。私もEちゃんみたいなことを言ってほしいの!』って泣かれたの。だから昨日ずっとLに『大好き、大好き』って言ってすごしたのよ」とのことだった。うーん、わたしなんか全然いい母ではないけど。ただ、子供達は私が母だというだけで無心の愛情を捧げてくれるからいつも勿体無くてどうしようかと思った時、その愛に返すものは愛しかなかった。世の中で、どんな自分であろうと無条件に愛してくれる人がいるのだと思えることが、少しでも子供達のバックボーンになればいいと思う。ただそれだけ。

 
こだわりの印鑑ケース。
もしかして私って黄緑色好きかも。
2003年8月28日(木)
 本日のスイミングスクールでは娘は、プールから逃げ出して、プールサイドを逃げ回るという姿を見せてくれました。ちょうどその反対側では下のクラスにいる息子の方が、こちらはすっとぼけた顔をしてひょこひょこと脱走を図っており、私達家族を知る父兄は大爆笑、見知らぬ人たちは「あの子達、なんか顔似てない?」と囁きあっており、私は小さく小さくトホホホホ…となっておりました。やっぱり何か育て方間違ってる!?でもでも。本当っに!娘も息子も生まれた瞬間からもう人格がほぼ完成されていて、親としては物の善悪を教えるというオプションをつけるくらいしかできなかった…気がするのだけど。
まあおかげですごく沢山の生徒を抱えているはずのスイミングスクールのコーチの中でも私達母子は知られきっている。普通、先生方は生徒とその母親の顔は一致しないそうなのだが(あんまり母親はプールサイドにいかないからね)我が家に限ってはバッチリ一致させて頂いております(涙)
そんなこんなで帰宅するとたかが1時間のことにぐったり。幸いなのは送迎バスが貸しきりなので、帰りは好きなところへ送ってもらえるということなのだ。家の前に乗り付けてもらったり。今日はスーパーの前でおろしてもらえてラッキーだったわ。
 私自身が自分の中の好き嫌いの感情に振り回されて、ティーンエイジャーの頃に苦労した記憶があるので、自分が親の立場に立ってみて、ぜひ実行したかったのは「子供に好き嫌いを無理強いしない」ということだった。色々与えてみては様子を観る。ちゃんと子供達は好きなもの嫌いなものをみつける。好きなものは存分に、飽きる程に与えてやるし、嫌いなものは強いない。人を、あるいは自分を傷つけない範囲でならばそれでいいかなと思う。
私は窮屈な教育の中で育った。神戸と言えばオシャレなイメージがあると思うが、その昔、神戸の市立中学校は入学すると男子は全員、頭髪を丸刈りにしなくてはならず、女子も髪は短いものが好ましいとされ、でも段カットをしてはならず、制服の襟に後ろ髪がついてもいけなかった。長ければ必ずきちんとくくり、髪を長くする必要は全くないと言われ続けた(私は髪を長くして編んでいたのだ)。他にも無数に馬鹿げた下らない校則でしばられ、竹刀を持ち歩く教師が一人はいた。未だに思い出しても訳がわからないそれらの無理強いは、私達子供が真っ当に成長するために必要なことなのだと言われ続けていた。残念ながら、その結果はあまり正しく出ていないと思う…。その後、「校門圧死事件」というのが起きて、神戸の公立学校のこの校則達は異常だとかなりマスコミに取り上げられた。私の母校はなんと、神戸で2番目に男子の丸刈り廃止にふみきった。
私の母は私が読書や音楽にのめりこむことをとても嫌った。お裁縫や編み物も園芸も、絵をかくことも文章を書くことも、とにかく私が好きなことをみつけそれにのめり込むことを嫌う。最初は褒めてくれるのだけれど…。未だにそれがなぜなのか判らない。もうそれは母の口癖になってしまっていて未だに私と会話をしていると「あんまり本ばかり読まないで」という枕詞がつく。そのあとには「もっとちゃんとした料理をつくりなさい」とか「洗濯しなさい」とか。料理も洗濯もしているのだが、満足してくれないのだ。料理は一汁三菜、緑黄色野菜と肉、魚、がバランスよく取れるもので盛り付けも美しくなければならず、洗濯は洗濯機に頼ってばっかりいてはダメで(未だに母は私がニ層式から全自動に代えたことを事を怒っている)きちんと洗剤を何種類も使い分けて手洗いすべきであり、家の中も拭いて掃いて浄めていなければならないという。それを全部こなしていると、私は私の時間がなくなる。何より、母は料理と掃除が嫌いで、私達家族にそこまでしてくれたことはないんである…。母は私に理想の主婦になって欲しいのかもしれない。無理です。
それらは皆こじつけで、母は単に私が何かに熱中することがとにかく嫌いらしい。それはたぶん、私が勝手にどこかに旅してしまって、置いてけぼりな気分になるからじゃないかとオットは言う。オットもそうなんだって…。


ふと見つけたアリス。これはマグネットです。
冷蔵庫にぺたん、してます。
2003年8月27日(水)
 娘が極端に水を怖がるようになり、スイミングスクールが辛いものになってきた。先生がなだめすかしながら、娘を抱えて水に潜らせるのだけど、彼女は泣いて大暴れ。見ていて辛くなってしまった。私の子供時代は「できない」「嫌だ」を教育の現場で言うことはとんでもない大罪だし、わがままだし、許されない甘えとして扱われた。「根性」という言葉が日常的に使われ、落ちこぼれという言葉も頻繁に使われた。適応できない子は黙って登校拒否していたと思う。
自分が子供を産んでみて、教育も変わったなあという実感がある。「無理強いしない」「その子なりの良さを認め、引き出そう」「嫌いにならないように、楽しさからはいれるように」今はこういう理念が尊ばれていて、大変結構なことだと思う。でも体育会系の世界はまだあるのね。オットはそれも必要な経験だと言う。水泳の先生は全然鬼ではない。ただ努力してくれてるだけなんだけど、それが私には結構無理強いに見える…。私が慣れない感触を持つのだから、その教えを受ける娘は必死だろう。彼女が泣叫ぶ声が2階のギャラリーにまで響いてきて切なかった。
 可哀想なので帰宅後はのんびりさせてあげる。私自身緊張していたのでくつろぐことにしたかった。それにずっと肩凝りと頭痛が治まらない。あんまり続くので、脳腫瘍じゃないかしらと心配になってくるくらいだわ。そう思いながらぼんやり子供と一緒にディズニー「アイスエイジ」を観ていたら(気付くと我が家にはディズニーのビデオやDVDがたくさんある。私が好きだからだけど、これはオットが買ってきた)ラストシーンでふと涙がでた。母親と死に別れた赤ちゃんがやっと父親の方に会えた、というだけのシーンなのだけど。とても楽しい映画だから家にあって良かったかな。
レンタルビデオ店で子供達用に新しい「メイシー」も借りたので続けて観る。ナレーションにも歌にもなじめない〜!ナレーションは仲村トオル、歌はさかたおさむ、と私の中でイメージが定着してしまっているので、それが変わると辛いのねん。「おじゃるまる」の声優変更も辛かったし、「おかあさんといっしょ」の新しいお兄さんお姉さんにも今頃ようやく慣れた。年をとって順応力がかなり低下したらしい。子供がいない人は教育テレビなんかあまり見ないだろうが、これが全然侮れない。かなりすごい。UAが出ている番組はお気に入り。「にほんごであそぼ」の野村萬斎は今や全国の子供達のアイドルである。狂言が一気に子供達に浸透してしまった。あまり歌ったり踊ったりしないうちの息子でさえ、鏡の前で「ややこしや〜あ、ややこしや〜あ」とやっている。
 ブライスの写真を撮っていたら、今までに何度となくブライスを観てきたはずの娘が急に、ものすごく気に入って「このお人形って可愛いね。すごく可愛いな」と言い出した。どれが一番好き?と聞いたら彼女がためらわずに手にとったのがルルド。ちょっとすごいかも。違いが判るのか?最近のレプブラも相当可愛いのにねえ。


