娘と私のマグカップ。スタック式で積み重ねられるのが便利。
2004年1月31日(土)
 一月も終わってみれば怒濤の毎日で、カレンダーはほぼ書き込みで真っ黒でした。小さな子供が二人以上いればそれも仕方ない事なのかも。
体操教室、バレエとこなしたらもう日が暮れていて、なんとなく夫婦の間で打ち上げ気分が高まり、お気に入りのパスタのお店で夕食。節約を誓いながらなぜに外食〜?うーん、割引券をたくさんもらってしまったからなんだけれど。牡蠣のカクテルソースとワインを前菜に頼んだら、あまりの美味しさにすっかり幸せ一杯になってしまった。
実は食玩は集めだしたらキリがないから、なんて言ってるくせに、ついつい手をだしていて、そのパスタのお店にはいる途中でも思わずグリコの1/6アイボというのを買ってしまったのだけれど、これが欲しかった耳が立ってるタイプのアイボが出て、嬉しかったのよね〜。今月はお人形にも恵まれて、一年の出だしの月としては順調順調(^^)
さて、2月はスイートパレンタインですか。もうすでに、義理チョコ各種手配済み。あとは可愛くラッピングして、ぐっとくるカードを添えるだけよ、娘が。
娘と言えば、3才の入園で社会にデビューして以来、何回ものお引っ越し、幼稚園転園にもかかわらず、行く先々でお友達に恵まれ、可愛がって頂いて、なんだかほんわりバラ色の人生を送っている様子なのだけど、ボーイフレンドを欠かした事がない。
どの園にいってもベタベタに寄り添い、守ってくれる男の子に囲まれているという、親の方が赤面するような事態だったのだけど(それでまた娘は優しくしてくれる男の子を最終的には好きになるのだ。愛には愛で応えますって感じ?)数日前、いきなり新しい恋に「落ちた」。それはまさに、落ちた!、という感じで、親も教師も大びっくり。
お相手は丸々ひとつ年下で、通称「王子さま」と呼ばれていD君。出会いは今の幼稚園に娘が転園した一年以上前でずっと同じ園内で過ごしていたのだけれど、最近大人びて来たD君とふと一緒に遊ぶ機会があり、意気投合してお帰りの時に「さよなら、また明日ね」と、ほっぺとおでこにチューされたというのだ。
「D君、いきなり○○○にチューしてくれたの…」と娘はうっとり。えええ!?と驚いている親を尻目に、それまで好きだった3人の男の子ぶっちぎりでD君にのめりこみ、D君も一つ年下の別のクラスながら、目が会うと投げキスをしてくるという〜〜〜〜〜〜〜!恥ずかしながら、娘は王女様と呼ばれていて、周囲には「やっぱり王子と王女は惹きあうものがあったのねえ」と感心される始末。うちは全くの庶民だけど、D君はお医者様の息子さん、お姉さんは泣く子も黙る超名門私立にお通い、お母さまはア!!と驚く全身シャネラー…。すでに身分違いの恋の雰囲気満々です。まあ、娘の卒園と共に終わりを告げる恋でしょう。それまでしばし、観察して楽しみましょう。でも、突然出現したD君用にあらたにチョコレートを買いに行かなければならないようだ。娘は他の男の子にはあげなくていいから、D君にだけプレゼントするという。そうもいかないでしょうがよ!

たまにはこの子達とも遊んでいます。
2004年1月30日(金)
 子供達を送り届けて整骨院へ行く。またまた左肩が相当凝ってると言われる。実際、マッサージがキュキュ〜!っと効いた。効くっていうことは凝ってるってことで、ストレッチ体操をサボっている効果がすぐに出てる訳です。反省。
100円ショップで息子のためのおもちゃを物色。今日は娘の小学校の入学説明会があるのだ。それが2時間!息子にとって拷問に近いだろうから、せめてささやかな歓びを上げたいのだ。
息子を迎えて病院へ。今日は心理カウンセリングの日。50分、先生と二人きりで過ごしてる間に私は一旦帰宅。急いで昼食を食べ、息子のおもちゃや食べ物、飲み物を用意してまた息子お迎え。すぐに娘の幼稚園へ。他のお母さん達と合流。上の子供達は校区が違う子のお母さん達が集まってみていてくれる事になり、皆、てのかかる下の子だけを連れての参加。友達と早めに会場に行き、一番後ろの列を全部確保できたのは幸運だった。2時間に及ぶ、大人でもちょっとうんざりする説明会を小さな子供達を乗り切るのは並み大抵の事ではなかった。ハッキリ言って説明、何も聞こえてない。見知らぬ人たちも皆、すごく苦労して小さな子供を連れて来ている。不思議で仕方ないのは、最初から2時間の説明会と分っているし、下の子供を連れて行く覚悟もあったのだろうに、おもちゃもお菓子も飲み物もいっさい用意してきていない親が数人いたことだ。結局周りの子のおもちゃを略奪したり、飲みたい食べたいと泣きわめいたり。すごい荷物になるし、支度に手間取るけれど、わが子の個性を考えて準備万端整えるのが、ある意味社会人としてのマナーであるようにも思うし、親として子への思いやりじゃないかしらね。
帰宅した時にはぐったり。でも2時間大人しくしていた息子の悪戯パワー炸裂!身も心もボロボロになって、こうして老いてゆくのか〜、うーむ。やっぱり悔いがないように人形買おう(←どういう理屈?)

「奥さまは魔女」DVDボックス!
2004年1月29日(木)
 早寝を決意しているのに夜更かし。オットが待望の「奥さまは魔女」のDVDボックスを手に入れて来てくれたから嬉しくて、お酒を飲みながらDVDパーティーしてしまった。おかげで朝から目がショボショボ…。でも嬉しい。こういうものを頂けてしまうのがオットのすごいところ。ダーリンとサマンサの出会いのシーンから見るのは初めて、それから二人があの家を買うまでを見てとても感激してしまった。解説を読んで唸る。反戦運動とドラッグで疲弊しきっていた当時のアメリカが求めていた安らぎとユーモアが表現されていたから、このドラマがヒットしたということ。サマンサ、エンドラ、タバサ、クララ、エスメラルダ、などなど、最後がAの音で終わるように監督とプロデューサーが隠し味として考えたと言う事、初代ダーリン役のディック・ヨークはゲーリー・クーパーと共演した映画で怪我をし、その古傷がもとでダーリン役をディック・サージェントにタッチすることになったこと。何より、当時私の母がとても感動していたことの真実。それは「さすがアメリカは違うね。日本の女優が妊婦役をするといかにもお腹に枕つめてます、って感じになるのに、サマンサのお腹の膨らみ方は自然だわ!」おかあさん、それは本当に妊娠してたからです。サマンサ役のエリザベス・モンゴメリはこのドラマの監督と結婚していて、彼女の2度目3度目の妊娠・出産に合わせでタバサとアダム誕生が設定されたからだったんです。そうか〜、なぜ私も今まで気付かなかったのかしら。タバサを演じていたのが双子の女の子というのは知っていたけれどネ。
 というわけで今日は「奥さまは魔女」ボケしていた一日。でも息子の園は覗きに行った。息子はいなかったけれど、問題の先生は朝から二人の男の子に怒声を浴びせており(たしかに少しはやんちゃしていたのだけど)、他の子供達と庭でサッカー等をして遊んでいても、ニコリともしていない。しかめっつらでボールを蹴っていて、やっぱり楽しく無さそうだった。
息子は、大好きな園長先生に遊んでもらっていたらしく。今日は明るい顔ででてきて、帰り道に何度も「おじいさん、だいすき」と言っていた。先生、とお言い!
夕方、ベルメヌちゃん到着〜♪これで当分…。

今頃だけれど、バレエの発表会の時の、娘の髪かざり。
お持ち帰りしたいくらい、可愛かったです。
2004年1月28日(水)
 真剣に今年購入したいお人形のことを考えて、自分の生活を見直そうと決心。取りあえず最近体調がいいので、医者代がかからないことがラッキー。昨秋は悲惨すぎた(涙)。その分、ガッチリ貯金しましょうと思う。ああ、でも妹の結婚式がある。家族で移動し、御祝儀を渡すだけでもまたまたヴィンテージブライス一体半分くらいの出費(T_T)
しかも、娘のバレエの発表会時の写真、全部買うと3万円近くになるのだ。もっと厳選して本当にいい写真だけを買おうと、今日はそのためにだけ、誰よりも早くバレエのレッスンに行ってアルバムをじっくり見る。うーん、うーんと唸りに唸ってやっと半額くらいに落とす。再来年の発表会の時にはもうバレエをやめている可能性も十分あるし、だとしたらこれが人生最後のバレエメモリアルだわ〜、と思うとあまり極端には絞り切れなかったのだ。オットと息子が映っている写真がアルバムの一番最初のページにあると友達に指摘されて初めて気がついた。
「まるで主役のように映ってるねえ」
と皆に感心されて笑った。まさにこれから入場しようとしている姿がパチリされている。¥800、仕方ない、買いましょう。
 今日は息子の幼稚園で、子供達によい音楽を聞かせるための音楽会があり、プロのチェロ奏者とピアニストの方の演奏を聞かせて頂いた。サンサーンスの「白鳥」、ヴィラロボス「黒鳥の歌」、シューベルト「みつばち」、ドビュッシー「金色の魚」、
フォーレ「蝶々」「エレジー」「子守唄」、ファリャ「スペイン舞曲」。いずれも子供が飽きないように短く、そしてほぼ動物にちなんだ曲だった。ほとんどのお母さんが、ちゃんとクラシックを聞くのは久しぶりと喜んでいて、私もその一人。音楽をきいて、涙がでるって変なのかな?チェロの音色には心を震わせるものがある。クラシックはタイトルが美しい。歌劇というもののせいもあるだろうが、曲そのものが物語だから、タイトルからして人の心を掴みにかかってくる。私が一番好きなのはなぜか「死せる王女のためのパヴァーヌ」悲しい…でもなんて魅惑的なタイトルだろうと思う。この曲名を、曲そのものより最初に知った。佐藤史生さんの同名の漫画を読んだからだった。なつかしい。もう一度読みたい。今度、実家に帰った時に発掘しなくては。
アンコールの曲は「はじまりはいつも」。宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」のテーマ曲である。これを聞くとまた、泣ける。なにか心の琴線に触れてしまう。たぶんこの曲が大ブームだった頃、息子のことで一番悩んでいて、不安なせつなさで胸がいっぱいだったという思い出もからんでいるからかな。
 今日も息子の園生活を覗き見してしまった。先生方のことは本当に信頼し尊敬しているのだが、一人、若い先生でいつもほぼ笑顔がない人がいて、前から四角四面な印象を感じてはいたのだが、その人が息子に厳しい口調で、恐い顔で接している現場をもろにみてしまった。
お砂場で、女の子がふと置いたスコップを息子がぱっと持って来た瞬間で
「○○君!!勝手に持って来ちゃだめでしょう!?貸して、は!?貸してって言ってごらん!貸して、でしょ!!」
これを2回繰り返した。すごい見幕で、息子どころか周りの子も呆然としている。当の女の子が
「いいんだよ、私つかってなかったから、いいの。○○くんはまだお話ができないのよ」
とフォローにはいる始末だ。
ショックでドキドキして、他のお母さんに相談したら、実はあの先生はすごく評判が悪くて、4月から何人もの子が登園拒否した時にでた名前がほぼ、その人のモノだったと言う。役員をなさっているお母さんは、朝の始まりの会の時に立ち会っていて、ちょっと利かん坊の男の子に対してその人がキレて、男言葉で怒鳴ったのを目撃したそうだ。それで娘さんを転園させることも考えたという。なにより、彼女は幼稚園教諭という仕事を楽しんでいるように見えない。他の先生方はそう見える。っていうか、そういう人は幼稚園に残り、そうじゃない人は淘汰されていくのかなあ。
とても心配になったので、しばらくは幼稚園の柵の外、生い茂る葉っぱの隙き間から、息子の生活を覗きつづけることになりそう。これってもしかして悪循環にハマりかけてる?(>_<)

今、憧れの人、Tiny Kitty。Betsyママって感じ…なんて言うと、気を悪くするかな?
発売予定のこの写真、ハートを打ち抜かれましたわ〜。
2004年1月27日(火)
 歯医者さんの予約が中途半端な時間にはいっていて、ふと考え込む。帰宅してもいいけれど、何ができるという時間でもない…。気がつくと私は、息子の幼稚園の庭を臨む茂みに身を隠し、覗き見していた。朝礼が始まるまで外にでてこないと思っていたら、最後に大泣きしながら先生に手をひかれて階段をおりてきた息子。中で遊んでいたかったのに外に連れ出されて嫌だったらしい。でも美人で胸が大きい先生に抱き締められたらケロリと機嫌をなおしている(-_-#)歯医者の帰りにも覗いたら、同じように覗いているお母さん発見。相談しながらストーキング。子供達は本物の臼に白い濡れタオルをいれてもらって、杵をもってペッタンペッタンついて遊んでいた。息子なんかハッピを着せてもらって、水玉模様の手ぬぐいを鉢巻きしてもらっていた。
来月、オットに人事異動が持ち上がる可能性が高い。東京定住を希望しているけれど、絶対に聞いてもらえる会社じゃない。最悪、オット単身赴任。そうなったら私はひとりでやっていけるかどうか判らない。まだ住んだ事のない札幌とか、前に住んでいてとても好きだった福岡とか、私の実家に近い大阪だとかに転勤と言われれば、心は多少揺れる。でも、子供の環境を変えたくないという決意は強い。幼稚園での息子を取り巻く環境を見ていて、ますますその気持ちが強くなった。
 昨日、離婚が決まったと言う友人から電話がかかってきた。メールがこないと心配だったけれど、声を聞いて安心した。心の傷が口調ににじんでいたけれど、彼女は生きる意欲満々。結婚相談所に入会してでも再婚してみせるという。そ、それはどうかなあ。焦らない方がいいんじゃ…。