今年の娘の水着にはこんなのを選びました。
たぶん水泳教室の女の子達のメインカラーは赤とピンク、あるいはブルーだと思ったのです。
混んでいるプールや海の中でもパッと目立つようにと探していて、メゾピアノのこお水着と帽子に決定。
ピンクじゃないと嫌がるかな〜と思っていたけど、娘も気に入ってくれました。
スイミングスクールで注目を集めたのは帽子です。
2003年8月26日(火)
 またスイミングスクールの夏の短期集中コースが始まった。気がすすまない様子の子供達をなだめすかしながら行く。往復のバスは先月とは違うコースのを申し込んだら、私達親子の貸しきりだった。運転手さんが素敵な紳士で優しい。お孫さんが我が家の子供達を同じ年くらいだからという。そのお孫さんは一昨年からフランスのパリに住んでらっしゃるとのこと。いいなあ、パリ。あの街の空気感がとてもよかった。目も暗む程素晴らしい美術品の宝庫という印象もある。ルーブル美術館とオルセー美術館でほぼ1日過ごしてもまだ物足りなかった、もっと目に焼きつけておきたかった。今にして思えば、ルーブルの中で生の「モナ・リザ」をあるいは彫刻サモトラケのニケを見る事ができたことは本当に幸福だったと思う。ああ、無性にパリに行きたくなった。
でも着いたのは近所の人でいっぱいのスポーツセンター。水にもぐることを怖がってさめざめと泣く娘に、ひたすら脱走を図る息子を「あやや〜」と眺めつつ同じ幼稚園ママと世間話を楽しむ。低血圧、貧血、肩凝りに悩んでいるママさんは多い。私が処方してもらった漢方薬や行きつけの整骨院の話をすると皆も試す、と乗り気になって盛り上がる。
帰宅後、息子の幼稚園に遊びに行った。せっかく園に慣れた息子が幼稚園を忘れてまた通園をいやがらないように、と気にかけてくださって、呼んで下さったのだ。息子の「自閉症スペクトラム、軽度」ということについて話し合う。私達夫婦がいつも協力してよく話し合いながら育児に接していることを、先方はとても高く評価してくださって、それはまあよかったのだけど、逆に世の中の一般のパパはそんなにも育児にかかわりが浅いのかと、日本のママ達へ暗い同情を感じる。オットが人並み以上に私に協力的だとすれば。それは私が「パニック障害」という心の病気を抱えたからで、そうなるまでは私の愚痴も聞き流し、家事育児を手伝ってくれると言うよりは返って仕事を増やしてくれているようなところもあった。子煩悩なのは間違いなかったけれど、子供達が大騒ぎして疲れてトロンと眠くなった頃に帰宅してきて「全然うるさくないじゃないか。こんなに可愛いのにお前はもう、イライラして」などと言うので、大変悔しかったものである。
ま、それもいいけど、息子は幼稚園に久しぶりに出かけてとても喜んだ。自閉症は先天的な脳の障害であると言われている。息子はその傾向があると言われているだけあって言葉が遅い。が英語はよく喋る。たとえば「かたつむり」は言いにくいので「すねいる」という。「おなかすいた」も言いづらい日本語らしく「はんぐりー!」と訴えてくる。動物の名前はほぼ英語で、撥音が素晴らしい。一方日本語はたどたどしく撥音も変。ひらがな、カタカナ、アルファベットの大文字小文字、数字は全部覚えていて(幼稚園の年少児にそういう子はいないそうだ)、バラバラになっている積み木やパズルを綺麗に並べて完成させるのが好きだし、ものすごくうまい。そのうえ、漢字も覚えだしたのではないかと幼稚園の先生は言う。息子が「ジゼン、ジゼン」と指さす本をみたら「自然」と書いてあったと。「これ(自)はジじゃなくてシと読むんだよ」と教えると、納得できないようにじっと先生の顔と字を見比べていたそうだ。どこかで漢字をちらっと覚えるタイミングがあったのだろう。たぶん、高機能型の自閉症なのではないか、と推察される。トム・クルーズとダスティン・ホフマン主演であまりにも有名な「レインマン」という映画の中のダスティン・ホフマンが演じた自閉症の様子、あれにかなり近い。ただ表情はとても豊かだしこちらの言葉もしっかり理解していて、適切な返事をすることも増えてきている。息子にひたすら言葉をかけ続け、マメに接して行くこと、より愛情を示して行くことを心掛けるしか、今現在、自閉症に対する治療法はないらしく、それはでも母として一番可能な方法だから良かったなあ。
今も息子は、動物が好きだからという理由だけで買った公文の動物英語カードを次々にめくりながら、完璧な発音で動物達の英語名を読み上げている。


娘がアリエルとベルが好きなら、私は幼少のみぎりからオーロラ姫が大好きなんです。
で、ひそかにこんなプチバッグをバッグの中に忍ばせています。
手帳とボールペン、印鑑、コンパクト、口紅など細かいものをいれるのにちょうどいい大きさです。
2003年8月25日(月)
 娘のお友達を招いて一日遊んで過ごす。情報通のお母さまに色々教えて頂き、参考になる。
 ちょっと昔はかなり世間でお受験問題(なぜ頭に『お』をつけちゃうんだろうね)過熱していたのだが、今もきっとどこかでそうなのだろうが、私の周りはみんな大変穏やか。地元の公立小学校がかなりレベルが高いそうで、遠くから越境して通学している人もいるくらいだから、というのも一つあるけれど(中学受験は結構みんなする)、「子供にエリートになってなんて思わないよね」「そう普通に、ほんっとに普通に、人に迷惑かけない程度に自由に生きていってくれればねえ」「もう生きててくれるだけでいいって感じだよね」と、こんな感じのお母さん達ばかりなのだ。私はといえばもう人並み以上に娘も息子もマイペースなことこの上無しだし、そこで親が何をどうめざしてじたばたしても意味ないでしょう、と思うので、成りゆき任せでしかない。家から徒歩1分半のところに全然有名じゃない私立の小学校があり、そこの制服がわ〜♪と思うくらい可愛い。派手すぎず地味すぎないセーラー服。ベレー帽もバッグも靴も上品な感じ。家がめちゃめちゃ近いので入れて欲しいなあと物欲しげな視線を送っているのではあるが、今さら塾に通う気もなし。そんな中で受験を決意している人は、密かにこっそり準備をすすめているそうで(つまり受験塾に通っているということね)その人たちの名前を教えてもらった。でも全然意外じゃなかった。だっていつもちょっとツンとした感じの親子なんだもん(笑)
幼稚園内の人間関係も案外複雑らしく、誰かが誰かのことを批判めいた口調で発言すると、ほぼ10分後には全員の耳に入っているという。おそろしや、オットの実家周辺の田舎なみではないか。幼稚園は親にとっても中々楽しいところだと思っていた私は、ちょっとおめでたいらしい。いいよ、そう人間関係を複雑にしなくても。1度しかない人生じゃないですか、楽しんで気楽にひらひら〜っと行きましょうよ。と私は言いたい(涙)
 「負けず嫌い」というのは恐ろしい言葉だと常々私は思っている。だって、負けって言葉の反対は勝ちでしょう。いつも物事すべてを「勝った!」「負けた!」って判定しながら、人と我が身をひきくらべ、優劣をつける心意気で生きているってことではない??それって強烈なナルシズム、恐るべき自己中心。いつもいつも自分が一番、なんてあり得ない、
「私って負けず嫌いなの」「私って頑固なの」って口にする人は、かなり得意そうな口調だと私には感じられる。つまりそれは、相手である私への示威であり宣言なのかと思う。弱い私はおとなしく退散するばかりです。こんななので、人間関係、もめる前に引いております。今回も逃げますわ〜。


娘がついに大好きなアリエルのお人形をパパに買ってもらいました。
オットとしては娘までもがお人形にハマるのは嫌で仕方ないらしく、
今までもジェニーを欲しがっても買うそぶりを見せなかったのだけど、
リトルマーメイドはもうどうしようもない、って感じです(笑)
2003年8月24日(日)
 子供みたいだけど、怒ってすねたあと、機嫌をとってもらえるのはちょっと嬉しい。
今日はもうふてくされて自分の部屋に閉じこもっているつもりだったけれど、朝からオットが献身的に私中心にプランを練ってくれたので、結局機嫌が治ってしまいました(笑)
私が昨日不機嫌になったきっかけは、どうにもこうにもデジカメからパソコンへ画像をとりこめなくなった、ということだったので、その問題を解決すべく新宿のヨドバシカメラへ。あっさり解決。ケーブルでつなぐのをやめて、メモリーカードを直接マシンにつなぐコンパクトフラッシュというものを使うことに。時代は進化していたのね。すごく久しぶりにパソコンやデジカメ売り場をみたら、あまりの進みぶりに絶句。自分がいかに旧態依然として過ごしていたかを実感してしまいました。いいや、いっそレトロに生きよう…でもいいなあ、とため息。
 気を取り直して軽くショッピング。娘がリトルマーメイドのアリエルのお人形を見つけて、無欲な彼女には珍しく(ほんと、私の娘とは思えない程欲がないのだ)熱心に欲しがったので、人形嫌いのオット(私のせいです)も根負けして買ってあげる。TOMY社製のそれはやっぱりなんだかチャチくって、私の好みじゃない、どうせならマテルがだしたアリエルをネットで取り寄せて買ってあげたいとも思ったけれど、娘には街にお出かけして出会ったという縁も大切なんだろうとも妥協。実際それで娘はすっかり満足してしまい、その後デパートの中の何をみても関係なくなってしまった様子。早く家に帰ってアリエルに触りたいの、という。
お人形の箱をあける瞬間、あけてお人形に触れた瞬間の娘の表情に私も感動を感じた。大昔、私も赤いワンピースの栗色の長い髪のレディリカをものすごくときめきながら手に触れた。こんなに時が経ってるのにあの時のあの感動がまだ私の心に鮮やかなように、今、娘も同じ経験をしているのかな、と思った。
取り出してみたアリエルは、第一印象より可愛い。もちろん大人のコレクターには受け入れられないとは思うものの、よく見たらお顔もなかなかアニメの再現を心掛けているし(マテルほどペイントが美しくないのは仕方ないことなのでしょう)足にかぶせた尻尾も、貝の形をした付属のコームが子供の手にちょうどいい大きさであることにも気配りを感じられるし、娘の中のアリエルのイメージから決して大きくハズれていはいないのがいいこと。
何はさておいてもまずこのアリエルにドレスを作ってあげましょう。昔、母が何枚も私のレディリカにドレスを縫ってくれたように。しかし娘は言った。「違うの、私がアリエルになりたいの」その手には先月買ってあげたディズニープリンセスの雑誌のあるページが。子供向けアリエルコスチュームの作り方が載ってるんですね〜。ひええ、そんな大作を作れッて!?母として頑張るべきか。誰か掃除洗濯お料理後片付けその他もろもろの家事を変わりにしてくれたなら、鶴のように部屋に閉じこもってつくりあげるのだけど…。