更新のための写真を撮っていたら、子供達がどうしても「お手伝いする」と言うので、
急遽、レゴブロックのぞうさんファミリーとそのお友達に出演してもらいました。
2004年1月26日(月)
 私が幼い頃、母がよくテレビの前でうっとりし、好き、好き、と呟いていた人が何人かいた。
近藤正臣さんと田村正和さん。なるほどね、ハンサムかも、と幼心に納得はしつつも、この二人が共演したドラマがあって、その予告段階から母が、
「どうしよう!?どっちにしようか、悩むわ〜!」
と、身悶えしていたのには呆れた。あなたが悩んでもどうにもならないでしょうに。でもそれを口にしないだけの分別はあった。ビデオ録画などあり得ない当時のことなので、その場その場の視聴が命である。お願いだから静かにあなたも一緒に見るか、寝てるかしててねと言われて馬鹿にするない!と思いながら、結局一日の労働で疲れ果てた母は幼い妹と共に眠りこけ、(父は子供より早く寝る人だったので問題外)生まれつき不眠症の私が、何やら筋の通らない三角関係、あるいは四角関係のドラマをきっちり観てから寝るのだったけれど、母の理想と現実、つまり近藤正臣&田村正和vs父、というのが可笑しかった。
母は間違いなく面食いなのだが、結婚と言う現実の前では外見はとりあえず横に置いたのねえ、そういうものなのネ、と人生はじめて7,8年足らずのうちに悟らせて頂いたのである、ホントに母の影響力おそるべし。だけど、男性の好みは私はあんまり似なかったようだ…。
今日、大切な友達のひとりから、離婚の報告があった。ずっと悩んで苦しんで、たくさんメールをやりとりしていた。報告後、あんまりにも頭が混乱しているから当分メールもできないと思う、と言われ、たまらなく不安を感じている。彼女はとても愛されて結婚した。実は彼女にとって彼は「一番の人」ではなかった。ちょっと傷付く恋愛をして、ずっとそばにいてくれた人のプロポーズを受けた。でも愛するより愛された方が幸せになれる、って彼女も私達友人もみんな信じていた。
だから彼女は安心して、わがままを言っていたんだと思う…。途中で何度かわがままをたしなめたけど、そういう私自身、あれだけ彼女を愛していた人の気持ちが冷めて、一気に離婚に突き進むとは、本気では思っていなかった。基本的な愛はきっと永遠、ってやっぱり夢見ていたのかな…。
親しき仲にも礼儀あり。初心に戻ってちゃんとオットと心の交流しよう。…しすぎ、っていう気がするけど。

今週、リビングを飾る花。この色の組み合わせ好き。
2004年1月25日(日)
 我が家としては珍しい事だけれど、一歩も外にでない一日を過ごした。新年早々に「節約」の誓いをやぶりっぱなしなので、とにかく家で掃除でもして過ごそうとオットと計画。外にでるとなんのかんのであっという間にお金を使ってしまう。家の中の整とんしたい部分もいっぱい、ということで、それはそれで大忙しだったけれど充実充実。家のなかって油断するとすぐにモノがたまる。娘の部屋を学習机に合わせて新しく模様替えしたのだけれど、子供が今までに作った工作とか描いた絵とか、親としてはやはりどうしても捨てられないものだと痛感。こういうものはきっと、一生死ぬまでとっておいてしまうのだろう…。
そのうち娘が自分で部屋を整理するようになって、今可愛がっているアリエルとシンデレラのお人形もいらないっていう日がくるんだろうなあ。そうしたら私が大事にしてあげましょう。そういえば昨日見たテレビで「初代リカ」が¥750だったと言っていた。当時の金額ではきっと高額だったと思う。それでも誰も、何十年後かには10倍の値段になっているなんて思わなかったんだよね。
 ニュースで驚く事はたくさんあったけれど、早稲田に数年前に新設された付属小学校が入学希望者に多額の寄付金を要求していた、という報道に対しての校長のコメント、態度は私には新鮮だった〜。「ぼったくりバーのように騙してとったわけではない」「学校経営は儲からないもんなんですよ。だから50口(350万円)の寄付をお願いした」と対応する声や表情を見て、この方はどういう生き方をしてきた人なのかなあ、とちょっと興味を覚えた。あんまり弱者を守る人に見えない。強気強気一本やりって感じ。
 小学校受験というのは東京だとやはり熾烈らしくて、娘のお友達も月に16万円の月謝を払って塾に通い続け、昨年の秋に志望校に合格した、という人が数人いるのだけれど、その目標にかける情熱たるやすごい。彼女達はその塾にだけ集中していたので、これからやっとゆっくり他の習い事ができると、受験前とはうってかわった和やかな表情でいる。朝の満員電車に、娘のお友達が揺られて小一時間の通学を、もう3ヶ月後には始めるのかと思うと私の方が心配だけれど、そのお母さま方は自分も昔していたことだから、とはっきり自信をもっていらっしゃる。かかるお金も時間も気力も、すべては愛する子供のため。ここ、と見込んだ学校の校長先生に寄付金50口を要求されたら、即座にはらっただろうと彼女達をみていて素直に納得できる。人が何に情熱を傾けるかは個人個人の自由で、その信念に他人が口をだす筋合いはない。ないんだけれどその親心に、学校側が露骨につけこみ過ぎている印象を与えるのはいかがなものでしょう。
 ちなみに我が家から徒歩一分のところに全く有名ではない私立の学校がある。でもそれなりにいい学校だなあと見学して判断し、夫婦でそこを受験することに決めた。近い、ということは私のようにズボラな親にとって何にも勝るメリットなのだ。ところがここで大きな障害が登場。娘の、
「ピンクじゃなきゃ嫌!」
という拒絶である。なんのことでしょう。ええ、ランドセルの色のことなんです。
大抵の私立はそうなんだけど、ここも黒いランドセルが指定されていて、日を負うごとに娘のそれに対する拒絶反応はひどくなり、結局、絶対受験しないということになった。今、メゾピアノに注文したピンクのランドセルが出来上がるのを待っている所。徒歩15分の登校は、最初のうちは娘にはキツイだろうけれど、幼稚園のクラスメート15人のうち10人が通う小学校なので、私も娘も心強いといえば心強い。6年後の進路はもう、娘が自分で決めてくれるのだと思えばさらに楽。
でも子育てって本当にいろいろ。ひとつだけ言えるのは、自分ひとりだけではできない、ということ。紗会全体で子育てをっていうけれど、あれって本当にそうだなあと思う。私も今、たくさんのひとに助けてもらってなんとかやっている。この御恩は順番に返さなきゃね〜。

いつの間にか、これだけの椅子が集まって賑やかになったリビングルーム。
子供へのウケを狙ったのだけど、なぜか大人のお客さまもはしゃぎます。
2004年1月24日(土)
 子供達が正式に体操教室に通うことになった。今でも十分、習い事に疲れている私なのに、何かに駆り立てられるようにあれもこれもと手をだしてしまう。たぶん、自分の引きこもり傾向に対する反発なのでしょう(笑)まあ、それはともかく、娘はどうも私に似て運動音痴らしいから小学校入学に向けて、体を動かすのって楽しいなって思って欲しいねと夫婦で考えた。わたし、本当に体育の授業も運動会も苦手だったしぃ。場所が、息子の通っている幼稚園の庭とホールを借りてのこと、というのもよかった。良く知っている所だと親子ともに気後れが少ないし、体操の先生がとても明るくて教え方が上手。子供達もすぐになじんだ。基本的に体操教室の付き添い責任者はオットということになっているので、私は他のお母さん達とお喋りを楽しんだり、園内でお世話になりすぎている先生方にお会いしては挨拶しまくったり。これぞ、母親の仕事って感じ。でも私は幼稚園の先生方が大好きだから、お話できる機会が今までより増えそうで嬉しい。あとで良く考えたら、土曜日なのに先生方、ナチュラルに仕事してたってことだわ。うちのオットより働いてるわ〜。
そのレッスンが済むと、娘は続けてバレエのお稽古。オットは息子を連れて自宅に一旦帰宅。息子をつれずに見学できる土曜日のバレエのレッスンは私の楽しみでもある。それにしても生徒さんの増えたこと!レッスン室内も、外の付き添い席も満員で人が溢れている状態。更衣室なんて3、4人の子しか利用できない。みんな小さな女の子達なので屈託なく外で着替えるのだけど、そういうときにいかにもオジサンオジサンした、まだろくに名前も顔もしらないような子のお父さんが突っ立っていると、ちょっと腹立たしい。一応、少しは遠慮したら?と思う。着替えが済んだ頃にまたくればいい訳で、実際に他のたしなみあるお父さんはそういう面にさっと気遣う。タコ坊主みたいな、ぬォ〜っと場所をとる臭いようなオヤジに限ってその場に座り込んで、小さな女の子達が着替えしているのを見るともなしに見ているのだ。やめれ。大体、教室に入会してきた最初のうちは、率先して他の保護者にも子供にも名乗って挨拶なさいね、プンプン。
先日の発表会のスナップ写真ができて、アルバムが回覧されており、お母さん方ヒートアップ。写真、値段高っ!!キャビネ版が一枚¥800で、まあ娘が映っている、映っている。全部買ったら軽く写真代だけで2万円飛ぶ。しかも。今年も発表会ならぬ勉強会として小さな舞台をやるつもりのようだ、という情報が流れ、古くからいるお母さん方は震撼。もう何十万(VINブラの一体は軽く買えます)もだせないわっとの悲鳴が上がる。お金もそうだけど気力も辛い。は〜、またあの緊張感が続くのか。バレエというお稽古事にかかるお金と時間は半端ではないことが、年を重ねるごとに明らかになってくる。
興奮して家に帰ると、娘の学習机が届いていた。うーん甘い!アイボリーにピンクの縁取り、つまみは薔薇の形に彫られた真鍮風。引き出しの内側は薔薇模様の布張りになっている。年頃の女の子のお母さん達ならたいていの人が知っている、話題の「シンデレラの机」。娘の顔が輝いた。
お友達がさっそく見に来るという。来週はお客さまdaysになりそう。
夜、「たけしのこんなはずでは」という番組を見る。おもちゃ、食玩がテーマで、初代リカ誕生のいきさつや、日本の食玩ブームが世界に向けて発信されつつあるという。面白い。最近、私はこの番組にハマっているのだ。先週のテーマは「ファッション」だったのだけど、ルイ・ヴィトンのあの有名なロゴ柄が日本の文化をヒントにデザインされたって知ってました?
大昔、パリで万国博覧会が開催され、鎖国を解いて間もない日本も参加、その独特の展示品、催しは多くの欧米人を魅了し一大ジャポネスクブームを巻き起こした。その魅惑された人の中にルイ・ヴィトンその人がいたという。当時から彼はクオリティの高い革製品のバッグのメーカーとして有名だったけれど、茶色一色のデザインだったため偽モノがでまわりすぎ、それに悩んでいた。そこへ、パリ万博で日本の展示品を見て、その中でも大名行列に使用されていた塗りの豪華なつづら、そこに金色でくっきりと記された「家紋」の美しさ、たたずまいの高貴さに心を奪われてしまったと言う。これだ!とひらめき、それで今にいたるあの有名な柄を考案したそうだ。唸りましたね。
コルセットに締め付けられていた女性達の服装に革命を起し、コルセットを追放するきっかけになったのも日本人。初の女優として有名な川上貞奴の着物姿だったというし、ハワイのアロハシャツを最初に考案した人物も、ハワイに移民して働いていた日本人達の着物からヒントを得てあのシャツを作ったとのこと。実際に、一枚300万円ほどの値段で取り引きされている元祖アロハシャツは、全くの着物生地でつくられているのだ…などなど、こんな知識を知らされて、あらためてビートたけしさんの番組の魅力に開眼した私。とりあえず、興味無さそうなテーマでも見ようと思っていたら、まさにおもちゃ・食玩特集だなんて。やられたって感じです。画面をとおして、カレンダーガールジェニーのことなどが、さも珍奇なことであるように伝えられる。女性ゲストが「可愛い〜、可愛い〜」とコメント。海洋堂制作部のドキュメント。面白かったです。

娘のディズプレイコーナー。
彼女なりにこだわって集めて、それなりに統一感があるのが、6才の割にはエライかな?
2004年1月23日(金)
 「そういえばお前、ダイエットはどうしたんだよ?」
オットの突然の鋭い指摘に、思わずドキっとした私。バレたか。年末に原因不明の体調不良で一週間寝込んでる間、お粥以外なにも胃が受け付けず、たぶんゲッソリ痩せた(と信じている)。それがあんまり辛かったので、体調回復後の御飯の美味しさが一際なものに感じられたのよ。以来、ついつい食べてます…。まあ、間食と夜食だけは追放してるけど。
体重計に乗ってみろ、とオットに詰め寄られ、泣きながら計ってみると、神様!奇跡が起こっていた、前より減っていたのだ〜。はれるや〜♪これに気を緩ませず、引き続き自分の体型管理に気をつけますぅ。
それにしても、フン。オットってば本当に恐い顔で、時々私の動向をチェックする。感じ悪いぞ〜。
そのオットと、今日はデートだった。彼が休みをとって、でも、子供達は幼稚園。残念ながら下の子は午前保育の日で11:15にはお迎えに行かなきゃ行けないんで、映画を観たい、という希望は却下。オットのお洋服を買いに、二人で仲良く渋谷にいくことに。時間が確実なので車はやめて電車にのったら久しぶりにラッシュを体験。は〜。日本ってまだこんな国だっけ。みんな朝からこんな不快な思いをしているのでは、気持ちよく一日を始められないでしょうに。
オットの服をぱっぱっと決めて(手抜きじゃないですよ)東急ハンズで早々とバレンタインのチョコレートを買っておく。いつもギリギリですごく焦って、混雑してる中で選ぶ羽目になっていたんだけど、今年は娘が幼稚園のクラスメートの男の子達に義理チョコを配ることもあり、今までの人生の中で一番手を抜けないチョコレートになっているのだ。ついでに習い事を一緒にしている男の子にもあげることにして、会計したら結構な出費。あ痛痛…。
 午後、家族揃ったところで川崎大師へ行った。オット、本厄なのです。オットの家は昔から川崎大師にお参りする習慣があるそうで、私はなんとなく釈然としなかったけれど、娘のお宮参りもここでしたし、数年前の私の厄年のお払いもここでした。でも家の近くの氏神さまでよかったのに…。なんだか遠く感じて疲れちゃった。でも、紫や緑の正装(たぶん正装。きっと正装)のお坊様を見る機会は普段あんまりないし、子供達は読経と太鼓の音、燃え上がる炎(あれが護摩を焚く、というものかしら)を見て感心していたし、お守りを買えたのも嬉しかった。息子の幼稚園の、事務局長先生に差し上げたくて。「幼稚園の主」と言われ一番恐れられている辛口の先生が、お倒れになったのが先週始め。以来、息子の園は何かと物事がスムースに運んでいない。何より、私はその先生に厳しい中から精一杯の優しいお言葉を頂いていたので、とても思い入れがあって、本当に早く回復してほしいと思っているのだ。
娘はおみくじをひいて、3番吉というなんか「普通?」みたいなのをだしていた。私はトラウマがあっておみくじ嫌い…。13年くらい前、上京してきた妹とその彼を案内して浅草寺に行った時、それぞれおみくじをひいたら人生初の「大凶」をだしてしまったのだ。絶句していたら妹が横で固まっているので見ると、それも「大凶」…。二人で声もなく震えていたら明るく男達が駆け寄って来た。
「お〜い♪どうだった?吉だろ?おれたち二人とも『大吉』だゼえ!…ん?どうしたの?あれ?それなに?え!『大凶!?』二人とも!?マジ〜!?」
オットと妹の彼はガックリと肩を落とした。
「ああ、おれたちの大吉と合わせて『帳消し』かあ。おれたちの『大吉』一瞬で消えたな。」
「信じられない、姉妹で『大凶』なんて」
大凶をひいたことがある人は、案外いない。私がこの話をするとみんなとても驚く。そして慰めてくれる言葉がたいてい一緒なの。
大凶って、滅多にでるもんじゃないから、返っていいんだってよ?って。人って優しいね…。

こんな面白い小さな鏡のセットをみつけて、リビングの壁に貼ってみました。
2004年1月22日(木)
 娘の幼稚園の先生が、とても素敵な美人で皆の憧れなんだけれど、女性雑誌のインテリア特集のページに載った、というので園の中を旋風が駆け抜けた。もちろん私も即買い。は〜、ため息。なんてスッキリとシンプルな、素敵なインテリアでございましょう。我が家とは大違い、雲泥の差じゃあないですか。やっぱり日頃の立ち居振る舞いが素敵な方は、おのずと生活も素敵なのね。ますます尊敬。
 我が家もなんとかしてみようと努力してみたけれど、マンガのように、片付ける私のすぐ後ろから息子がせっせせっせと散らかしながらついてくるので、あっさり諦めた。そうよ、先生のところはもう、息子さん大きいし!なんて言い訳をしてみる。
家の中の整理整頓は、家族全員雑貨好きということもあって(一応、オットはスッキリ、シンプルが好み、と主張しているけれど)全然うまくいかない。きちんと整理されつつあるのは私の人形コーナーだけよ、フフフ♪
でも今日はちょっとショックが。飾っていたタイニーベッツィーのpinku parfectionのお人形、ベッツィー本人じゃなくて彼女の小さなお人形が落ちた拍子に割れてしまったのだ。最近のどんな事件よりムンクの叫びしちゃった。ま、ボンドでくっつけて、良く見ないと判らないくらい修復しましたが。皆さん、お気をつけてね。


夏に先駆けて買ってしまいました。
でも我が家は一年中麦茶を飲むので、有効です。有効な買い物なんです!(意味不明)

私用にティンカーベル、娘はアリエル、息子はダンボ。
3種類しか出ていなかったので、オットは「いらない」と辞退しました。

2004年1月21日(水)
 うーん、噂は恐いね、とまだ言っています。本当に噂の出所が不明。なんとはなく、いつとはなしに持ち上がった話らしく、それでも定着するのだ。なんだか妙に空気に違和感あるなあと思いながら今まで過ごして来たのだが、初めての幼稚園であり、息子も普通ではないし、こんなものかな、仕方ないかとあきらめていたのに、思わぬ色眼鏡で見られていたのだと思うと本当に恐い。この年になってこんな恐さを経験するなんて。
いっそ、うんと個性を打ち出して生きて行こうか、なんて口走ったらそこまで自暴自棄にならなくても、とオットにたしなめられた。何が恐いって、話の膨らみが恐い。私が有名人の娘であるばかりでなく、アイドルデビューしたもののパッとせず、その世界で知り合ったオットと結婚して引退、家庭にはいった、ということを語っている人までいると聞かされ、本当に私は足下を滑らせて転んだ。
なんなら戸籍謄本も履歴書も公開するか、と唸ったら友人達は「私達も精一杯頑張るけど、ダメだったら幼稚園から手紙をだしてもらおう」なんて言い出す始末。
「悪く言われるよりいいよ」
と皆は言うけど。訳の判らない過去を背負った女として見られるより、地をさらけだして生き抜いて「あの人、変よね〜」って悪口いわれながら生きて行く方が、私らしい気がする。
まあ、世の中って面白いものだなあ、とは思うよ、本当に。

ブライスのベルベットメヌエット、もうすぐ発売、楽しみ。やっぱりストレス解消はお人形だわ。くくくぅ、うぬぬぅ〜って思う事があっても、お人形で遊んでいると、いえ眺めているだけでも心が和む。不安な事も悲しい事もふっと気持ちの中から薄くなる。目の前の愛らしさ、美しさに、しばし心が魅了される。だから人形遊びはやめられない。
でも自分に広がりを持たせる努力を私は怠っているのかも知れない、と思う。子供の習い事に振り回されているのに、まだ体操教室、ピアノと増やす予定の我が家。教育ママになるつもりはないのだ。でも子供が興味を持つ顔、新しい世界を知った瞬間のあの表情、スキルアップしていく姿が自分にとっても刺激になる。それはオットも全く同じ考えでむしろ彼の方が熱心だ。私達夫婦の共通点のひとつに「子供の頃にもっとたくさん習い事させて欲しかった」という親への思いがある。広く浅くでもいい。とりあえず経験して見る。刺激は財産だ。
だったら私も何か習ってみたいな。頭にあるのはマダムバレエ、料理教室。まだまだ新しい世界を学ぶ余地は私の中にあるはずなんだよね。

息子の王子様セット。
でも、おねえちゃんのピンクのセットの方が好きらしい…。
2004年1月20日(火)
 昨日の日記の内容に則したことだけど、引き続き幼稚園問題、勃発。ある意味笑い話。
 息子が今の園に入園してすぐ、知人が改まった調子で話しかけて来た。その人の娘さんとはバレエ教室が同じで、年が違うからクラスも違うので親しく話し込むことはなかったけれど、もちろん顔見知り。挨拶は必ずする。息子の一学年上にその方の息子さんがいらっしゃるので、入園が決まる前後から改めて御挨拶し、よろしくとお願いしていて、その時点で2年のおつき合いだった。
「なのに、私ったら知らなかった。あなたってあの○○さんのお嬢さんだったの?」
ともうすっかりそれを信じきった表情で言われた時の私はといえば、まさに豆鉄砲をくらった鳩のようだったはず。
私は即座に否定し、どうしてまた?と逆に聞き返した。幼稚園がある地区は著名人が多数在住していて、いつ誰がいても不思議ではない所だけれど、今回の入園児童の中に、有名な漫画家のお孫さんがいる、それはとても目の大きい男の子だということらしかった。目が大きい、というだけでそう思い込まれてしまった偶然を私は愉快に思い、笑い飛ばした。
ところが噂は消えていなかったのだ。一学期、二学期とそれぞれ二回ずつくらい、別の人から同じ質問を受けた。もちろん全否定。私の両親は全く普通の人。私もしごく平凡な人間。そりゃあオットは金髪のトサカ頭で目立つけど、私自身は地味だ。
しかし、息子が目立つことは仕方ない。一見どこも普通じゃないようには見えない息子が、なぜいつも先生方に守られ、母親である私が頻繁に先生と会話しているのか。息子の幼稚園は無試験で入れる大きな所で、基本的に自由な方針。親御さんたちはそれに納得して入園を決めているはずだけど、いざ入ってみると、「なんとなくうちの子はただ放任されているだけ。親が先生と話す機会もすごく少ない」と感じる方も多いのだ。実は裏では先生方が実に緻密に子供達の様子を観察し、夜遅くまで反省会などを繰り返しているのだが。それを他のお母さま方があまり知らず、私だけがしることになったのも、ひとえに息子が…うーん、正常児、ではないという悲しい特種事情があるためである。それが奇妙な噂と結びついた。私達母子がなんとなく浮いてしまうことを私は自ら選んだ。幼稚園のお迎えは誰よりも早く行って、さっと帰る。でも会う人にはちゃんと笑顔で挨拶するし、タイミングが合えば、たわいもないお喋りも楽しむ。でもね、他のクラスメートのお友達が息子の名を明るく呼んでバイバイとか言ってくれたりするのに、返事をしない息子と、相手の傷付いた顔を見るのが辛いのだ………。泣きたくなるのだ、私は弱い人間だから。それでも最近では二回に一回は息子も手を振り返すようになり、私は本当に神に、いや幼稚園の先生方に感謝しているのだけど、そういう息子の成長もあって、今年から明るくふっきって生きましょ!と決めている。
今日は息子ではない、娘の幼稚園でのクラス会。気楽にのんびり、他のお母さま方と雑談を楽しんでいたら突然、
「ねえ、☆☆組(娘の二学年下、最年少クラス。つまり本来なら息子も通っていたであろうクラス)では、××さんが○○さんの娘さんだって、すっごい噂になってるの。私、違うと思うよって言っておいたけど、違うよね?」
私は椅子からずり落ちそうになった。その噂は、息子の幼稚園に通っている同学年のお母さまが、娘の幼稚園のお母さんに話した所から広がったのだが、なんと尾ひれはひれがついている。
息子の幼稚園では私が息子をみなさんに「○○の実の孫です」と自己紹介したというのだ。そ、それじゃあ経歴詐称じゃない!?いくらなんでも。あり得ないよ〜。
「だから軽々しく人とおつき合いしないのね、って言ってるよ、みんな。」
ですと?噂話の恐ろしい事、鬼のごとし。
人より一歩ひいているライフスタイルを、勝手にそんな風に意味付けして見る人が多数いるという脅威。
とりあえず今日は自ら数人のスピーカータイプの人に近付き、大笑いしながら「そんな噂があるらしいけど、全然嘘なの〜」と否定しておいた。みんな「ちゃんとそう言いふらしておくわ」って受けてくれたけど、念のため副園長先生にも報告。先生もすっかりウケてしまい、「本当にお母さん方っていうのは色々おっしゃるのよねえ」と言いながら、何か困った事があれば何でも相談に乗る、と言ってくださった。あの〜。ぶっちゃけ、その問題の○○さんの孫は本当に57人のクラスメートの中に存在するのか、それは誰なのか、言い切ってくださると、私、すごく助かるんですけれども。