小さな洗濯物ハンガー。
娘にとって今、大ブームのリトルマーメイドのものをみつけたので、嬉々として購入。
ささいなものでも、可愛いと使ってて嬉しいものです。
2003年8月23日(土)
 iMacのOS9というパソコンを使っているのだけど、妹が言うにはこれはもうたいそう古いものだとのこと。そのせいでもないのだろうけれど、今日、壊れたらしいデジカメを持って某有名電気店に行ったらマッキントッシュは取り扱っていないと言われてびっくりした。確かに〜、サイトを作ってらっしゃる方もほとんどがウィンドウズ。なんか寂しくなってきた。まあこんな田舎で修理してすまそうというのも甘かったとは思うけれど、でもでも数年前までは確かにマック関係も扱ってたはず。なんか昔のベータビデオのことなんかをふと思い出してさみしくなっちゃったよ。
 しつこい偏頭痛にも悩まされ、それでも暑い中親としての勤めを放棄するわけにもいかず、自分を騙し騙しオットの立てたプランに従い、くるくると家事をこなしてから子供達に浴衣を着せ、近所のお祭りに行く。でもこれがつまらなかった(T_T)金魚すくいやヨーヨー釣りを楽しみにしていた子供達に対し、商店街側が用意していたのは焼き鳥、おでん、フランクフルトに焼そば、お酒とジュースだけ。風船も綿菓子もなし。ビンゴ大会に長々と時間を費やし、オジサンたちは酔っぱらってハイテンション、子供達は退屈してローテンションな状態なのでうんざりして逃げ出した。
スーパーで買い物するも、給料日前でお財布の中がことのほか寂しいので豪華なものは買えず、でもオットが『ああ、美味しいな〜!』って思えるものが食べたい、というから苦労する(トホホ)。
夕食を家族が美味しがってたべてくれたのはいいけれど、そこで力つきることも叶わず、子供に約束した花火をする。オットはいつも子供に高らかに宣言して、子供を喜ばせる。そして実行するために奔走するのはオットだけではない…。
そんな私の楽しみは夜、子供達が寝た後に、少しばかりのアルコールを飲みながら映画を観ること。なんだかやっぱりオットと観たいので、オットも楽しめる映画を選んで、時がくるのを待つ。が。オットは寝てしまった。ほとんど毎日そうなのだ…。私が報われた想いになるにはほんのちょっぴりの成果があるだけでいいのだけど、一日を無事にこなしたとはいえ、家族がみんな好き勝手をして寝てしまった後に抜け殻のように残っていると、なんだかなあ、とため息がでる。そこにオットがいてくれて、一緒に私の好きな趣味につきあってくれるだけで随分気分が変わるのは間違いない。でもいつもイマイチだ。今夜は偏頭痛と肩凝りに耐えながら彼の要望に応えつづけてきた後だけに、さっさと寝られて頭に来た。
そうしたらオットが逆ギレし、「そんなに観たければ一人で観ろ」と。そういうことはもっと早く言って欲しいものである。『ジュラシックパーク』なんか一人でみたくないよ…。


折り畳み傘。
バーバママがお気に入り。
2003年8月22日(金)
 昨日はパソコンと格闘、今日はデジカメ!(涙)パソの方は御老体をなだめすかせばなんとか機嫌をなおしてくれたりもするのだけれど、デジカメの方は燃え尽きてる気がするぅ〜(号泣)しばしショックで半日呆然としてしまった。昔は写真を撮るなんて滅多にないことだったけれど、今はデジカメにすっかり頼り切った生活をしている。子供達の何気ない瞬間をパチリパチリと撮ることがメイン(普通のカメラだと現像代が気になってすごくたくさんは撮れないもの)、自然がたくさんの道を歩いている時に眼に止まったものや、身近に「プリティ〜♪」と感じさせてくれるもの…それらを撮ることは何か私の心を満たしてくれる行為だったのだ。おかげで今日一日なんとなく物足りなかった…。週末に向けて、更新したいと思っていたのになあ。
「Dolly Dolly vol2」が面白かったのでvol1も引っ張り出してきて熟読する。宇山あゆみ先生のポーズ人形がカプセルトイになって秋に出る、というのでドキドキ。ぜひともコンプリートしたい。でもね、食玩にしろカプセルトイにしろ、小さい小さいと思って集めていたら、案外かさ張るものだし、コンプリートにこだわっていたらお金もかなりかかることに最近気がついた。お人形サイズ、と基準を決めて、簡単に飛びつかないようにしなければ、と思う。可愛いものが好きという性分はたぶん一生治らないとおもうのだけど、やっぱり線はひかなくては。と一応自分に言って聞かせてみたりする。やっぱり一番欲しいもの、好きなものはお人形、ということで。


子供達がだいすきなバーバパパ。
私の妹が子供達の誕生日にこのパウダービーズのクッションを送ってくれて、
以来、いつも子供達とくっついています。
本当に手触り最高!気持ちいい〜♪
2003年8月21日(木)
 また更新をしたくて、パソコンと格闘。私の人生初のこのパソコンはもうすでにかなりの御老体らしく、小1時間くらい起動していると高熱を発してシュインと消えてしまうのだす〜!!泣いたことは1度や2度ではありませぬ。パソコンに詳しい妹はもう寿命だから買い替えれば、とよく言うのだけど、なだめればそれなりに言うことを聞いてくれるし、第一買い替えるお金があったら人形買っちゃうし!
 秋は幼稚園の行事がいっぱい。二つの幼稚園をかけもちしているので、きっとあまり更新できなくなると思うから8月中めいっぱい頑張りたいと思うのだけど、パソコンも年なら私も年で、すぐに肩凝りがひどくなるので無理がきかないのだ(涙)
 今日になって、やっと待ちに待った「Dolly Dolly」が到着。前回よりずっと内容が充実、とってもパワーアップしていると思った。子供達にビデオをあてがっておいて読みふける。最近気になって仕方ないのはロバート・タナー社のお人形。タイラーにつくづく見とれる。ベッツィーのお洋服から察するにこのファッションドールはきっと本気で素晴らしいのだろう。今までもよそ様のサイトでうっとりとみつめてきたのだけど、いつか叶うなら我が家にも来て欲しいなあ。キャンディもベロニクも素晴らしい。大人の魅力にクラクラ。一方で宇山あゆみさんのポーズ人形が可愛く見え、創作人形にはハッとした。のめりこんで人形をつくっている自分の姿が眼に浮かぶ…。これ以上、家庭内の人形の比重(お金も時間も空間も私の心も)を増やしたら間違いなくオットが激怒するだろうから、それもあくまでもユメなのだけど。好きなお人形を1種類にしぼって、それだけに専念して十分に遊んであげる…人形の少子化(>_<)理想的だけど私には無理だな〜。読んでいてショックだったのは、プチブライスのハニーバニーが眠り目だと書いてあること、嘘〜!?と思って家の子の瞼を引っ張ってみました。全然動かないよ…家の子だけ?本の間違い?ドキドキです。まあ、可愛いからどっちでもいいけど、真偽はいかに?


私の友達が「一番好きな夏のお花」と言うメランポジュームです。
可憐で、育てやすいお花。
2003年8月20日(水)
 息子を病院に連れて行く。そのためにオットが休みをとってくれていたので、なかなか楽しかった。息子の事、あまり心配しないようにしている。自閉症傾向とはいえ、息子はかなり進化しているし、幼稚園でもいい先生に巡り合えて楽しくやっているようだから、病院の医師の言葉は「御両親も幼稚園の先生も御立派です。医者として頭がさがります。」とのことだった。自閉症というものに対して、今はまだ医学が追い付いていない、医者は無力だということを先生は忌憚なくお話してくださった。子供のそのままの姿を受け入れて、語りかけて行くこと以上の対処法はないみたい。そうだろうと思っていた。
人生は人との出合いがすべてだと時々思う。人は独りでは生きていけない。例えば空想の世界に友達を求める人であっても、しょせんは誰か他人がその空想世界を生み出してくれている訳で(マンガ、小説、映画、ゲーム、そして人形などなど)そのいずれかに依存して生きているのだ。それならやはりいい出会いを祈って、そのための努力を惜しんではいけないと思う。母として子供のためにまず頑張ってやれることは人との交流を通して、バランス良い対人関係を築いて行くことだろう。本当は私は時々それに疲れる(笑)でもがんばる。
 帰りには私は明るい気持ちになっていて、家族で美味しいランチを食べて、トイザらスへ行った。ブラッツがとても可愛くて欲しかったけれど、自制。バービーのドレスくらい買えばよかったと後で後悔したけれど、結局子供のためのものばかり買って帰った(ま、それが普通なんだろうけど)
なにげに欲しいのはリカちゃんのむかしからのお友達のいずみちゃん。なぜか、昔から持っていないのだ。落ち着いていてクールビューティーって感じのいずみちゃんに魅力を感じているのに、一般市場にでている彼女の、どことなく粗雑な作りが気になって購入に踏み切れない…。普通にうられている安いお人形を差別する訳じゃない、私はそういうお人形も大好きなのだけど、ただ、タカラのお人形ってキャッスルのものが本当にクオリティが高くて素敵だって実感してしまっているのよね…。だから本音で言えばキャッスル特性のいずみちゃんが欲しいのだ〜。そういうの待ってます。リカちゃんフレンドは最近は、みい、もえ、ななみちゃんが出ているけれど、これまた中々現代的なお顔だち。私はちょっと前の「きらちゃん」が好きなのに、これまた持っていない。もう世に出てこないのかしら、とちょっと焦っている。