気に入って買った携帯電話のストラップはこれ。
2004年1月19日(月)
 歯医者通いも続いています。偏頭痛と肩凝りの原因は歯にあるのでは?と疑って始めた歯科医通いだけれど、先生が熱心に調べて下さって、別にどこも悪くないと分った。でも痛みはある…。文字どおり歯を食いしばる事が多いというのもあるだろうし、思えば母も妹も疲れると歯茎がはれるとよく言い、私もそうだからつまり体質…。草々に諦めがついた。っていうか、冬休みに思いきり寝込んで以来、あんなに辛かった頭痛も肩凝りも感じないのだ〜。おかげで整骨院にも通ってないくらいよ。今日は歯石をとってもらった。これがまた難物。もうかれこれ7年ぶりの歯科通院、つまり今まで歯石なんてとってなかったので、歯医者さん曰く「すごい事になってます」ので、あと2回くらい通うのかな?という感じ。
子供がいない午前中はこうして潰れてしまったのだけど、普段読まない女性週刊誌をたっぷり読めて、いつもとは違った意味で充実していたかも。
 子供達を迎えて真直ぐ帰宅。まったりとしていい感じ。またこのサイトの更新しようと、写真を撮り始めたらあっさり終わらない。なんとか可愛く撮りたいと、つい枚数を重ねてしまう。オットの大先輩でもう80に手が届こうと言う方が、初めてのパソコンを買われた。それでこのサイトを観ようと努力してくださったらしいのだが、ADSLとかご存知じゃなかったので普通にしたら、とんでもなく時間がかかって、なかなか写真を見れないらしい…。そんなことを考えつつ、ふと幼稚園のことも頭をよぎる。
私はOLをしていた頃から、残業、っていうか用もないのにブラブラしているのが、どうにもできない質だった。(ある人に「残業しないと飲みに誘ってもらえない。社内で浮いた存在になる」と言われて、なるほど〜と感心した)いや、それは遠く学生時代にも遡る。人嫌いではないのだけど、寂しがりやだとおもうのだけど、一人も好きで。何より、外ではめいっぱい猫の皮をかぶっているので、時間がきたらもう限界、さらに延長戦に挑む、なんてあまりできない、したくない性分なのだ…。
加えて息子の事がある。コミュニケーションをうまくとれない彼が、昨年の夏に全くの無抵抗のまま、二人の男の子に一方的に棒で連続殴打された時の心の傷が、私の中で生々しい。小さな子供の悪意が恐い。力任せの暴力が恐い。コミュニケーションという点でのみ、普通以下の発達の息子に向かって今でも、殴った片方の男の子は「こいつ、バカなんだよ。なんにもしゃべれねえんだよ」と自分の母親の目の届かない所で言いに来る。その子の両親は敬虔なキリスト教信者だ。もうひとりの殴った子の両親も「真○○」という宗教にのめりこんでいる。彼女らは社交的で交際好き、用がなくてもひたすら、いつまでも園に残っている。女は愛嬌、ってことかな。それが私には難しい。
息子が普通に人と対応することが出来ていれば、あの暴力事件も起こらなかっただろう。
あれから私は本当に、人をある意味で信用しなくなってしまった。普通は誰かの家に集まって、子供達は子供部屋で遊び、大人はリビングでゆったりお話していることが多い。それをしていたら、締め切られたドアの向こうで息子が殴られていた。
同じ間違いを起すまいと思う私は、息子を無理にそばに抱き寄せるか、彼についてまわらないといたたまれない。何気ないつもりでも、私が何を警戒しているか周囲の人も悟り、愉快ではない気持ちになるでしょう。
幼稚園に子供を迎えに行く時の、皆さんの和気あいあいぶりを微笑ましく思いつつも、何か、硝子の壁越しの別世界のようにも思う。たまに頑張って近付いて行くけれど、毎週のように誰かの家に行ったり読んだりは辛い。のんびり、孤独を楽しむ事も幸せ。二つの幼稚園に通い、バレエ教室でも感じることだが、女って本当にグループになるのが好き。そして「すぐグループ作る人がいるからねえ」とひとごとのように批判するの。くすっ。

夫婦で「これだ!」と決定して即お持ち帰りしたシャンデリア。
楯45cmくらい幅25cmくらい。
黒いスチールとか重厚な真鍮とかの枠じゃないもの、白とクリスタルでまとめられている、
しかも小さなものを一年以上ずっと探していました。
まるでそんな私達の心を見透かすように作られたシャンデリア。
横広がりじゃなくて縦長なつくりなのも意外で気に入りました。
MADE IN INDIA。
2004年1月18日(日)
 家族で渋谷へ買い出しに行く。数カ月に一回行くと刺激が多くて楽しいよね〜、なんていくつか目的を持って行ったのだけれど、結果として大満足!
まずいきなり私が呆然とした。なんで?なんでこんなところにプチブライスのベルベット・メヌエットちゃんがいるの?
実物を見る事はもちろん、もう普通(定価)には買えないだろうから、縁がなかったなあと思っていた子が突然、目の前にいたのだ。オットが先週に引き続きまたしても「買ってもいいよ」と言ってくれた。渋谷について早々、私のティンカーベル・バッグの中に、小さなベルメヌちゃんが収まったことが不思議でならなかった。
 それからお気に入りの雑貨屋さんに行って私の髪止めを3つゲット。中途半端にのびてきた髪をまとめるために、久しぶりに髪止めを選ぶのは楽しかった。少なくとも3年ぶりくらいかなあ。ここで、娘が念願のロケットペンダントをみつけて大喜び。バービーの「くるみ割り人形」ビデオを何度も観ては、自分もハート形のロケットペンダントが欲しいと毎日さえずっていたのだ。私もオットも耳タコ状態だったのでこれで果てしのないリフレインから解放されると言う事と娘の笑顔が嬉しくて大喜び。
そして息子も王冠と杖のセットをゲット。彼は、お姉ちゃんのお姫さまセットがうらやましくて仕方なかったのだ。お姉ちゃんのはスイートなピンクのセットで、そうだ色違いのブルーがあったなあと思い出し、ぜひ買ってあげようと思っていたのである。息子は喜んでレジで精算する前に頭にかぶってしまった。「おうじさま!おうじさま!」としきりに言って喜ぶのでお店の人も笑ってくれた。さらに私は好みのタイプの携帯ストラップも購入。家族ニコニコ、オットも「俺って優しいよね、家族の歓びが自分の歓びなんだもん」とうっとりしながら歩く。
そこでおおかた満足していたのに、まだ掘り出し物は続いた。ひとつはお風呂用の時計。シンプルで可愛いものをみっけ!
それからリビングルームの真ん中につけたいと思えるシャンデリア発見。これには感激。今の家に引っ越してから一年以上、ずっと夫婦でそこに相応しい照明を探していた。なんとなく私がイメージしたのは小さなお姫さまみたいなシャンデリアだった。オットは私の好みをよく理解してくれるので、そういうのを探してくれていたのだが出会いがなかった。シャンデリアと言うと重厚か、極端にモダンなデザインのものが今の流行のようなのだ。一度、オットがかなりいいというのを探して来て、夫婦で見に行ったけれど、枠が黒いスチールなのが私の気に入らなかった。それが今日、これまた偶然そこに「います」という感じであったのである。しかも残り一点限りの商品で、ずっと展示していたものだからと一割り引きにしてもらえた〜♪
娘の部屋用に時計を作る、という予定もあり、そのためのキットも選んですっかり満足、すっかりお疲れ。母子で帰宅ムード満々だったところへオットがふと、足を止めた。メンズ・ブティックで大バーゲンをしていたのだ。「俺もなにか一つくらい買おうかな…」と言う彼に「ごめん、もう子供達も限界だから、明日にでもあなた一人で行って」と断って帰って来た。
オットは明日、先輩に誘われて飲み会だから渋谷になんか来れないもん〜、と泣きながら歩いていた。ごめーん。だってもう本当に足が棒みたいになってたんだもん〜。

ティンカーベルの小物入れとアクセサリースタンド。
色のコントラストとティンクの顔がきついので、ちょっと「?」な感じではありますが。
2004年1月17日(土)
 寒い寒いと思っていたらついに初雪。つもりそうな程のものではなくてひっきりなしに舞う虫みたいな感じだった。その中を朝も早くから二子玉川のデパートへ行く。息子の髪が伸びすぎたので、子供美容院へカットの予約をいれたのだが、たまたまセール中の週末なので、早めにこないと駐車スペースがなくなるかもとお店の人がアドバイスをくれたので、開店30分前に乗り付けて、それで正解。開店まで車の中で過ごして開店と同時にはいったのだけれど、久しぶりにバーゲンにかける人の情熱を目の当たりにしました。恐いよ〜、嫌だよ〜(>_<)でもちょっと微笑ましかった事がひとつ。とても素敵なコーディネートでまとめたセンスの良いファッションの女性が、きちんと堂々とカーディガンを裏返しに着てらっしゃったのだ、くすっ。そそっかしやさん♪わたしと一緒ね。なんて微笑んでしまったの。人前で注意して恥をかかせてはいけないし、と思っているうちにすごい勢いで開店した店内に走り込んで行かれた。よっぽど欲しいものがあって慌てたんだろうなあ…。
 バーゲンの人込みを尻目に息子を美容室へ。30分程でカットを済ませてから店内で楽しくパスタランチ&買い物。人込みがほどほどにはけて入りやすそうなお店にはいったら激安、でも見た目はなかなかオシャレ、というまさに通園にぴったりの服があったのでトップスばかり3枚購入。それでもブライスの半額だったわ。
 そしてオット念願の体操教室に子供達体験レッスン。私が住んでいる地域では何十年も昔から体操教室を開いていると言う双子の女性の先生がいらして、土曜日は息子の通っている幼稚園のホールを借りて運営していらっしゃるのである。私が生涯の恩師と仰ぐ保育主任の先生も、娘の友達のお母さんも大学時代、双子の姉先生の方に指導を受けたとのこと。私の友達も小学生の頃から通っていたというし、信頼と実績は文句なしと思って行かせていただいたら、これがオットも感動するくらい素晴らしかった。お年を召した方を想像していたら溌溂として若々しいこと!やっぱり人間、運動しなきゃダメなのネ!と痛感。
子供達はとても楽しんでレッスンを受けたけれど、息子はやっぱり平均的な行動ができずニコニコと勝手に振る舞う部分もあって、先生に余計なお手間をかけたと思う…。さらっと息子のことについてお話したけれど、それでも通って来て構わないと言って下さった。好印象を持って次の行動へ。娘のバレエ教室です。オットと息子は男同士でデニーズへ直行。土曜日のバレエの間、そこでホットケーキをたべるのが彼等の習慣になっているのだ。私は息子無しでゆっくり見学できるいい機会。驚いた事に今日の娘はいつもよりいい動きだった。しなやかでいて切れのある美しい形を楽々ととっていて、何度もお手本として先生に指名されていて、あらら〜と思う。これは。体操教室での一時間がよかったに違いない。ウォーミングアップ効果だ!まさに体を温める、ということの効果を実感して私はとても驚いた。そういうことって本当にあるのね。
 オットと息子と合流し、スーパーに買い物に行くとすっかり顔なじみの鮮魚コーナーのお姉さんが、30%引きになっているお寿司のセット(中トロ入りよ♪)を、私達がほしかった3つとも「半額にしておきますよ〜」とシールを貼ってくれた。う、うれしい…。
ああ、今日も忙しい一日だった。疲れがまったく取れてません。
子供達の習い事が増えるばかりで減らず、夜、オットと協議。私はすでにいっぱいいっぱいなのだけれど、子供のためになることはどんなことでも精一杯するべきかとは思う。さらなる努力をするようにオットに厳しく言われてため息。ううう、車の運転のことなのだ。2年前に免許とってそれっきり。あの大金を無駄にするなと叱られ、車が運転できれば二人の子連れでの移動が容易く子供の体力に負担もかからず、みっちりスケジュールをこなせるんだからと言われる。そうね、その通り。何より、あの大金でどれだけお人形が買えたかと思うと、私としても無念の極みなのだ。それに今年の年賀状の半分に「運転してますか?」と書かれてあったしねえ…。とほほ。

我が家の今年の家計簿。
見かけはスイートだけど、中身はしょっぱい(号泣)
2004年1月16日(金)
 昨年末だったのでもう半月以上前のことになるのだが、マーガリンが切れてしまったので、帰宅途中のオットに買い物を頼んだ。我が家の朝にトーストは欠かせない。バターにしたり、マーガリンをぬったり、色々だけど、忙しい朝は伸びが悪いバターにイライラする事が厭わしく、私的にいつもマーガリンを買っているのだ、一番安いやつを。ところがオットが買って来たのは、ふだんちらっと視界にはいっても手にとることさえしたことのない某大ホテルブランドの高価なマーガリンだったのである。しぇ〜!思わず叫んだ私にオットは「たまにはいいだろ」とニヤニヤ。ううう、贅沢は敵なのに〜(人形以外はね)
泣き泣き翌朝、うまく焼けたパンにそのマーガリンを塗ってみた。激ウマ!!やっぱり美味しいじゃないですかっ。もう子供達の食べる勢いのすごいこと、いや、私も思わず夢中で食べた。これはまいった、と思ったのだけどこれっきりにしようと決めた。なのに、やっぱりまたそれを買っちゃったよ〜(T_T)よく考えたらちょっとの違いでこんなに美味しい朝ごはんを食べられて、家族全員ハッピーなんだからいいかな、と思って。心の潤いにつながるのは間違いないのね、美味しいものって。
育児も精進、節約も精進。でも冬の光熱費はどうしても高くつく。寒い部屋で母子で震えているのもあまりに侘びしい光景だ。
今日もかなり寒かった。真冬だねえ。
夜、「奥さまは魔女」を見る。日本がリメイクしたドラマで米倉涼子さんが主演。オットはとってもお気に入り。私はエンドラ役の夏木マリさんが素晴らしいと思った。なりきってるぅ。夏木さんといえば、17。8年前に観た映画でとても好きになった。今ではどこの誰の話題にも上らない邦画の「十手舞」というもの。石原真理子主演だったのよ〜、その仇役の夏木さんが毒々しくてイカしてたのよぉ。B級映画で時々大好きになっちゃうものがある。この時代劇もそうだった。江戸時代の敵討ち物語りでストーリィは簡単だったけど、衣装とか合間に挟まれるダンスシーンが気に行って。また観たいんだけど、レンタル屋さんでもみかけないな。