デフォルトのサンドレスが、今の季節にぴったりのPink Parfection Gift Set Betsyちゃん。
これが付属のお人形とお揃いの格好になって、また可愛いんです。
2003年8月19日(火)
 娘の幼稚園の夏期保育で久しぶりに通園。ふむ、やっぱり中々いいものですね。それにしてもまた雨。本当に今年は冷夏なんだ〜、野菜の値段があがりそうだなあ、なんて鉛色の空を見上げながら歩く。昨年の夏はヒートアイランド現象とか言って、気が狂いそうなくらい暑かったけれど、今年はおかげで体調がいい私。
でもちょっとイライラ。某所にネットオーダーしておいた本「Dolly Dolly2」がまだ届かない〜!直接買いに行くのは難しそうだからネットにしたのだけど、一昨日たまたまボークスに行ったらもう山積みしてあって、とても恨めしかった。読みたい本がそこにあるのに、読めないのって辛い。
最近またタイニー・ベッツィーが気になる。ハロウィンとクリスマスのトランクセットの発売予告を見て以来、またまた血が騒ぎだした。で、検索をしてみますと、いつのまにかたくさんのベッツィーちゃんサイトが♪大喜びで見て回る。貴重で可愛いベッツィーちゃん達の映像をたくさん見せて頂いて眼福。可愛いものはいいね、見ているだけで本当に心が和むね。
来週の予定で予約をいれていた病院にキャンセルがあり、明日に繰り上げてもらった。
何かと言うと、息子の発達心理科の受診です。もう随分気持ちの整理がついて覚悟も定まって、一朝一夕にどうなるものでもないと分っているから、自分では冷静なつもりだけれど、初めて会う医師がどう息子を診断するのかと思うと心が落ち着かなくて、やはり気が付くと考え込んでしまっていたりするのだった。
そんな気持ちをほぐすかのように、モニターの向こうのお人形達は優しく可愛い。
息子が自閉症である可能性を示されたばかりの頃、とてもとても苦しかった。悲しかった。その時もお人形には慰められたな。可愛いもの、綺麗なものは世の中にたくさんあるし、その色々なものを私は確かに好きだけれど、お人形はなぜかやっぱり特別なもののような気がする。
 またちょっと不思議なお話。それは子供の顔。うちの子達はもうパッと見が間違いなくオットに似ている。でも、オットを知らない人とか、明らかに私よりの人は私に似てるって主張するのだ。両方に似る、ということは当たり前のようでいて、実はとても不思議なことなのではないかなあ?と思う。ただ、私とオットは昔、結婚する前の恋人時代から「似てる」と言われていた。オット行きつけのお寿司屋さんのカウンターに並んで座るなり、板前さんがふと眼をみはって「妹さんですか?」とオットに聞く。普通年頃の男女がペアでくれば本当に兄妹でも「彼女ですか?」と聞くのではないかと思うけれど、「いや〜、なんか似てらっしゃるんで」と。そんなことが度々あった。
そういうオットは実の妹と似ていないといつも言われていたらしい。ところが宴会の余興で本格的に女装をしてカツラをつけ、化粧をして鏡を見た瞬間、思わず妹の名前を叫んだと言う。
オットは祖母に激似であった。祖母と祖父は似ていない(だって血のつながりはないんだものね)。でも私は娘を産んで、新生児室で初めて対面した瞬間、あまりにオットの祖父にそっくりなので驚いた。それでてっきり「この子はひいおじいちゃん似なんだわ」と思っていたら、どんどん祖母に似てきてオット、つまり父親似になった。
子供達の顔だちの中には色々な人の顔が見えかくれする。血の濃さ、というかつながりをしみじみ実感するひとときである。


雨上がりの朝、雫をいっぱに帯びたミニ薔薇の葉。
こんなささいな風景が、とてもとても綺麗に見えたりします。
2003年8月18日(月)
 自分のことが自分でよく判らない、なんて言ったらまるで悩めるティーンエイジャーの様で恥ずかしいのだけれど、いい年しても判らない。たぶん私は死ぬまでこうなんじゃないかと思う。
外に出ている自分が好きなのか、でも家に引きこもっている自分こそ真の姿のような気もする。もちろん、両方のバランスの中間にいるのが総じて「私」というものなのだろうけれど。
自信があるのは、年を取る覚悟はいつも十分に決めてきたんだ、ということ。私が若くて有頂天だった頃、時代もバブルで有頂天だった。でも当時はバブルなんて知らないから、それをそのまま当然のことと受け止めていてごう慢だった。そんな私がどうしてだかある日、「人生平均寿命まで生きられるとして、『若い女』でいられるのはほんの一瞬、一番長くすごく時期が『オバサン』なんだわ!」っていう当然のことに気付くことができたのだけど、それはとても幸運なことだったんじゃないかと思う。おかげで私は全力投球、やるときゃやる、抜く時は抜く、と力をフルにだしたり引っ込めたり、思う存分生きてこれたかも。もちろん私一人の力じゃない。周囲の人に恵まれたし、何より早い時期に恋もできたし、それが結婚につながったし、それがいいエネルギーになって仕事もいっぱいできました。30の声をきいてそろそろ次のステップか?と思った矢先に妊娠・出産。怒濤の子育て期(ジュラ期どころの騒ぎじゃないわよ)に突入して今に到る。すごくすごく悲しいこともあった、今だって不安はある。でもね、今日のように何もなく穏やかに過ごす一日、家から一歩も出ないで、でも子供達もニコニコした一日を送ると、無性にこのまま閉じこもっていたいような、でもお友達に会いに飛び出して行きたいような、そんな矛盾に心が迷う。それもきっと幸福なのだろうけれど。
 子供達は本当にたくさん引っ越しを経験させてしまったのだけど、今の家をとっても好きでいてくれる。前に住んでた借家は14ヶ月しか住まなかったのに、ものすごく長く住んでいたような気がするのに、今の家は気が付けば8ヶ月住んでいて、あっと言う間の感じ。決して便利な場所にある訳ではないのだけど、小さくて小さくて、人がびっくりするようなお家なのだけど、居心地よく作りたいなあ、と願って作ったらやっぱり居心地よい感じで、家族がいつも家にいるとニコニコしてしまうのだ。
だから今日はお天気もそう悪くなかったのだけど、作為的に、家から出ない日にしちゃった。食料もしっかり備蓄してあって。
取り出したのは苦労して作った(その割には全然たいしたことない)ベッツィーちゃん用の型紙よ。もう胸がわくわく、ドキドキ。1階にあってオットに「まるで倉庫だよ!」と毛嫌いされている私の部屋に急ぐ。そして、布地のストックをとりだしてうっとりスリスリ。子供達もスリスリ……、っておい!上でビデオもおやつもセットしておいたのに、おもちゃも飲み物もお絵書き道具も粘土もパズルもセットしておいたのに、なんで一緒についてくるんだよぉぉぉぉ!
 結局、縫い物はできませんでした。子供達の成長を認めて、今まで封印していたパーツが細かめのリカちゃんのオママゴトセットをだしてやると姉弟でもう夢中!日頃は禁断のお人形も「すごく気をつけるように」という指示のもと貸し出したら、子供達は大喜び。彼等の遊び方を見ていて、私はお人形遊びの原点を思い出したの。一気に時を32年は駆けのぼったわね。思わずそんな光景をぱちぱちと写真に撮りつつ、一緒にいっぱいごっこ遊びをしました。
子供達がミニチュア好きなのは子供だからか、私に似たせいなのか。異様にレイフを好きなのは間違いなく私の血ね…。
夜、オットが帰ってきて「今日は何してたの」と聞かれた時、母子3人でムフフン♪と笑ったのだった。

 
井の頭動物園のリス。プリティーざましょ?
2003年8月17日(日)
ひんやりと相変わらずぱっとしないお天気の中、娘の熱烈希望で井の頭動物公園にお出かけ。娘のお目当てはモルモットをひざの上に抱いて菜っ葉を食べさせること。ここには猛獣系の動物はほとんどいないのだけど、のんびりしていていい公園だと思う。
オットも気分がよくなったのか私好みのショッピングルートを辿ってくれてうれしい。まずボークスに久しぶりに寄る。前にミニSDの美加がいたから今日いたらもしかして!なんて胸をときめかせていたのだけど、やっぱりもういなかった。まあ貧乏にもほどがあるからいなくて幸いとは思ったんだけどね〜。ミニSDが登場してからずっと私、静観していたのだけど、美加はかなり気持ちをぐらつかせたお人形だったの。いつかご縁があるかな〜。値段が値段だからまあないか。前にはレジの後ろに、注文取り寄せされたセシルなんかが山積みされていたけれど今日はさっぱりしたかんじ。興味深くあれこれ見る。幸い、焼け付く程「欲しい!」って思うものはなかった。
ロフトは食玩が楽しみで行ったのだけど、今日はカプセルトイにすごく力をいれてて、思わず私も2回ガシャガシャやってしまった。
ユザワヤでもお人形チェック。しかしここでオットの辛抱が限界に達したので、ここまで来ながら布を全く見ずに去る。可愛いディズニーグッズは数点確保したけれどね(T_T)やはり買い物は私ひとりでした方が気兼ねがなくていいのか。
 こうして買い物して歩いて思うけれど、私は本当に一日中暇があれば人形のことを考えている。ほとぼりが冷める日はいつか来るのだろうか。オットが心待ちにしているようだけれど(ふっ)


通称「お姫」。
お客さまが来るとこんな風に正装します。
2003年8月16日(土)
 またまたまた雨だ。この週末もオットはさまざまに充実のプランを練り上げていたのだけど、雨で全部水に流してのんびりすることになった。実は彼は今週2回飲み会に参加し、あまりお酒に強くないのでずっと酔いっぱなしの状態。昨夜もしっかり午前様だったので、体調は決して良くないから調度いい、本当の休日となった。私は久しぶりに美容院へと出かけたのだけど、外の寒さにびっくり。とても8月とは思えない。一方ではあのパリが猛暑で何十人もの方が熱中症で亡くなったとか。不思議なこと。私は暑さにからきし弱いので内心ちょっと有り難い思いもあるのだけど。
美容院の中でさえひんやりして、思わず長袖服を着てこなかったことを後悔したくらいだった。
最近、やっと少し余裕がでてきて、今3年ぶりに髪を伸ばしている。和服を着た時髪を結えるくらいに、と思うのだけど、美容院の人と話していて気付いたのだが、最近のオシャレ〜な美容院では着物の着付けをしていないのだ。11月に子供達の七五三をする予定。もしかして私も着物、なんて思っているので、センスが若々しくていて、でも着物も着つけてくれる美容院を探すのが今後の課題。今日の美容院は良かったんだけどね〜。着物の着付けだけしてくれる商売の方っていらっしゃるのかしら。私、免状はたいしたのを持ってないのだけど、15年くらい前、着物の着付けをならっていて、一人で振り袖を着たりしてたのよね。ふくら雀だけは自分で帯も結べたし。でも、今はぼんやりとしか思い出せない…。 おめでたいニュースがあった。ついに我が家の子供達に初のハトコ誕生!でもヤブ医者のおかげで思い掛けない難産になってしまったらしい。内診中に破水させてしまいあわやという事態、10日以上入院が見込まれるとのこと。初産にしてはあまりに不幸。従姉妹の医師への不安・不満は相当大きいと言うが、当然だよね。あとで問題の医師には謝りに来て「私、やってしまいました」と言って家族を凍り付かせたらしい。なんとか冗談としてごまかそうとしたらしいのだけど、ふざけんな!って感じ。幸い、赤ちゃんは元気な女の子。でも従姉妹の体の回復が心配〜。


本日開封、アップしましたマーメイドファンタジー・クリスティー。
降り続ける雨を珍しそうに見つめていました。
2003年8月15日(金)
 なんていう雨でしょう。やっぱりこういう時のために食料は備蓄しておくものなのね。おかげで幼児二人をつれて外出することもなく、気持ちよく雨に降り込められて過ごした。
お気に入りの人魚姫をアップ。本当は照りつける夏の日射しの中で写真を撮ってあげたかったけれど、ふとこういうものも風流かな、と思えて。異国の海のお姫さまが日本の夏の雨を見てる、という光景がなかなか楽しかった。
娘がこのお人形をすっかり気にいってしまい、「歌う小鳥」バービーに続いて自分のものと決めてしまったらしい。
うまくごまかしながら私の部屋に片付けたけれど、今後ピンチだわ(泣)
娘と一緒に初めて「リトルマーメイド2」のビデオを観た。レンタルしたものだったけど、3回も観てたら、息子が発狂した。おままごとや人形遊びが好きだけれど、ディズニープリンセス映画は全然好きでなく、けっ!という感じで背中を向けている。それでも「ありえる!」とか叫ぶようになって、アースラが暴れるところなどには集中している。娘はほぼ一日中アリエルになっていて、私はその相手になるのだけどいつもアースラよ〜(涙)


帰国子女のお友達のおかげで、娘と私でハマったアイロンビーズの作品達。
下にちらっと覗いているのは「ハリー・ポッター2」のポスター。
ここは娘のお気に入りの窓辺。ごちゃごちゃしてるけど可愛いディスプレイコーナーになってます。
2003年8月14日(木)
 しとどに降る結構な大雨を見ながら、乾いて気持ちいい家の中でのんびりしているのは幸せなものだと本当に思うなあ。仲良しさんと会って社交するのは楽しいのに、実は母子共に気疲れもしている訳で、今日は母子で気持ちよく身も心も休ませる日に決めた。お気に入りのミステリーを読みながら、娘のビデオ鑑賞につきあい(現在、一日一回「リトル・マーメイド」を観る習慣が続いている)息子のパズル遊びやブロック遊びの相手もする。のどかなり。
昨日のKくんママが電話をくれてたくさんお話をしたことも心を軽くはしてくれた。でも多少の問題は在る。子供への愛情はどう示して行くべきなのか、ということ。彼女は子供を信じる優しい親でありたいのだ。息子の嗜虐傾向と向き合いながら困っているけれど、毅然とした態度はとれないみたい。私の子供も一時、気に入らないことがあると私やオットを叩こうとしていた。私もオットもそれは許さず、ぶっとばしてました。その話は彼女にショックを与えたみたいで、彼女の育児ポリシーがぐらついた様子。彼女は数年外国でくらしていたのだけど、日本の幼稚園ではどこも「戦いごっこ」が禁止されているとは知らなかった、というので私もびっくりよ。幼稚園に入ったら、怪我しない程度の戦いごっこを少しくらいはさせてもらえるんじゃないか、と期待があったらしい。どうやら海外では日本のように子供向けの「戦闘ヒーローもの」の番組はないようだ。K君は日本の親類からその種のビデオを送ってもらい夢中になった。しかし当地の人々にはまったく通じることなく「一体どうしたの」と笑われていたという。日本に帰れば思う存分戦いごっこができる…「ほんとの戦いじゃなくて、ごっこならいいのかと思ってたんだけど…」という感想が恐かった。人を実際に、病院に行かなくちゃいけないほど殴ること、それを逆恨みして陰湿に虐めに回ることは、「ごっこ」じゃないですぅ。
というわけで、やはり私は季節もののオバケの話より現実にいる身近な人間の方が恐いと思うのだけど、不思議話がもうひとつありました。
23才の頃、世の中に派遣社員というものが浸透しはじめたその頃、そのハシリだった私、大手の新聞社に派遣され職場の人に仲良くしてもらって楽しくお勤めさせて頂いていたのだけど(関係ないけど、新婚ホヤホヤでもありました)、ある日その職場での昔の写真を見せてもらう機会があった。主に社員旅行のものがほとんどだけど、面白かった!ハゲている人がほんの数年前には髪が結構あったという衝撃の事実、お局さまがまだ若かりし頃、ある男性の離婚前と離婚後の表情の違いなどなど。そんな中の一人が、私には不思議に思えたので指差して尋ねてみた、
「あの〜、この方だけどうしてこんなに透き通って映っちゃってるんですか?」
「え?」
「この方だけなんだか色が薄いっていうか、なんていうか〜?」
周りの人がふと口をつぐみ、みんな私の顔と写真を見比べる。
「この人?あなたにはこの人がどう見えるの?」
「えええ?おかしくないですか?この方だけなんか色うすいですよ〜」
私は本当に若くて、きょとんとしたやつだったのだ。読んで下さってる方はもうお察しでしょう、そう、私が指差した写真の人物は(ごくごく普通の、真面目で温厚そうな50代の男性)は、亡くなられた方だったんですね。
それを教えられても私は「へえ!」くらいの気持ちだった。心のどこかでまだ偶然、たまたま写真の現像段階に何か問題があっただけ、と思えたから。その写真はやはり職場の慰安旅行時のもので、お座敷きに皆が浴衣を着て並んで笑みを浮かべて映っていたもの。問題のオジサンは一番後ろの、右から2番目あたりに映っていたっけ。これが一番端ッこかなんかだと本当に印画液の問題とかなんとか適当な理由を見つけやすいけど、まあ、どっちにしろたまたまでしょ、と若い私はあまり気にしなかった。それより共働きの主婦として、毎日の夕食の献立の事ばかり考えていた次第。
でも噂は広がって皆の話題にそうとうのぼってしまったらしい。数日後、女性社員の一人の人が
「あのね、これも見てくれない?私の学生時代の写真なんだけど」
と若い女性数人が、お茶のテーブルを囲みながらカメラに向かって微笑みかけている写真を一枚見せにこられた。
「あ、この人も色が薄いです〜」
私に迷いはなかった。中でも一際華やかな感じの綺麗な女性だけ、周囲の人より断然色が薄かったんだもの。
「そう、やっぱり」
写真を見せてくれた人は考え込むように私をまじまじと見て教えてくれた。それはやはり亡くなった人なのだと。
 私は実家に戻り、アルバムを開いてみた。亡くなった祖父と父。彼等の姿はやはり…薄く見えたけれど、それがどうなのか全然判らない。こういうのは心霊写真とは言わないでしょう。
今も毎日たくさんの写真を見る機会があるけれど、別にミステリーはありません。私の中の不思議話の一つ。
 軽い不思議をもう一つ。私の血液はO、オットもO。二人の子供もOと、まあ全員O型家族なのだけど、オットの父はB、妹もB。私の妹もB。残りの家族はO。とまあ、見事にOB系の家族同士で結婚した訳なのだけど、それもまあ偶然というもので、最近まで私は血液型占いを信じていなかった。私の血液型を当てた人がいないから。
付き合いの浅い人は「A型でしょ」仲良くなると「Bよね」と来る。
「Oなんだよ」というと、みんなが抗議の声をあげる。こんなだから信じようがないと思ってたんですね。
でも最近はある意味、信じるようになってきてるのです。なぜなら、妙にウマが合い、付き合いが長く深くなる友人ほとんどがBだから。その確率75%。これはかなり高い。圧倒的と言ってもいい。そうして次いでAB型とO型がきて、すご〜くささやかにA型さんがいる。だもので、昔は血液型の話が好きじゃなかったのに、この年になって永年の経験がものをいい、妙に人の血液型を聞くのが好きになってきた。でも出会ってすぐには聞かないの。付き合いが長くなって打ち解けた頃に聞いてみる。わくわくします。