新年から、毎朝使うマグカップも新しくしました。
このカップはスタック式で優れもの、しかも絵が可愛い〜ん。
我が家の男共用なの…。
オットは息子より先に「オレはうさぎ年だから『とんすけ』にする!」とえらびました。
オイ、息子もうさぎ年だよ?
自分が可愛い方をとってどうするのじゃ。
それに今は『とんすけ』って言わないのよ、『サンパー』なのよ〜。
ま、私達世代にはとんすけです。ミッフィーちゃんだって、うさこちゃんっていう名前だっただから。
2004年1月15日(木)
 私のサイトの更新ぶりを見て、子育て中の専業主婦の生活ってどんなものだろう?と疑問をもたれる事もあるかと思ったので、昨日はひたすらダラダラと書いてみました。あれにさらに追加すると、朝でかける前の阿鼻叫喚の大騒ぎというのがあります。洗濯機をまわしつつ、お弁当をつくり家族の分の服をだす。ゴミ出しをし、花にみずをやり、お弁当をつくりながら朝食もつくる。眠がる家族を追い立てながらきーきー叫ぶ自分の声のうるさい事よ…。子供は決してこちらの計算通りに動いてくれず、朝から泣かしたくないし必死で自分を抑えながら、ぐずる子供の機嫌をとるんだけど、誰か私の機嫌もとって!!って感じです。それでどうしても洗濯物を干せないまま幼稚園に出かけなくては行けない時も多々あり、その時は「負けた…」という敗北感で一杯になるわけで、すでにずらりと洗濯物が干され、ふとんも干されている隣家の方々に対しても敗北感を抱いたりね。
それから昨日書いたような一日が開始という訳で、今日も家と駅前周辺を軽く3往復。気がつくと夕暮れ。
そんな私の人形遊びはやっぱりそうできないけれど、ネットでちょこちょこお人形を見て回る時間はあります。何かまとまった一つの事を成し遂げる程の時間はないけど、半端に待ち時間っていうのはできる。子供がゆっくり食事を終えるのを待つ間、あるいはおやつを食べてる時、食休みをしている時など。我が家は狭く、リビングの真ん中にパソコンを置いているので、子供達の顔を見ながら、会話しながらネットすることが可能ではある。でもあくまでも空いた時間だから情報のチェックは甘い。
どうしたって自分の趣味三昧な生活はまだ送れないけれど、その日は近くなっているのは確実。だって最近またちょっと、夜のドラマを見られるようになってきたもの!今日は家族で「エースをねらえ!」を鑑賞。アニメの方にもハマっている娘は集中して見る。キャスト、半分以上成功かも。それから「ドールハウス」というドラマ。なんだか色んなアメリカドラマ、映画からエッセンスをとりだしてパッチワークしたような話しだけど、B級に徹したサービス精神はいい感じ。
子供がむやみに泣かなくなった。ちゃんと状況をそれなりに判断するようになり、泣く理由も大人に理解できる範囲になってきた。好きなもの嫌いなものがはっきりしてきたから、こちらも機嫌をとりやすく、そして夜泣きはさすがにしなくなって、おかげで眠りの浅い私も朝まで途切れる事なく眠れる…。こうしてある日いつかふっと子供の手は離れるのでしょう。それを寂しいという声をひんぱんに聞く。私はさみしくなる人間かな?
息子が自閉傾向というハンデを背負っておらず、普通の年頃の子のようであれば、また違う生活だったかもしれない。将来の見通しも違う。私はすぐには「楽に」(子育て中のお母さん達がよく使う言葉)にはならないかもしれない。
 今思うと、オットと付き合い始めて最初に見た映画が「レインマン」だったのはなんて不思議な偶然なんだろう。私は当時別にトム・クルーズも好きではなかったし、ダスティン・ホフマンの難し気な顔も役づくりにのめりこみすぎみたいな様子も好きではなかったのに、なぜかあの映画を観ようと決めたのだった。そして、感動した。いつも思い出す映画になった。あの映画はアメリカ人の、自閉症への理解を10年すすめたと言われているそうだ。ほとんどの自閉症の人は全く乱暴ではない。加害者になるより被害者になることが圧倒的に多いおとなしさ、やさしさ、感受性の鋭さ。見た目はなんでもないけれど、ひとつベールを隔てた向こうの世界にいる。体はここにあるのに、心は妖精の国に縛り付けられているかのように。人とコミュニケーションをとれるかどうかは個人差があり、息子は大変軽度なので、将来には期待が持てると今、言われている。あの映画の中のダスティン・ホフマンより表情は全然豊かで愛情によく反応する。似ているのは突出した才能。高い知能指数だ。幼稚園の先生がそっとわたしてくれた資料には「高機能自閉症」と言われるものについて書かれていて、ある部分、ゾッとするくらい息子にあてはまっており、オットは読みながら涙ぐんだ。私はもうよく知っている事だったからオットほどのショックは受けなかったけれど、あらためてダスティン・ホフマンの演技力の素晴らしさに思い到ったのだった。彼は人の心に同調できる人なのだろうと。
「フック」ピーターパンの中のフック船長役の彼がとても好きだ。あの映画では恋をして大人になる事を受け入れてオジサンになったピーターの役をロビン・ウィリアムズがやるところが辛い。いや、彼が素晴らしい俳優さんだというのは心から認めます。だけどだからって何の役してもいいって訳じゃないでしょ。ミスキャストだと思う。だから私の中で封印していたけれど、ホフマンのためにもう一度観ようかな。そうよ、あれのタイトルはあくまでも「フック」なのよね。ダスティン・ホフマンの作品で私が密かに好きなのは「靴をなくした天使」。オットにも見せたいと思ってる。ダスティンとの初めての出会いはもちろん「卒業」で、母と一緒に見た。母は「この音楽がもう大好き」と言い、ラジオで流れるとボリュームをあげて聞き惚れた。あの物語も8才の私には衝撃的で。ラストシーンに対して「普通、自分で車を運転して走り去るもんじゃないの!?」と呆れた事が懐かしい最初の感想です。

このスケジュールノートが、私の今年の育児日記。
2004年1月14日(水)
 「ま〜、よく飛んだわね。人ってあそこまで飛ぶのねえ」
 行きつけのクリーニング屋さんの言葉である。幼稚園のそばに救急車が止まっているのを見た時は胸がドキン!として、友達と思わず走ってしまったのだが、救急隊員は園内ではなく外に走っていった。それで友達がきっとまた事故だ、ここは駅前で交差点にあるクリーニング屋さんに2年に一度は車がつっこむのよ、と説明してくれる。だからあそこ。よく建て直すのよ、知らなかった?うん、知らなかった…お店の人がお年寄りの割にはお店が妙にできたばかりっぽいなあとは思ってたけど、そんな理由があったのか…。でも今日は突っ込まれたのではなく、ゴリラというバイクにのった40代の男性が、同世代女性の運転するワゴン車と接触して弾き飛ばされたらしい。事故慣れしているクリーニング店の老奥様、感心することしきり。さいわい男性に出血の様子はなく、バイクも壊れている所はないように見えた。でも運転していた女性の蒼白な顔には同情した。やっぱり運転は恐いな。 
 娘の幼稚園の保護者会に出る。娘を送って早めに会議室に行き、椅子を並べて保護者会の準備。保護者会の後は、卒園を66日後に控えた年長組の母達が集まって、卒業委員の方々のお話を聞く。昨日、打診されたとおり、オットが目録を読み上げる係りに決まった。。。本当は「謝辞」を、という話が最初に来たのだが、昨年一昨年とお父さまが謝辞を読むケースが続いたので今年は変えてみようと言うふうに卒業委員さんの考えがまとまり、でもやっぱりお宅のパパは特徴あってユニークだし、子供さん思いで幼稚園にも熱心にいらしてたし、ぜひこのお役目をという御指名を頂いたのである。はっきり言ってオットはお祭り大好き、晴れがましい役目大好き。友達の結婚式の司会も5回しているし、そうじゃなくても歌って喋って盛り上げる根っからのイベント人間である。あんな見かけでもいいのですか?と私はためらったのだが(オットの見かけはうーん、なんていうかソフトパンク?みたいな。金髪か銀髪、それでツンツンに立てた髪で子供達からはライオンみたいと言われている)それがいいのよ、もっと過激でもいいわ!という寛大なお言葉を頂いた。
保護者会の後の微妙な時間を立ち話、座り話(?)で過ごす。この社交って、結局私の毎日の生活の中の一番大切な仕事なんだなあ、って思わざるを得ない。人間関係を大切にして母子共に環境に溶け込み、情報交換して協力しあう。これなくしての生活はちときつい。柔軟に対応しつつ、母は家族と世間をつなぐ橋の役目を負っているのだと今さらながら、自分の責任を痛感。やっぱり、しっかり食べて寝て運動もして(これが一番苦手)体力つけよう。そして心はいつも楽しみを見つけるようにしよう。それがバテないコツだと思う。
一旦娘の幼稚園を出て息子の幼稚園に走り(徒10分の距離)息子を引き取って、娘の幼稚園に取って返す。それぞれの幼稚園で他のお母さま方とキチンと目を合わせ、微笑みかわし、さりげない会話を交わしてお別れする、というのがセットになっている。駅前の幼稚園から家までは大人の足で15分の微妙な距離。皆に自転車をすすめられるけれど、坂道の多い町神戸で育った私はあんまり自転車にも乗った事がない…。子供達がバス好きなのでたいていそれで帰宅。3つ目の停留所が我が家のすぐそばであり、目の前にスーパーがあるので夕食のおかずを買う。ここでも幼稚園のお母さん達に会うので御挨拶代わりの世間話。誰とでもにこやかに仲良く。誰も仲悪い人はいません。
なのに疲れるの〜!家に帰るとグッタリしてしまうの。ふっと考えるのはカールスモーキー石井氏のこと。彼が結婚宣言をファンの前でしたのをテレビで観たのだけど「私は愛に飢えていて、自分に自信がなかった。そこへ彼女がイシイサン、アナタハテンサイデスと言ってくれまして、ジーンときました」というようなことを言っていて、驚いたのだ。彼の天才はとうに広くに認められているし、どれだけ愛されている事でしょう。でも彼にはそれを感じる事ができなかったのね。そうすると私が好きなミュージシャンのある曲の詞が思い浮かぶ。
「無数の愛に囲まれても心はひとりきり。ホントの自分を見ないですめば、それでいいのかもな」
そのまま考え事に耽っていられない。子供達は「ママ、お昼御飯まだ!?」とさえずる。食後にちょっと休もうと思ってソファにすわると子供達がくっついてきて、暖かくて気持ちよくてついうたた寝をし、気がつくと電話がなっているので飛び上がった。息子の幼稚園の先生からだった。いつも気にかけていただいて有り難いと思う。時間がちょうどになったので、寒いからもう出かけなくてもいいじゃないのぉ、という娘の誘惑をふりきってバレエ教室へ。ここがまた満員電車のように混んでいて、もちろん大切な社交の場でもあり、気が抜けない。帰りの道もバスの中でも誰かと一緒で親しくさせていただき、帰宅すると本気で私は抜け殻になっていた。いや、何も嫌なことはないんだけれど。みんな優しくて親切なのだけど。なんかすでに燃え尽きている私。って3学期始まってまだ二日目よ。だめじゃん〜(>_<)夕食作って後片付けして子供をお風呂に入れて寝かし付けて、それでやっと私の一日は終わる。オットは三日連続飲み会。生きるって大変よね。
えっと卒園式、何を着よう。いやその3週間前の妹の結婚式何を着よう?母は留め袖がどうのこうのと電話の向こうでつぶやいている。だってカジュアルって言ってたよ!?それでも留袖〜!?

雪が降るらしいというので、ほとんどの子供達が厚着していました。
なるほど、通園時間ころまで怪しい空模様のように思えたのですが、ふとみると青空が覗き始めていて。
雲の隙き間から見える青い空は、なんて心を軽くするのでしょう。
その後、晴天になり気温はぐんぐん上昇。みんな、汗をかいておりました…。
2004年1月13日(火)
 冬休みが終わった。幼稚園に行ってみると、ほとんどのお母さんが冬休みになるなり風邪をひいて寝込んだとのお話。私だけがヤワで軟弱、と恥じていた気持ちがふっと消えて、ほんわりした気分になった。どんなに社交的で明るく、よく気のつくお母さんでも、やっぱり内心では疲れてるのネ、と共感しあえたから。どの人も幼稚園のおつきあいや、子供の教育の事、妻として嫁として娘としての自分のあり方に心を砕いているのね。がんばってるなあ、みんな。
この3週間の休暇中、肩凝りもなく頭痛もなかったことに今朝、マッサージに行って気がついた。そしてたくさんの人とにこやかに挨拶を交わし、冗談を言い合い、一緒にお茶を飲んで次回のランチの約束なんかして、とても楽しく和気あいあいとやってきたのに、イザ皆にさよならを言い、子供達と家路についたときには…忘れていた肩凝りと頭痛がかすかにかすか〜に蘇って来たのである。なんてこったい!
 だけど救いの神あり。このサイトの更新ばかりでたまたま3日ほど行ってなかったTONNER社のサイトに行ったら、ついに2004年作品のラインナップが出ていたのだ。一気にアドレナリンが上昇しました。
うわ〜、正直告白して、ハロウィンセットでベッツィの品質に疑問を感じていたし、デザインに限界を感じていたのだけれど、
気持ちよく裏切られたわ。タイニードリューちゃんもお安く登場することになったし、ブロンドの色んなヘアスタイルのベッツィーちゃん達がたくさんでうっとり。まさか全種類は買うまいと思ったけれど、気になって何度も眺めるうちにほぼ全部買ってもいいかも、という気になってきてしまった。子供達の夕食をつくって食べさせる頃には、どうやってオットを言いくるめようか、いっそ何か弱味を握って脅迫でもしようか…とまで思いつめてたさ。
とりあえず明日からお弁当をていねいに作ってもたせましょう。さしあたり今夜の夕食はオットが喜ぶ「しゃぶしゃぶ」だ!
当分好物尽くしで地道に御機嫌をとらねば。
いやいや、何より私の中でお人形購入計画を練り上げましょう。今夜は考え事で頭の中がいっぱいだよ〜。

やっと巡り合えた彼女。

2004年1月12日(月)
 夕べはすごい映画みちゃったなあ、とオットがのんびり起きて来た時、私はすでにパソコンに向かっていた。一気にけりをつけようと思っていたのに、パソコンの調子悪くてはかどらず、そこへ家族がゾロゾロ起床。洗濯物を干してる間にトースターでパンが焼け、コーヒーが入る。洗濯物を干し掃除をし、オットも子供達も今日着る洋服だしてよと催促してくる。やっと方がついたかなと思うと
「ねえ、お昼御飯は?」
き〜ッ!となりながら食べ物をあてがい、その後子供達が凧上げをしたいので公園に行くとオットが言う。喜んでいたら、子供二人の面倒はみきれないからママも来てよ、だと。そりゃあ、子供達は楽しんでよかったけれど、これだけ自分がしたいことを邪魔されると、菩薩の顔は続きません。私をほっておいてくれる!とぷりぷり訴えたらオットは昼寝をした。やっと邪魔されずに更新作業ができました。
一気に9ページもアップするのはこの3年間で初めてです。

先日、部屋を片付けていた時に苦笑しながら古いノートを捨てた。手書きでびっしり走り書きがあり、生写真が貼付けてあるものすごく原始的な感じ(?)のもの。
着せ替え人形にのめり込み始めた’99の私の、「人形日記」でした…。
当時私はそれを作って得意満面だったのだけれどオットは「今どきなんてアナログなことを」と呆れ、
パソコンとデジカメを買ってくれたのだった。
まさかまさかの2年後、HP開設。
たまたま今日はその、サイト立ち上げ記念日。
なんとも濃い3年でした。
私個人の生活も、お人形コレクターとしても。人に話したら笑われそうなささやかなものだけれど、私にはいちいちおおごとだったりしてね(^_^;)
本当に自分のノート代わりに始めたサイトだけれど、途中でとても意識が変わったのは、たくさんの人が声をかけてくださったから。こんな、ダラダラ日記まで読んで下さる方々、本当にありがたいです。
人形の情報発信なんて全然できないし、私はただ好きなだけで何も人形の事くわしくない、つまりコレクターの方の、なんの役にも立っていないこと確実。
そのうえ、このダラダラ日記。せめて恥ずかしいからトップから遠ざけておいたものの、何度もクリックしながらここまで読んで下さる方がいて、本当に嬉しい驚きでした。ありがとう。100万回ありがとうございます。

えっと、お人形はどうしても好きなので、これからも頑張ります。
どうも私の趣味は一貫性がなくて、この先だって可愛いと思えば北朝鮮のお人形でもなんとか手に入れようとするでしょう。稀少価値がなくても、近くのスーパーでリカちゃんを買うこともあるでしょう。そしてそれをいちいち嬉し気にアップするに違いありません。そんな私ですけれど、これからもどうかよろしくお願いいたしますm(_ _)m

クリスマスの前日に娘が頂いた花束のうち、何本かはずっと年をこしても咲き続けました。
中でもこのピンクのガーベラは、いまだに元気。すごい!

2004年1月11日(日)
 中野ブロードウェイに行った。日曜日に子連れで行くのはどうかな〜、と思ったけれど楽しかった。オットは家にありあまっているフィギュア類を売り(どういう訳か、よく頂くのだ)、私はその分楽しく食玩を買った。息子が暴れて大変。彼は小さくて可愛い食玩に目がないので、ブロードウェイ内は目の毒すぎる。慌ただしく立ち去ろうとしていた時に、ハアッ!!と思う出会いがあった。もうずっと会いたくて、でも今まで気持ちが足りなくて手に入れられなかったお人形だ。欲しいと思ってから33年くらい経ってます…。綺麗に遊ばれていた子。良心的なお値段。足が止まった私に、オットが買ってもいいよと言ってくれた。とにかく息子を抑えかねてつらがっていたので、今すぐここから出て行かせてくれるなら買ってもいい、という許可。おかげさまで、今年の目標に数えていたものがまだお正月気分も抜けない内から我が家にやってきた。これって縁起いいかも!?
 それから吉祥寺へ向かう。10年程前、オットと二人で広島に3年住んでいたことがあり、転勤族の気楽さ、子供がいない気楽さで、ちょこちょことマメに近距離旅行を楽しんでいた頃にご縁があった方の個展が、吉祥寺のギャラリーで開かれているのである。その方は、岡山県の山の奥にとても素敵なペンションをお持ちの芸術家だった。木でつくるからくり人形、そしてオルゴール。レジーナという大きくて、信じられない程美しい音色のオルゴールを生まれて初めて知り、聞いた。その方は、家族全員で乗るためのワゴン車用のお金をすべて注ぎ込んで、そのオルゴールを手に入れたというお話をにこやかにしてくださったもの。手作りの木のおもちゃはとても楽しく、素敵なものだったのだ。それをまた見たくて。
風が冷たかったけれど、子供達も喜んで家族全員で楽しめてとても満足。でも素晴らしい作品群はとても私達が買えるお値段ではなかったワ…。
 子供達を寝かし付けて、オットと二人で古い映画を観た。29年前に私はやっぱり一人で真夜中にテレビで観た。もちろん母の勧めだったのだけれど、モノクロだし、全然綺麗な場面がない。正直、幼い私は気がすすまなかった。なのに途中で母が寝入ってしまっても私だけは最後まで目を離す事ができず、食い入るようにラストまで観続け、ハッキリと人生観が変わるほどにのめりこんだのだ。また観たいと願っていたけれど、不思議なくらい今まで縁がなかった。オットにも結婚当初から観せたいと思っていたのに、今まで機会がなかった。それでずっと不思議だった。あの感動は私が幼すぎたから?錯覚?もうこんなに複雑な世の中の娯楽、あらゆる刺激に慣れた今の人間には、感動を得る事はできないんだろうか。何度も考えていたら、やっとレンタルビデオ店に、アメリカクラシックとしてDVDが並んだので、独断で借りた。オットは気乗りしない様子。モノクロで美人の一人もでてこず、場面も変わらず、オジサンばかりたくさん出てきて、みんな怒っているのだ。
「12人の怒れる男」
感動再び。オット、曰く
「人生初。これは俺の中で『アマデウス』を越えたぞ!」
ふーん、アマデウスが一番だったのかオット。1957年にこれを作ったアメリカはななんてすごい国なんでしょう。
この映画ゆえに今の私があり、ヘンリー・フォンダはヒーローの一人だった。彼の娘であるがゆえに、ジェーン・フォンダを贔屓し、孫のブリジット・フォンダからも目が離せない。ちなみにパトリシア・コーンウェルの「検屍官ケイ」シリーズを読んでいると、ルーシーが出てくる度にブリジットの顔が目に浮かぶ私。

今頃ですが、今日「Dolly Dolly3」を買った。可愛い、可愛い!私の胸がズキュンとときめいたのは、中原淳一ファッションに身を包んだ黒髪リカちゃんたちのページ。昨年末から、’04はリカだな…と心に期すものがあった私にはあまりにもタイムリー。
宇山あゆみさんのポーズ人形のカプセルトイは発売延期になってたのね。やっぱり可愛いから欲しいな。

今、私とオットが一番欲しいね、と意見が一致しているもの。
「奥さまは魔女」のDVD BOXです。
’03.12に第1シーズンが、今月第2シーズンのものが発売されるのですが、
両方買うと結構な金額でございます。で、悩んでおりますです。
子供のお年玉でも借りようかしらん?人形に使うより罪深くないかな。
2004年1月10日(土)
 息子を幼稚園に送り届けて、精神科の先生を訪ねる。もう今では私は薬を処方してもらうことはなく、先生と世間話をする楽しみに行く感じだ。パニック障害が治癒しかけていることを、お互いに実感している。長い、出口の見えないトンネルの中にいるようだったけれど、進み続ければやはり出口はあるものだ。
この心の病気になるには幾つもの原因が重なったし、また治癒に向かったのもやはり幾つものいいことが重なった結果だと思う。宗教を持たない私が、ふと神様のようなものの存在を感じる理由は、そういう出会いとか別れの一つ一つが不思議なめぐりあわせに思えるからだ。オットはすべて偶然だと言い切り、私は運命かと思う。でも頻繁に運命と言う言葉を使うのはオットのほうなんだけれど。
 先生の医院のそばに、ファミレスがあって、ここでのモーニングが安いのに美味しい。満腹したらお向かいのレンタルビデオ店に行く。ここでDVDを2枚、夫婦で即決購入。「風と共に去りぬ」と「アマデウス」こんな名作を¥1500で買えるなんて、今はなんていい時代なんだろう、とオットも喜ぶ。「風と…」はLDで持っていたのだけれど、デッキが壊れたため、もう諦める事にしての DVDへの買い替えである。「アマデウス」はもう何年も見ていないけれど、心の中から消える事のない作品。「嫉妬」というものをここまで純粋に描き上げた作品が他にあるだろうか。あのサリエリの魂の叫びに心が震え、モーツァルトの天才ぶりにはもっともっと体が震える。モーツァルトの、あの独特のけたたましい笑い声での幕引き。神を感じる映画だと思う。古代の人は、物事の流れ、いわゆる運命というようなものを総称して、人の形を与え、神としてあがめたのかも知れない。
 息子の幼稚園のそばにホームーセンターがあって、そこでまた土と花の苗を買った。冬の花は色鮮やかで強い。昨年買ったジュリアン6鉢は、大きな鉢に植えかえておいたら一年ぶりに咲いた。バラは散っては咲き、散っては咲き…を絶えまなく繰り返す。朝顔さえたくさんの種を残して、見事に咲ききっていった。人が花を愛するのは、咲いているその姿がただ美しいからではなくて、その「生きる」という本質が、見事に凝縮された姿に感動してしまうからなんだろうと思う。
 お迎えの時間にまだ早かったけれど、3学期始めての登園で息子はどうしているだろうかとこっそり園庭をのぞいたら、小さな手作りの凧をもらって、夢中で遊んでいた。その表情の輝きも、私には感動のひとつ。
 娘のバレエ、初稽古。小さな新入生さん達が一気に10人近く増えた。新入りさんたちの御両親は熱い。さあバレリーナ人生の始まりよぉ!!!って感じで、かぶりつきでビデオを撮ったりカメラを構えたりしている。でも地道な基礎練習がひたすら続くと、お父さまのほとんどはリタイア(笑)やっぱり男の人には辛い世界だ。娘のバレエ友達の一人、可憐なKちゃんが、暮れに格闘技番組を見てから空手を習いたい、バレエはやめると言い出した、といってお母さまが悩んでいらっしゃる。うーん、それも運命では?