一個¥50にしてはなかなか味のある金魚達。
可愛いけど、水には浮かないです。
2003年8月13日(水)
 私が恐がりになったのは母のせいだと思う。心霊番組が好きでかなりの数を見せられた。真っ白な幼児期の脳におどろおどろしい映像が擦り込まれ、恐怖心が植え付けられて今にいたる。季節柄、用心深くそのテの話題をさけているのだけど、うっかりチャンネルをひねった瞬間にみてしまうことがある。適当なタレントさんが演技しているのだと分っていてもこわい。娘も見入られたように見る。いかんいかん、私のようになっては困る(なにしろかなり成長するまで夜ひとりでトイレにいけず、留守番も恐かったし、暗い部屋にはいるのすらダメだった、トホホホリン)ので、ささっとチャンネルを変える。恐いとは思うけど、実は心霊番組で言ってる話のほとんど、霊媒者の人の話とか、あまり信じてない。心霊写真はどうみてもただの影か、明らかに作り物っぽいなあと素直に思うばかり。オットは大変な心霊嫌いで霊能力者というものを信じない。「あれは錯覚と思い込み。下手すると作為的な嘘」というのだが、一理あるかもねと思っている。
そんな私が身近に感じたミステリーは二つ。
昔OLだった頃、芦屋から梅田まで阪神電車というローカル線に乗って通勤していた。特急にのると2停留、17分の距離で、結構な満員だった。朝8時45分頃である。私はぐったりとつり革にもたれていた。当時22才。さすがに夜中のトイレも一人で行ってたし、暗い部屋にもズカズカはいりこんでパチンと電気をつけたりしてた(当然ですね)時代はバブル、若い私は絶頂期。しかしその朝は体調悪かった。なんと虫歯で三日間寝込んでた後だったのだ。虫歯がはれてこぶとりじいさんのような頬ですごした後と言うのはどうしたってテンション低いです。会社の人にも笑われてたし。だから各駅停車で座って行くつもりだったのに、家をでるのが送れて結局満員の特急に乗り、車両中程のつり革を確保して17分耐えることになった訳。妙、と思ったのは半分ほどの距離を走った頃かな。私は座席に座っているショートカットの髪の若い女性の前に立っていて(当時、ワンレングス大全盛期だったので、若い女性のそういう髪型が珍しく見えた)、ふと見下ろすとその女性の右肩の上に、青白色の男の頭部のシルエットのようなものが浮いているの。額やほお骨、鼻梁、顎としっかりした男性らしい骨格、淡く燐光があるみたいな感じ。
なんども目をしばたき、視線をそらして考えた。そして目をもどす。それは在る。向いの座席に座っている人の影が映っているのだ、とまず考えた。いや満員なので座席の間にたくさんの人がたっており、女性の肩の位置に顔が映る人なんていない。あレ〜、おっかしいなあ、これは何〜???梅田の手前にわりと長い地下トンネルがありそこにはいるとますますそれははっきりして見えて私は困惑。周囲の人はなにも言わない。見ていない。終点駅に到着し、みなが下車を始めたとき、私は体を引いて、その女性が先に立って出ていけるようにした。彼女が立ち上がる。歩き、車両を出て明るいホームへでていく。それはずっと彼女の肩についたままだった…。小さくなるまで彼女の後ろ姿を見送っていた私は、ただぽかんとするばかり。その女性は座っている時も立ちあがった時もず〜っと、辛そうに右肩を揉んでいた。「ああ肩が凝るぅ」って感じで。それ以前もそれ以降も、私はぜんぜん怪しい体験はしていないので、あれはなんだったかと思う。
 もう一つは親類の話。オットの母方は九州出身で大勢の兄弟がいるため、オットには遠方に年の離れた従兄弟がたくさんいることになる。その一人の従兄弟が働き盛りの40代で。地元の役所の土木建築工事に携わる課の長を務めていた時、ある地域に工事をすることになった。ところが、仕事を依頼したどの業者も皆、断ってきて困ってしまったそうである。
理由を聞くと、その工事をするためには昔からあるお地蔵さんを移動させねばならず、それは何があっても絶対動かしてはいけないとのこと。色々討議した挙げ句、従兄弟当人とその下に付く男性二人自らでかけていって、その小さな、特になんの変哲もない地蔵を移動し、工事を始めたのだった。
それから間もなく、二人の男性が相次ぐ事故で半身不髄、失明という境遇になった。従兄弟当人は白血病で命も危ないということになり、姑は急きょ、九州に飛んだ。(でも死にはいたらず、治癒に向かったらしい。)工事はただちに中止され、お地蔵様は元の位置に戻したそうだ。
この二つの話は、オットも首を傾げている。「気のせいか偶然だって言いたいけど、それはそれで無理がある気がするしなあ」と。
 私が今こわいのは幽霊でも何でもなく、息子を殴った昨日とは別のもう一人のKくんだ。3歳の邪悪さむき出しで、暴力がダメなら(闘いごっこが禁止されたのは息子のせいだと逆恨みしている様子)言葉で傷つけようとしてくる。息子の行動をずっと監視して、息子が悪いことをした失敗したと声高に周囲に訴えて回る。たまりかねて今日はその母親に訴えてしまった。心優しい彼女は(いつもお友達と交流を深めるのに夢中で、子供の様子をちゃんと見ていない人)すぐに過ってくれたが、K君は癇癪をおこして泣きわめく。結局皆より早く帰っていった。正直、これが今一番の悩みだわ〜。


先週、台風10号の到来を眺めていた恐竜達。
アレンジは娘。
2003年8月12日(火)
 娘のお友達を呼んでプールパーティーをする。母親同士それを見守りながらお気に入りの缶チューハイを飲む。わずかばかりのアルコールとはいえ、昼間に屋上で風に吹かれながら飲んで「気持ちいい〜〜〜!」と二人で感動。
今日来てくれたお友達姉弟はパワフルで油断ならない存在だったので、私も緊張感があった。お母さんはとてもいい方なのだが、子供達を制御しきれていない。子供達はやりたいことを宣言、実行する。それに対して間違っていても断固としたノーを言わない。私がバシバシ、ノーを言った。親の愛情ってなんだろう。
大切なのは子供が愛されていると感じていることではあるけれど、毅然とした態度も絶対必要なはず。実をいうと弟Kくんは先月息子を殴った当人である。私としては関係修復のためと女の子同士の友情のためにお招きしたし、お母さまとも今後とも仲良くしていきたいと願っているのでお招きした。
彼女は優しい。その優しさに子供達がきっちりつけこんでいる感じが否定できなかた。我が家の子供達はどう言う訳か、なんでも開封したりせずに、パッケージのまま大切に飾って楽しむものがよくあるのだが、姉弟はそれを開けたがり叶わないとなると泣いて騒ぐ。その声の大きいこと、耳を聾するばかり。すると母親である彼女はおずおずと「これはやっぱり開けちゃダメなのよね?」と聞いてくる。「ごめんね」と私が答えると彼女は子供の説得にかかる。なんのことはない、彼女はいつも子供に支配され、指事通りに動きたいのだ。できれば周囲の人が自分の子供に対して折れてくれることを期待せずにはいられないらしい。彼女は御主人の愚痴もこぼしていたけれど、御主人は家を買うにしても車を買うにしても一切妻である彼女に相談せず、すべて宣言して実行するのみらしい。姉弟も父親がいるときは嘘のように大人しいという。その分、父親がいないところでは母親を牛耳っている様子。
帰りにはさんざん我が家のものを「もらっていきたい」とごね、お姉ちゃんの方はきっちり娘の指輪をもっていってしまっていた。あとでお母さんから謝罪の電話があった。
子供のからんだお付き合って大変である。


左は5年くらい使っているもの、右は最近みつけたもの。
我が家のスイッチプレートは全部このどちらかで統一しています。
このプレートを使いたくて、新築する時あえて、スイッチは旧タイプで、とお願いしました。
最近のスイッチはパネルタイプなんですよね。
2003年8月11日(月)
 夏休みにはいったばかりだと思い込んでいたら早、半ばになっていて、焦って友達に連絡をとった。みんな同じことを言っていて、笑いながら予定をうめて行く。出無精で引きこもるのが好きな割には、「夏休みになったらあれして、これして…」なんて考えてたことが出来ていない。子供の幼稚園の送迎がない分ゆったりしてるかと思いきや、ずっと子供の食欲に追われ、年中キッチンをかき回している有り様。遊び相手もしなくてはならず、一人の時間がない。子供の話しにあいづちをうちながら、パソコンを立ち上げてネットをちらちらするくらいが楽しみ…。もうちょっと充実をはからなくちゃね。
でも余裕を感じる一瞬がある。数年ぶりにコーヒーメーカーを引っぱりだしてきて、毎朝オットと私の二人分の豆を挽きいてコーヒーをいれているのだ。当たり前ですが、インスタントじゃないコーヒーはうまいっスね。香りがよくて、カップに口をつけた瞬間幸せになる。子供ができるまではコーヒーにもこだわっていた時期があったなあ、なんて懐かしく思い出す。あの頃、大変贅沢をしてました。ウェジウッドの一缶¥2000もするコーヒーを飲んでたんですね!!もう、めっちゃ美味しくて、お客さんにだすとみな「これ美味しい!!」と感動してくれたくらいのものでありました。今はもうとんでもありません…。あの頃、夫婦で働いてて子供いなくて、人形趣味なんてなかったから、お金の使い方が今と全然違ってたなあ…、と遠い目になる。


台風一過の公園に行くと、
小さなドングリの赤ちゃん達がたくさんたくさん落ちていました。
子供達と手のひら一杯に拾って、しげしげとみると…なんかやっぱりドングリって可愛いのね。
2003年8月10日(日)
 昨日とはうって変わって目眩がする程の晴天。33度とか35度とか…。庭仕事をしていてもふと倒れそうになるくらい暑くて、子供達はビニールプールでおおはしゃぎ。夏にめちゃくちゃ弱い私は途中で意識が朦朧としてきて、オットに子供達をまかせて室内で休んでいたのだが、本気で具合が悪くなり、たまりかねてエアコンをつけた。冷気に当たるとだんだん調子が戻ってきて平常に。本気でダメだな、私。母親になっても夏に対する弱さは変わらない。冷え過ぎない程度のエアコンがとても好き。涼しい風に吹かれて汗が引く時、現代に生まれてよかったとつくづく思う。氷がグラスの中でカランコロン鳴る音、口の中に淡く広がるカルピス(甘さ控えめが好き)の味、物憂いけだるさ。本来思い描く私の夏は自堕落で、許されることならひたすらダラダラしているはず。幸か不幸か、生来活発なオットはそれを許してくれず、今日も彼の立てた予定に従って、買い物、公園遊び、ファミレスでの昼食、プール遊び、庭仕事、と精力的な一日を過ごさせていただいたのだけど。
私的についていなかったのは、いつもとは違うファミレスに行ってみたら、スープとパン以外は全部激マズだったこと(空腹のはずの子供達さえ箸がまったくすすまなかった)と、文庫本なのに¥800以上という大金を払って買って読んだ本が全く面白くなかったことだろうか。美味しいものを食べると幸福なのに、不味いものを食べるとガックリくる。本も同じ。面白いものを読むのは至福なのに、そうでないのは…。エリザベス・ピーターズはミステリー界の巨匠らしいのに読んだことがなく、なぜか今までも手に取らなかったのだけどタイトルに引かれて買ってみた「リチャード3世殺人事件」。あの「時の娘」に捧げたオマージュというので。読み進むうちに私は飽きてきた。犯人がすぐ分ったとは言わない。でも誰が犯人でも別に感動がない気がしだしたのだ。事件の動機もなんだか大したことがないような気がして。そんなはずはない、名を馳せた人の作品である以上、こんな私の予想を裏切ってくれると信じていたけどダメだった。どうも相性がよくなかったらしい。やっぱり本は、借りて読んで生涯の伴侶になってくれるような人イヤ書物だけ買うべしだ。
消耗品でないものはみんなそうかもね〜。


この可愛いイエロースケルトンのアヒルちゃんはマッサージャーなのです。
車輪に小さな突起がたくさんついてて、体に当てて転がすと心地いい刺激〜。
肩凝り性の私、一目惚れです。ま、子供のおもちゃになってることがほとんどですが。
2003年8月9日(土)
 台風10号が通過して行った。強い風や雨が吹き荒れるのを、居心地いいお部屋の中から眺めてるのはいい気持ち。オットとレンタルしてきた映画を観る。中山美穂主演、岩井俊二監督の「Love Letter」舞台はほとんど小樽なのだけど、神戸も第2のポイントになっていて、それが嬉しいのが自分でもやはり不思議に思えた。故郷ってなんなんだろう。くしくも今日はテレビ番組で、オットの故郷である街がスポットを浴びていて、オットの同級生の人とか(「なんだお前、ずいぶんハゲちゃったんだなあ」なんてテレビに向かって話しかけていたオット)ついこの間、うちの子供達にお年玉をくれた親戚のおじさん(オットの祖父の従兄弟で祖父そっくり。っていうことは我が家の子達にもちょっと似てるのか?)とか、オットの小学生時代の理科の先生が校長先生になって出ていたりして、ノスタルジーいっぱいのオットであった。ついこの間帰ったばっかりだけどね。電車で1時間半くらいだから楽勝だけど、オット発祥の地であり、骨を埋める地である(ってことは私もか)帰れない…たぶん神戸には。そう思うとただただシンプルに、しみじみと懐かしくて、帰れないことが寂しくて、恋しく思える。東京にきているたいていの地方出身の人は大なり小なり東京へ憧れを抱いて上京してきたことと思うけれど、私はほぼゼロだった。唯一、大好きなアーティストさんが同じ都内に住んでるんだなあ、なんて嬉しかったくらい。小さい世界でもなんでも(別に神戸は小さかないですが)そこが好きで、ずっと住んでいたいと思っていた。
あの山並、海。北野坂じゃなくても古くから住んでいる外人さんの家は不思議な絵本に出てくるような異人館だった。今みたいに輸入住宅がゴロゴロしてる訳じゃないちびまる子ちゃん時代の私のまぶたの裏には、本当に美しい一幅の絵として、当時の神戸の片隅の街の風景がしっかり残っている。たぶんそれは死ぬまでそのまんまなのかな。
と思わず感想が脱線したけど、ストーリーはちょっと切ない感じ。これが韓国や台湾で大ヒットして当地からツアーを組んで観光客が来ていると言う。ミポリンは私も好きだけどね。
 それから気楽に楽しめるのが大好きなハリウッド映画を観た。邦題「キューティー・ブロンド」っていう痛快で明るい物語。金髪でバストも豊かな女の子が、でも馬鹿でしょ、って決めつけられて恋人にふられて、発奮してハーバードの法科に入学し、弁護士になるお話。最初の方に彼女の登場をして「どこのバービー人形だ?」という台詞があって、ハッとした。ヒロインの名はエル・ウッズ。どこかで聞いた名前だと思ったらバービーのラインナップで見たのだった!そうか〜、この映画のヒロインが本当にバービーになったのね、と納得。
 tommy Feburuaryというアーティスとさんが好きなんだけど、彼女がトミー・ヘブンリーとして歌っている曲のプロモーションビデオにはブライス・ディスコブギーがバンバン映りまくっている。
 とこう書くとのんびりした一日のようだったけど、子供達のパワーに振り回され、ビデオ上映会は何度も中断されて、中々に大変だった。特に息子の手強いこと。オットは「これで本当に男の子の中で大人しい方なのか?」と聞く。「自分はどうだったのよ?」と聞くとしばし熟考の末、沈黙したので納得が行ったのだろう。娘は天使のようでいて、小姑のようなところがあり、これはこれでまた母を休ませてくれない。ともすれば外の台風を忘れてしまうくらい賑やかな家の中だった。


またまた我が家のヒット商品。折り畳み式の椅子です。
試しに買ってみてすごく気に入ったので、また買い足す予定。
目下、子供達に占領されています。
2003年8月8日(金)
 台風が近付いているので妙なお天気。家の中で更新作業をして過ごす。8月はたくさんアップしたいものがあり、とても焦っている私。
焦るといえばプーリップ。もう第2段の予約受け付け開始だ〜。好きなのは黒髪の子だけど、金髪も可愛い。でもどうして金髪ちゃんには眉毛がないの?まだ今の段階ではどれくらい自分がプーリップにのめりこむか判らない。みてくださった方の何人かは「ブライスより好きかもしれない」とまで言って下さるので、私としては今手許にいる子は本当に可愛く思っているのだけど。とにかく、彼女に合うお洋服を作ってあげなくては。
マイシーンバービーもついにスペシャルが登場。ボーイフレンドとセットになっているもので、女の子達が植毛まつげになり、ボディも可動式にアップしたのだ。私は植毛まつげが大好き。一番最初のマディソンを買ってから控えておいた甲斐があったわ〜と思うものの。すぐに飛びついていいものかどうか判らない。買うお人形を厳選する、というのはなんて難しい作業なんだろう!タイニー・ベッツィー・マッコールの新作は絶対に買うと決めているので、それを中心に考える。
 娘も私も体調がよくないので、終日家にいてさぞのんびりできるかと思えば、子供にこき使われて一日が終わるのだった。携帯電話に新しく曲をダウンロードして気晴らし。今、娘はディズニーのリトルマーメイドに夢中である。先週、ほしがっていたアリエルのマーメイドラグーンドレッサーなる子供化粧台を買ってあげたのだが、それが大人もびっくりの中々凝った代物だった。娘は特に私が気をつけた訳でもないのに非常に女らしくて、これにハマり、毎日丁寧にうすく口紅を塗り、マニキュアを塗る。そして日に1度はリトルマーメイドを鑑賞する。そんな彼女のために「アンダー・ザ・シー」を着メロに決定。メールは「ハリー・ポッター」のテーマ曲か、それとも「七つの海のティコ」か、あるいは「セーラームーン」か。ま、子供に受けるというのが楽しいので、子供達とゆっくり選ぼう。意外に古い映画のテーマ曲がなくていらいら。「タラのテーマ」とか「ムーンリバー」とか。最近の曲は何もさっぱり知らない私…マズイのでは〜!


初代レプリカちゃん。好き。
2003年8月7日(木)
 ひたすら本を読む。ずっと再読したかったジョセフィン・ティの「時の娘」ハヤカワ文庫。10年以上前に読んでものすごく衝撃を受け、もともと歴史好きだったけれどますますのめりこむようになったきっかけの作品。リチャード3世と言う人が私の中でとても重い存在になり、イングランドへの関心を深くしたもの。少しでも歴史に興味ある人になら誰にでも読んで欲しいと訴えたい。歴史いや風聞というものの恐ろしさ悲しさについてつくづく考えさせられる作品。日本でも忠臣蔵で名高い悪役、吉良上野介が素晴らしい名領主として領民に大変人気があっという史実があり、それを元に彼に付いての風聞を調べ書き起こされた「上野介の忠臣蔵」という清水義範の作品がある。これも私はうなりながら読んだ。大好きなマリー・アントワネットもそうで、私が9才の時に読んだのはツワイクの「悲劇の王妃」を子供向けに書き直したもので、それの大人向けも長いこと愛読書だったし、遠藤周作先生のアントワネットものも熟読した。でも藤本ひとみ先生の「マリー・アントワネットの生涯」でまた、ああっ、と開眼する。
再来年の大河ドラマの主演にジェニーズ事務所の滝沢秀明さんが選ばれ、源義経をするそうだが、これも謎多き人物。どんな風に描かれるのか楽しみ。真相を知りたい。身悶えしながら歴史のあれこれを断片的に思い出していた一日。


とりどりの色の薔薇の花束。なんて綺麗なんでしょ。
これで¥200だったのです。
作った人の名前シールがはってありました。マナベシンイチさん、ありがとう〜。
花があるってやっぱりいいな。本当はリビングに花を絶やさないようにしたいところです。
生活の潤いだから、これからちょっと頑張ろうかな。
2003年8月6日(水)
 夏風邪をこじらせて体調不良。子供の体調ばかり気にしていたら、自分が良くなかった。ゴホゴホ…。


今、とっても重宝しているもの。キーホルダーです。
上の花の部分をバッグの口などに止めておくと、いざと言う時、
カギがするするっと引っ張りだせるのです。
いつも鞄の中を引っ掻き回してたもので、これは本気で助かります。
ティンカーベルのデザインなのも嬉しい。
チェーンの部分がキラキラのメロングリーンのラインストーンで綺麗です(←光モノ好き)
2003年8月5日(火)
 オットが夏休みでまた家族で一緒。娘が風邪気味なので今日はプール遊びはしなかった。なんとなくオットもだるそう。でもけだるそうながら、「今日銀座にでもいく?」と聞いてくれたので嬉しくなってしまった。22cmサイズの網ストッキング何色かと靴、いいドレスなどあったら欲しかったの!それから銀ぶらして…わ〜、ひさしぶりねえ、とはしゃいだ気分の私だったのに、オットはそれきり外出の意欲を無くしてしまったようだった。くすん、ぬか喜びか〜。
やっぱりお人形店めぐりは一人でしないとダメなんだな。ゆっくりできないしね。でも夏休みが終わっても息子の幼稚園お迎え10:45というのが仇になり、私は遠方へ出かけられない。せいぜい、整骨院でマッサージをしてもらってヨダレをたらし、図書館に寄って本棚の間で夢をみるばかり(本に囲まれるだけで、なんであんなに幸せになれるんだろう)。
それでも、以前はなかった自由なのだから喜ぶべきなのだけど、実はやっぱり息子の幼稚園では困る。月謝は高いのに、保育時間が短いから働こうにも働けない。それで今日はトラブってしまった。
夏休み中で送迎がない気楽さが心の底にあったからか、つい単発の仕事の話を受けてしまったのだ。賃金もいいように思えた。でもよく考えたら平日で、二人の子を預けられるような身内がまわりにおらず、保育室に預けると、賃金よりもはるかに高いお金がかかるのだ!困った、一旦引き受けた仕事は断れない。なんのことはない、仕事を平日はしてはいけないということなのだ…。それで今日はストレスを抱えてしまった。夕食に行ったお店もなんか悪い意味で時間が20年くらい前で止まっている感じで美味しくなかった…。お店の人とお馴染みさんだけで盛り上がっており、その馴染み客はベロンベロンに酔っぱらっているのだけど、車で来店している!ビアレストランなのに駐車場があるって、考えてみたらちょっとおかしいよね…。夜は酔っぱらい運転する人が多いんだと実感しつつ、私が抱えた問題について悩む〜。
嬉しいこともひとつあったけどねえ、くすん。