今年はリビングに花を絶やさないようにしよう、なんてことも目標。
花束を買う、という行為はそれだけで華やぐものですね。

2004年1月9日(金)
 昨日の日記に書き忘れたのだけれど、朝起きたら、左手首の内側に直径4cm大の打ち身による痣ができていた。全く身に覚えがないのでとても驚いた。前夜、軽くバーボンの水割りを飲んで寝たけれど、別に転んでもいなければぶつけてもいない。それしきで前後不覚に酔うはずもなく、でもこれほどの痣になるものだからかなりぶつけたに違いなくて、それは相当な痛みだったはず。なのに何にも覚えていない。眠っている間にぶつけたとしよう。いかにも虚弱くさくて情けない事に、私は深く眠ることがない。微妙に浅い眠りに漂うくらいなのに、こんな痣ができるほど暴れるはずがあるだろうか、しかもそれに気付かないなんて。あまりに不振なのでオットに言ってみたが、彼はとても嫌そうな顔をするばかり。私はそそっかしくて、いつも信じられないような青痣を作り、何針も縫う怪我をしたりする。新婚当時こそ心からいたわってくれたオットも、最近ではうんざりしているのだ。仕方ないので、一人で考え込む。痣は昨日は素敵にくっきりとしたスミレ色をしていたけれど、今日は小豆色になっていて、明日かあさってにはこれが黄色味がかかってくるものと予想される。何より、別に痛くない。ああ、新春ミステリー。

午前中、息子を病院に連れて行ったのだけれど、基本的にのんびり。娘とふたりでケーキ屋さんでゆったりしたひとときを過ごし、本屋さんをぶらつき、散歩して買い物して帰宅して、昨日に引き続き久しぶりのネット三昧。ずっと御無沙汰していたサイトさんを巡っていたら楽しくて。御挨拶したいのだけれど、書き込もうとするとものすごくドキドキする。まして、リンクをお願いします、という一言が言い出せなくて恐い。私はリンクの呼び掛けをしてもらうと嬉しいのだけれど、他の方はそうではないかも、なんて考えて動悸が早くなってしまうのだ…。

明日は息子の園の始業式。連休をはさんで娘の園も始業し、また二つの幼稚園の送迎と子供達の習い事に明け暮れる日々が始まるけれど、忙しいからってキリキリしないようにしなくちゃ。お人形遊びで楽しもう。
ところで、ゲストブックの方にも書いたけれど、あれこれお人形が新作ラッシュ。ブライスだけでも手に余るのに、プーリップも来た。最初の一体を買ったきり、今までなんのかんのと言いつつ、ぐっと我慢してきたのだけれど、今度のボーイフレンドの子、目が真っ青で可愛い…。ミニサイズのプーリップもかなりいい出来らしい雰囲気。やっぱり買うならウィンドかな。
ブライスは、もうプチブラはいいや、と思っていたのにプチの「ベルベットメヌエット」が写真で見てもハッとするほどに可愛い。うーん、もう一度、今年のお人形に対する新年を念仏のように唱えなくちゃ。

これが新年早々、私に衝撃を与えてくれた娘の新しい上靴ちゃんです。
可愛いのは確か…。小さい女の子にだけ許されるものってありますよね。

2004年1月8日(木)
 風が強くて、空気が一気に冷たくなって、起きるなり震え上がってしまった。娘も起床した瞬間から
「ママ、今日は寒いからずっとお家にいようね?ね?」
と念を押す。彼女が生まれた時、私がまっ先に思った事は私のようにならないで、ということだった。。。数ある私の欠点のうちでも親しい人に「ええ加減にせーよ!」と突っ込まれるのが出無精、という癖である。オットと結婚したのはとにかく私にはないものをたくさん持っている人だったからで、彼のフットワークの軽さにはいまだに感動してしまうが、彼は彼で私の出無精ぶりには影響を受けたと言っている(休みの日に『どこに行きたい?』と聞いて、『家にいたいのよ〜』とすすり泣かれるのは新鮮な経験だったようだ)。もっと軽快な行動力を持っていたら、私の人生はかなり変わっていたのではないか。常々そう思う私は、娘にはどうしてもオットに似て欲しかった。幸い顔なんかそっくり。これはもうしめたと思い、でも念には念をいれて、生後3ヶ月からひたすら娘を連れ歩いて過ごした。公園デビューもして、せっせせっせと遊びに連れ出し、外に出る楽しさを無意識下に叩き込んでおこうと努力した。。。正直、私はめちゃめちゃ無理をしていたのだけれど(^_^;)
実感したのは人間の根本的な性格って、たぶんもう胎児の頃から決まってるんじゃないか?ということである。
一昨年あたりから娘に、出無精の傾向が見られるようになってきた。これはまずいと、習い事を増やし、友達とマメにつきあい、精一杯ひきこもりを避けて頑張って来たのに。のに。娘はきっちり出無精になった。オットは娘を溺愛しているが(親ばかというより、ばか親って感じ)その娘に「お休みになったらどこに行きたい?どこにでも連れて行ってあげるよ?。」と話しかけては「えええ〜、どこにも行きたくないのよ、家にいたいの」と言われてがっくりと肩をおとしている。お前が教えたんだろうと私を責めるが、私はその本音をどれだけ隠して生きて来たことか!息子は外遊びも好きだけれど、男の子にしては家にいるのが好きなタイプだ。
というわけで、そんな親子は今日、家にひきこもってました。七田のお教室も「風邪で熱があるんです〜」って新年からいきなり仮病で休んでしまった。
寒いからか、子供達はいつもより甘えん坊で座っている私の上に、争うように抱かれに来る。重いし痛いし、本もゆっくり読めなければテレビも見られない。元来が子供好きでない私はなんとなくどこかでうっとうしいと思っている気がする…。でもやっぱりまとわりつかれるのは嬉しいもので、まあ今のうちだからいいか、と精一杯だきしめて過ごす。この一瞬一瞬が、自分達は望まれて生まれて、愛されて育った、という無意識下の自信となって残る事を祈りながら。

 新年になって守れていない目標は「早寝」。どうしても子供を寝かし付けた後の時間を、だらだらと過ごすのが好きだ。お酒を飲みながら、好んで深い意味のない笑い飛ばせる番組をさがしてテレビの前に座る。笑ったり呆れたり感心したりしながら、感想を交換する。何気ない、本当に普通のその時間にオットとのコミュニケーションが存在して、安定感が生まれる
ように思う。でも昨年まで、そんな時間もろくになかったなあ。夕べは藤井隆さんが「マシュウ」なるキャラになってゲストを迎える番組の総集編みたいなのを観た。面白かった。藤井さんの才能に感心。オセロがゲストの時のボケとツッコミに大笑い。ああ、やっぱり関西のお笑いは楽しい〜。私、結構飢えてたかも。そのままチャンネルを変えずにいたら、堂本剛くんの「正直しんどい」という番組が始まり、これも楽しんだ。タイトルがいいわ、ほんとそんな感じだもの(笑)
で、ああ、くだらなかった、とオットが締めくくる。
何もない、こんな一日が、私には本当に楽しい。ディズニーの「不思議の国のアリス」できちがい帽子屋さんが歌う「何でもない日ばんざい♪」っていうのがぴったりな気持ちです。

今日は七草粥を食べました♪

2004年1月7日(水)
 今年の目標は「(できれば)16インチドールに手をださない」「今いる子達にさらなる愛情を注ぐ」の二つ。
でもね、16インチ、どうしても気になる方々が2種類いらして、とてもとても悩む(すでに怪しくなってますね)。
何度も自分の部屋にいき、ため息をついて諦めるのだけど…だって本当に置く所がないのだもの!
昨年の目標は「本当に欲しい子だけを買う」だった。それはまあ目標達成かな?でも我慢するあまりストレスがたまり、それで全体的に生活に張り合いをなくしていた気もしております、正直な話。それってどうなの?買わなくて猛烈に後悔しているお人形が3体はあって、その件についてはオットを深く逆恨みしており(笑)「買えばよかっただろ!」と彼は叫んでますが。
数年越しで欲しいと思っているお人形もあるし、考えてみればあれこれ買っていたお金でそんなのすぐに買えたのに、なんだか要領悪かったなあと反省。今年はとりあえずその辺の積年の願望達成をめざすことからはじめようかな、とせっせと買いたいお人形リストを作成。お人形の新作ラインナップが発表されるこの時期、こんな決意をするのは並み大抵の努力ではないです(自慢っ)でも私の人形生活もほぼ5年、このサイトを立ち上げて3年、もちっとけじめをつけよう、自分の執着をうまく処理しましょうと思うのね。ま、いきなりブライスの新作を今月来月続けて買うことになっているあたりが、もうすでに計画の端がほころびてる感じなんだけれど。宝くじが当たらないとも限らないし(夢見がちな性格)、明るくがんばろ♪

 今年のお年賀状は、可愛いものが多くてふっと微笑んでしまうことが多かった。それは幼稚園の年長さん、年少さんの子供達のお友達から頂いたもので、年長さんになるとがんばって書いてくれている。大きく大きく自分の名前を書き、豆粒のようにちいさな文字で「おめでと。」とか「またあそびにきてね」とか書き添えてあるの。いかにもお母さんに「なまえだけじゃなくて、ちゃんと挨拶もかきなさい!」って言われて書いたのかなあ?っていう(笑)年少さんたちはまだ字が書けない子がほとんどなので、お母さまの代筆に添えて、なにやら絵が描いてある。これまた、まだまともに形を描けない子がほとんどなので、○とか、記号みたいなもの。これが可愛いんだ(>▽<)こんな可愛いものをお正月から頂くと気持ちが和みます、本当に。
やっぱり暖かくて嬉しさが胸に痛くなる言葉を書き添えてくれている友達からの賀状もとても有り難かった。それぞれが別のところに住んでいて(横浜、名古屋、広島、福岡と私が住んでいたところ)お互いは知り合いでもないのに、不思議と書いて暮れている言葉が同じ…「もっと甘えてくれていいんだよ?」「あなたの心にいつも寄り添ってる気持ちでいるから、私のことを思い出してね」「我慢しすぎないで、もっとドロドロしたことも話しましょう!」などなど。いや〜、私よっぽど苦しそうにしていて、みんなに心配かけていたんだね。ごめんね。お言葉に甘えさせて頂きます、ありがとう!新春から元気をもらえて幸せ。

息子の幼稚園の始業式までにはまだ数日あるけれど、先生が今日、日直で園にきているから遊びにいらっしゃっていいですよ、と声をかけてくださった。ありがたく行かせていただく。息子が喜んだこと!先生をみて満面の笑顔、歓びの声をあげる。ああ、そんなに好きだったんだ、と驚き感激した。息子がここまで会えて嬉しい、という態度を示す程に、彼は本当に目をかけて愛してもらっていたのでしょう。先生方は優しく、私を激励してくださった。嬉しい言葉を頂いて、晴れがましい気持ちになる。到らない母親であることは十分自覚しているけれど、子供の長所をみつけ、誉めて育てることのプロである先生方は、単純な母親の心のツボをつくことさえ、お上手なのだ。

新年になって初めて本を一冊読了。久しぶりのハヤカワFT文庫新刊「魔法使いとリリス」帯に萩尾野望都大先生のコメントが書いてあってそれで年末に買ったのだけれど、いいお話でした。恋をする、ってこういう気持ちだとしみじみ思った。条件が整っていることを確認してから恋のゲームを始めるのが理に叶っている、と私は思う。そうでなければすべての不倫の恋を肯定することになってしまう。でもこの物語はどうにも仕方なく、人妻に惹かれていく若い魔法使いの青年のお話で、心のないその女性が変わって行くさまを読んでいると胸が痛んだ。二人の幸福を祈った。永遠に続く恋なんてないのかも知れない。でもあったらいいね。それは人類永遠の夢かもね。この年になってつくづく「恋」ってなんて不思議な感情なんだろうと考え込むことが多くなった。私は「惚れっぽい」というのがどういうことか長い間よく判らなかったのだがが、ここ数年骨身にしみて判ります、判ります。この人形もあの人形も可愛い〜ん。これが「惚れっぽい」ってことなのねえ。辛いですわね。あ、話が違っちゃったよ。

今年のカレンダー、とても好きなものがみつかりました。
2004年1月6日(火)
 新年を本当に新鮮な気持ちで迎えられるって、素敵なことだな。あの〜、今さらこんな事をいうのも恥ずかしいのだけれど、やっぱり掃除、整理整頓ができていると気持ちが違うね。私の部屋は長年、倉庫みたいだとオットに嫌われていたのだけど、それをきっちり整理したら、お人形がとても生き生きして見えるし、更新の意欲がど〜!と盛り上がって来た。この可愛い子達を早く飾るためにも、開封して写真を撮ってアップしましょう!ということで、オットも出勤したし、出かける予定もない、子供達は健康で機嫌よく遊んでる…おお、これがもしかしてヒマっていうやつ?と胸を高鳴らせながら、朝から行動を開始。
掃除洗濯さえしてしまえば、あとはこっちのもの。オニのように遊びました。
さすがに自分のことだけでは後ろめたいので、午後は庭仕事もした。昨年後半の忙しさで、荒れ果てた庭を片付けるとまたまた気分スッキリ。帰宅したオットも喜んでくれて、めでたしめでたし。

 