息子が作った部屋のコーナーディスプレイ。
4歳にしてはやるね、息子。
2003年8月4日(月)
 朝と夕方、今日は2回もサイトを更新しちゃいました。夏休みだからね。案外、今が旬という子達が控えていて、なんか三日おきくらいに更新したい感じ。幼稚園の送迎がないとこんなに楽なのかと思う反面、子供達パワーにも振り回される。でも今日はゆっくりパソコンで遊ばせて頂いて満足。お人形本も眺めたりして、至福。

 

 
ベランダ用にサンダルを探していて、お気に入りの雑貨屋さんでようやくみつけました、
その名も「キッチュサンダル」¥480
2003年8月3日(日)
 きっと私は買い物依存症。ストレスがたまると人形を買いたくてたまらなくなる。こんな時、オットがひとこと「普段頑張ってる御褒美だから、一体くらい買ったら」な〜んて言ってくれたらぐぐっと生活に張り合いが出て、毎日の家事も楽しくなると言うものなんだけどな。世の中そう甘くないね。
でも午前中、花の手入れをしていると気持ちがとても豊かになった。次々に咲く朝顔は毎日微妙に色を変えているし、薔薇の花は意外に力強く、散っては咲いてつぎつぎにつぼみを膨らませる。わずかばかりのスペースだけど、花があるだけでどうしてこんなに気持ちが満たされていくんだろう。
もうすぐ、我が家の子供達に始めてのハトコが誕生する。今日は叔母夫婦がきてくれたので、我が家が遣い馴染んだベビーベッドをお貸しした。ささやかなプレゼントとしてベビーバスと新生児用の短着やロンパースなどもプレゼント。生まれてくるはとこは女の子と分っているので、なんだか楽しみ。
バレエ教室でお友達とおしゃべりをして楽しく過ごしつつ、娘も随分基本が上手にできるようになったなあと感動する。私はいつも彼女の中に生まれた時と同じ表情ばかりを見ているのかもしれない。教室の中でレッスンしている娘の顔は時にふととても大人びていて、はっと息をのんで見つめ直すことがある。生き物を育てると言うことはなんて面白くて、でも責任が重いことなんだろうかと、たびたび思う。
子供がいない幸せというものがあるよね。もちろんいれば可愛く、その情愛はかけがえのないものだけど、だからといって、それがないから不幸ということにはなりはしない。結婚し子供を産んだ人がすべて幸せであるはずがない。昨日、友人と子授け祈願をしながら、いなければいない幸福というものを堪能して欲しいとも思った。すべての時間、お金、安心。そういうものが子供がなければ全部自分のもの。お金と時間がかかるよりもっと辛いのは始終、子供の身の安全を心配してしまう辛さのような気がする。ニュースをきくたびに暗い気持ちになる。最近は幼女を狙う性犯罪が増えているとのことで、ゾッとする話をいくつか聞いた。バレエ教室に遠くから来ているお母さん方は、あともう少し、小学生になったら一人で外にだせるから、なんて話をしているけれど、私はとんでもないことだと思っている。日本は幼児性ポルノが叛乱するそのテの趣味の人にとっては天国なんだそうだ。そういうモノにかぶれた変質者がどこからかこっそり大切にされている女の子達をみつめていて、親からひとりで離れる瞬間を待っているのだ。私達母親は日頃あまりに健全な人間らしい世界に身をおいているため、危機感が薄くなっている人もたまにいる。そういうこと、子供がいなければ不安のない人生だよね…。子供を育て終わってホッとすると次は孫が生まれ、心配はエンドレス…。
 シビアに考えていると疲れてきたので、お針箱をだしてくる。娘に約束していた髪飾りをつくり、あまったゴムでもう数年来気になっていたお人形達の髪をなおす。ツーテールやポニーテールなどをはじめ、髪を結ってあるお人形達はみな輪ゴムで結ばれているのよね。それって見苦しい上に劣化してきて切れるならいいけれど、べったりと溶けたりもする。ずっとそれが気になっていたのに、実行できなかったことを詫びながら主にリカやジェニーたちの髪をなおした。不思議と、お人形達が喜んでくれている気がしてうれしい。
夕食は美味しいパスタを外でたべて、帰ってきてレンタルしてきたビデオ「猫の恩返し」を見る。バロン、カッコいいぞ、猫だけど。思わず袴田吉彦(声)を好きになってしまう。単純ね。


BEAMSで夫婦で一目惚れした壁時計。ブルーでまとめた息子の部屋にぴったり。
時間調度には中から羊がでてきて「めえぇぇぇ!」と一鳴きします。
2003年8月2日(土)
 昨日はせっかく池袋まで行ったのにドールズドリームにいけなかったなあ、と一夜開けてもまだ悔しい。愛しい子供達とはいえ今はまだ金魚のフン。息子に限っていえばフンならいいけど、猿だし!オットは子煩悩だけど、一人でできる家事育児なんてすごく少なくて、オットがいればいただけ、なんのことはない、一日中どこかに何用かで呼びつけられ、忙しく行ったり来たりしてその要求を果たし、まあ幸せなんだけど自分の時間はないよね、という感じで休日も平日も終わる。家事育児が自分の趣味なんだ!と割り切らなくてはやっていけない。
園芸はオットも好きで、マメに庭(ネコの額)をチェックし、いい花屋があると聞けばどこにでも連れて行ってくれ、それほどは惜しまずに花をはじめとした園芸関係物を買ってくれる。人形にも理解示してよ。それが私の心の支えなんだから!
というわけで、今日は午前中子供達をビニールプールで遊ばせ(無頓着にオットは背中だけまっかになる程焼いてしまい、あとで大騒ぎになった)娘をバレエ教室に連れていき、その合間はすべて3度の食事の支度、後片付け、掃除洗濯に終われ、一息ついた今はもう夜中だ〜。つ、疲れた。しばし目を閉じて私は夢を見る。自由な時間、お金、空間。そうして好きなだけお人形を買っってみる。思わずヨダレがでちゃうくらい幸福感を感じる幻想(←寝てるって)
 ブラッツ、着せ替え人形というよりはフィギュア(私にとって置き物という意味をもつ)の感覚で今一つ踏み込んでいなかったのだが、ずっとメイガンとクロエが好きだった。新作をチェックしていると今月発売のドレスもの、とても可愛い!7月にでた家具類も私好み。ミニドール好きとしてはリルブラッツもやっぱり見逃せなくて、ああ、本気でこの子達にハマっちゃったらどうしよう、とふと不安。せめてメイガンかクロエだけに絞って集めようかな〜。(←ヤバイって)
「Dolly Dolly」の第2巻が出ると言うことでそれはとても楽しみ。「Beanes」はまだ買っていない。
古いニューリカちゃん、レディリカのパンフレットを取り出して眺めると楽しい。昔風のドレス、すごく可愛い。これの型紙本、出ないかな〜。自分で型紙おこせるようにならなくちゃね。


雑司ヶ谷の鬼子母神堂へお参り。そのあと駅の側のAfternoon Tea Roomで美味しいアップルパイをたべました。
こってりとしているのですが、かなり美味しい!ブレンドコーヒーの香りも最高でした。
2003年8月1日(金)
 池袋サンシャイン劇場でセーラームーンのお芝居を見る。娘が大好きだろうから、と娘のお友達のお母さまがくださったチケットがちょうど家族の人数分あり、しかもたまたまオットが休みをとっている日だった。そうなるとオットの張り切りようったらない。昨晩から綿密なプランを練り上げ、朝は早起きし、8時には出発。1時間後にはもう劇場の前で指定席券と引き換えてもらうべく並んでいて、前から9番目だったのでよい席を確保できた。
お芝居は思ったよりも本格的ですごい。しかし長い…。後半すっかり飽きてしまい、歌も踊りももういいよ〜という気になってしまった。気がついたのだけど、実はわたしはあまりセーラームーンが好きではない。娘に付き合って見てるけど、主役のうさぎを好きだと思ったことがないのだ。。。でも小さな女の子が夢中になる気持ちは判る。アニメを実写して舞台でするということで全く期待していなかったら、予想に反して演出や効果は全然子供騙しではなかった。でもストーリーそのものが嫌い(-_-)11:00~13:40という長丁場で終わった時にはホッとした。
 その後、家族と別れて駅前大親友と待ち合わせをする。ランチしてからタクシーで雑司ヶ谷の鬼子母神堂へ。友人は子授け祈願、私は子供達の無事な成長、末長い幸運を祈って、ザクロの絵馬に願いごとを書き奉納してきた。結婚14年を越えた友人の祈願が成就することを祈ってやまない。
そのあとは軽くウィンドーショッピングしておしゃべり。久しぶりに母親ではない私として、気のおけない大親友とおしゃべりできて、コーヒーもパイも美味しくて幸せだったよ〜。
池袋は私は滅多に行かない。去年同じくサンシャインでのウルトラマンフェスティバルに行ったきり実に1年ぶり。でもまたゆっくり行きたい。ただ慣れてない街、駅、電車に私はとても緊張してしまう質で、地元の駅に降り立った時は本当にいつも心くつろぐのだ。その駅に浴衣姿の巨大な人がいた。あ、おすもうさんだと思ってよくみたら、ゆかたの柄に「井筒」の文字入り。あら〜、好きよと思ったら親方その人が横にスーツ姿で立っていた。もと関脇逆鉾。美男力士元関脇寺尾のお兄さん。私はお兄さんが好きだったのだ。ホクホク。満足して帰宅。