昨年、一目で気に入って買ったアリスのティーセっトはミニサイズ。
パッケージも可愛く、出しても可愛く、
SDに持たせてみても可愛いのです。
2004年1月5日(月)
 世間の皆様はほとんど初出勤なさっていることと思うけれど、オットは小狡く初日から休みをとっていたので、今日が最後の冬休み。無類の麺好き、特に蕎麦に命をかけているオットのたっての願いで前から気になっていたお蕎麦屋さんに行く。
そこは不思議なところで、時間がない時にみると幟が立っているのに、行こうと思うとしまっており、その休み具合に一貫性がなく、一年程不思議に思っていた。美味しいかどうかも判らない。蕎麦好きのオットの勘では「すごく旨い店なような気がする」というので昨日、初電話。おっとりとしたご主人がおっしゃるには、気が向くとお店を開いているとのことであった…。
今日の午後なら確実に気が向いていると言うので、家族で出撃。お店の和のたたずまいからして、「できる」と感じたのだが、出てきたお蕎麦は…絶品であった。4年前に名古屋のあるお店で食して以来の、白い美しいお蕎麦がでてきた。味覚に正直な子供達はシンプルなせいろを一気に食べる。「ママ、美味しい、パパ、美味しいよ」と言いながら。私はあったかい地鶏蕎麦、夫は地鶏せいろを頂いたのだが、一口食べるなり絶句。コシがある蕎麦、だしの効いたつゆ、ぷりぷりとした地鶏、薬味のねぎもシソも大根おろしさえも、普通以上の美味しさだった。シソ嫌いの私が認めるのだから間違いない。
3人分で¥5000余りの金額をとるだけのことはあると唸る夫婦。でも値段が値段だから、そうそう来れないけど、冬休みのフィナーレを飾るにはふさわしい昼食でした。
 しかし、悔いが残る買い物をしてしまいました。娘の幼稚園の上靴を、サイズを大きいのに買い替えないといけないと探していたら、雑貨屋さんで、赤いグログランリボンとラインストーンで飾られたとても可愛い靴をみつけて、オットも娘も気に入ってそれを買う事にしたのだ。なんとなくひっかかりはあったのだけど、何より娘が気に入ってキラキラした表情になっていたので、ほとんど迷わなかった。で、買ってからよく見たら、その土台の白い上靴は、通販のヒラキで¥160で売られているものだったのである。何度も私自身がそれを買っているので見間違えようがない。それを10倍以上の値段で買ってしまった。。。だったら自分でリボンと石をつけたよ〜(号泣)悔しすぎる。前からこの店はあやしいと思っていたのだ。たとえばソニプラで¥700で売られているディズニーのキーホルダーに、おもいっきりラインストーンを貼付けたものを¥3500で売っている。前からそれを知っていたのに、バカバカ、私ったらバカ。
と、今日は恐ろしく浪費してしまったので、ここでぐぐぐ〜っと気をひきしめなおし、明日から節約に励むことにする。

バービーのお家だと、友達がメールに添えて送ってくれた写真です。
「欲しくない?」と聞かれたけど、バービーサイズでこの家だったら大きすぎて、我が家では手に負えません(汗)
こんなのがあったら、楽しいでしょうけれど…。
2004年1月4日(日)
 もう冬休みもほぼ終わりだと思うと(ま、オットだけなんだけどね)短かったなあと残念。最初に一週間寝込んだのが惜しまれる。でもそれでいいこともあった。なんとオットが家事を覚えたのだ。
一緒に暮らし始めてほぼ15年、トーストもまともに作った事がない。それが子供達の声に負けて朝食を作ろうとしたところからついに、トースターの使い方を覚えた。さらに食器洗い乾燥機の使い方もマスターし、服の片づけ場所も覚えた。子供の食欲、散らかる部屋、たまりゆく洗濯物、電話や玄関のチャイムの応対、子供に付き添うトイレ、買い物、ふとんを干したり敷いたり…。etcetc。それらは私が毎日くどくどグチグチ言い続けてきた事なのだけど、どうしても彼に実感させることができなかった煩雑さだった。それを彼は体感したのである。人生観が変わったらしい。
この休日はおかげで私も過ごしやすくなった。私がひとつの家事にとりかかっている間にオットができることをしてくれているので、家事がいつもより早く終わり、その分ゆっくり自分の時間を楽しめるという恩恵にあずかったのだ。今までの彼なら、私が忙しくしていても気付かずテレビの前にねそべり、むしろ次の食事、もしくはおやつ、はたまた飲み物を要求するのが関の山だったのだけれど。
オットと二人でゆっくり、コーヒーを飲みながら借りてきたビデオで映画を観る。「シカゴ」面白かった!舞台混じりに進むストーリー、いきなり「えええ!やっちゃったの!?」という場面から話が進んで行く。キャサリン・セタ・ジョーンズを初めて好きになった。妖艶で毒々しくていい。レニー・ゼルヴィガーもキュート。そしてリチャード・ギア。変な顔だと思うのに、それでもどうして「カッコいい」と心が反応してしまうのだろう。オットは彼はハンサムだというのだけれど、私はそうでもないといつも思っている。でも魅力があるのは全面的に認めてる。そんな3人がメインに歌って踊る。ショー、ショー、ショー!恋愛らしい恋愛はほとんどなし。でも素敵。ラブシーンを演じないリチャード・ギアの映画って初めて観たかも??
変な顔、となぜこの人?といつも思う俳優さんに、フランスのジェラール・ドパリュデューがいる。一時ハリウッド映画にたくさん出ていた。演技が上手いのも認める。でもなぜにいつもこの人なのだろう?と不思議だった。今日、新聞のテレビ欄をざっと観ていたら、そんな彼の名前が久しぶりに目にとびこんできた。海外ドラマ「レ・ミゼラブル」ははーん、ジャン・ヴァルジャンをするわけね。共演者はジョン・マルコビッチですと?そりゃまた濃いな〜。感心しちゃいました。観てません。
あまり大声で言えないのだけど、私のおおざっぱな頭は単純明快なアメリカ映画向きなのだ。おフランス映画はほぼ確実に寝てしまう。あ「アメリ」は観られたけれど。映画が好き、という若い人とはなしているとフランスやドイツの映画、ミニシアターでかかっているような映画にくわしくて、お利口だなあといつも感心してしまう。私は母が映画好きで子供の頃から不眠症でもあり、テレビで深夜にやっている映画を観たりして育った。
初めて幼心にスマッシュヒットした映画は「王様と私」「略奪された七人の花嫁」だった。以降、夜、映画を観て寝るという生活にハマった。疲れた両親が先に眠ってしまっても一人で最後まで観続け、居間の電気とテレビを消し、火の元と戸締まりを確認して寝ていた小学校一年生…ヘンだわ、今、思うと。母の熱烈なすすめでオードリー・ヘップバーンの映画は欠かさずに観た。「ティファニーで朝食を」は子供の頃あまり好きではなかった。「ローマの休日」はよかったけれど、私の断然のお気に入りは「麗しのサブリナ」だった。「ジャイアンツ」で初めてエリザベス・テーラーを観て、あまりに綺麗な人だったので仰天した。彼女の長篇映画「クレオパトラ」はやはり両親が寝入ってしまっても一人で観続けた。翌朝、親にどんな結末だったか聞かれて教えてあげた。それから小学校の図書室でクレオパトラについての本を借りたりした。9才の時に「あの映画がついにテレビで放映される」と宣伝がうたれ、母が熱狂し、指折り数えて放映日を待ち焦がれていた映画を初めて観た。「風と共に去りぬ」である。心底驚いた。今思うと、9才の私がどうあの物語を理解して感動したのか不思議である。同じ頃に「赤毛のアン」シリーズに出会い、毎日繰り替えし読んでいた。私の心の中ではアン・シャーリーとスカーレット・オハラは何の無理もなく同居していたわけで、子供の感性は柔軟なんだなあと思う。
こうして考えると、母の影響のなんて大きい事だろうか。
私の生涯の楽しみである読書はやはり母によってつちかわれたものである。世界名作全集で、とても素敵な絵本セットを、当時としては相当高価なものだったのを母は独断でポンと買い、まだ字の読めなかった私に毎晩繰り替えし読んでくれた。
そして、クリスマスにプレゼントしてくれたレディリカ。私を夢中にさせた人生初のファッションドール。忙しい合間を縫って作ってくれたお人形のドレスの数々。
すごく私の基本を作ってますね。母、恐るべし。
そう言えば私が携帯電話の着信メロディとして「フライ・ミー・トウ・ザ・ムーン」を、メールを受信した時は「ムーンリバー」が流れるようにしてしまっているのも母のせいだ…。
ちなみにオットの着メロは「古畑任三郎」のテーマ。メール受信時はアメリカドラマ「ER」のテーマが流れます。
知人の男性はマメにヒット曲に取り替えているけれど、奥さんからの電話だけはずっと同じ。「ゴジラ」のテーマ曲だ。どうかと思うよ…。

フォアローゼスというバーボンについていたおまけのチビカレンダーが気に入った夫婦。
キッチンの窓辺にぴったり。
2004年1月3日(土)
 新年早々、私の部屋の掃除に着手。オットがあまりにクレームをつけるので。思いきっていろいろ引っぱりだしてみると、整理していいものがたくさんあった。模様替えになって結局気分新鮮。ぐぐっとお裁縫しやすい部屋になったわ。今年はもうあんまり社交がんばらないつもり〜♪やっぱり無理は体によくないので、少なくとも春までひきこもり気味に暮らそうかななんて思っていて。でもあらら、カレンダーはもうなにげに、三月あたりまで半分書き込み済み。でも良く寝てしっかり食べて、体力つけて乗り切ろう。
一日から新しい手帳に色々書き込んでいるのだけど、これが私がお正月で一番好きな作業で、とても気持ちが引き締まる。ふと思い付いて2003年の思い出をざっとまとめて書き留めてみた。良かったものという視点で書き出して行く。良かった本、映画、音楽、出会いお人形…そうしたら、やっぱり大切な一年だったなあと実感した。
部屋を整理していて、もうこんなに手近に置いておかなくても良くなったんだと気がついたのが、育児の本や、赤ちゃんのための編み物の本などなど。我が家にはもう赤ちゃんがいないのね、と思ってふっと寂しくもなる。でも綺麗に片付いた部屋の中で、圧倒的な存在感を誇るお人形さん達が嬉しそうに輝いて見えた。昨年はあまり構ってあげられなくてごめんね。今年はいっぱい遊ぼうね、なんて話しかける。
夜はオットが楽しみに待ち焦がれていた「古畑任三郎」をかぶりつきで鑑賞。私はちょっと物足りなかったけど、やっぱり懐かしかった。オットが好きで好きで仕方ないのがこのドラマ、同じ業界の友達がプレゼントしてくれたビデオセットを後生大事にリビングの棚の最前列に飾り、暇さえあれば観よう観ようと私を誘う。まだ子供もいなくて広島に住んでいた頃だからざっと10年くらい前かと思うけれど、最初にこのドラマが面白いと教え、毎回ビデオに録画し、オットをひきずりこんだのは確かに私である。それにしてももうすべての話を丸暗記する程観ているのだから、普通ののめりこみようじゃないようだ…。そんなオットの携帯電話の着信メロディはもちろん「古畑任三郎のテーマ」。ドラマが時々製作されて、バリエーションが増えてくれると私としてはとっても有り難い。真夜中に今度はわずか10分の「今泉慎太郎」を観てやっと完結。でもその頃にはオット、寝てましたが。

こんな豪華おベットつきタイニーベッツィーちゃんが発売されたらしいです。
またレアといわれてしまうものなの?
お人形のタイプはすでに我が家にいる子と同じなので私はパスですが、
可愛いね、ベッド。
2004年1月2日(金)
 オットの実家に向かって車を走らせると、いつも途中から富士山が見える。今日の富士は格別壮麗。お正月から縁起がいいなあ。
 義父母が用意していてくれたお刺身とおせち料理に舌鼓。子供達もたくさん遊んでもらっておおはしゃぎ。駅伝見物帰りの叔父夫婦も途中でやってきてにぎやかに過ごした一日。近くの海岸を散歩したり、お墓参りに行ったり。そのお寺は古くていい味が出てて、境内には可愛い幼稚園がある。もう数年前に閉鎖されてしまったのだけど、庭にはまだたくさんの遊具が残っていて子供達が喜んで遊ばせていただく。オットが通った幼稚園も、すぐ隣の小学校も街から若い人が消えて子供が減って、ここ数年で相次いで閉鎖されてしまったのは寂しいこと。オットの小学校には素敵な小さなプラネタリウムまであったのだけど、閉校にあたり、その部分だけ近くの小学校に移されたそうだ。親戚の家を訊ねてお土産のお菓子を渡したら、子供達に売り物の貝のセットをくださって、子供達が大喜び。そこは貝の博物館をおじさんが趣味で開いていて、最近なんだかよくテレビにでたりしてるのでおかしい。オットの亡きおじいさんにそっくりの館長さんは、米寿を越えたと言うのにとても元気。オットの生まれそだった町は神奈川の中でも特に高齢者が多く、長寿ぶりが際だっているところなのだ。やっぱり空気と食べ物がいいのかしらね。お刺身、とにかく最高においしいです、ウマウマ。
いっぱいになったお腹をさすりさすり、帰りはほどほどに渋滞をあしらいながら無事に日帰りの旅を終了。ひとつ残念なのはスマップのピッタシカンカンを見損ねたこと。ちょうど始まる頃にオットの実家をおいとまして、終わった頃に家に到着したのだ。仕方ないから向田邦子の恋文というドラマを観る。山口智子さん久しぶり。

近所の神社に初詣。曇り空もお正月っぽい。
2004年1月1日(木)
 のんびりと、楽しく年を越した。紅白、好きで毎年観るのだけどオットはK-1も気にして二つのテレビの間を行ったり来たり。紅白のラストあたりは一緒に観て、それからジャニーズの年越しライブに私がチャンネルを合わせたらオットがバカにして笑った。でも。ノリノリですっごく楽しんだのは彼の方。ゲストで往年のスターが登場する度に大喜び。私も最後にヒガシが登場した時はかなり嬉しかった。昔はそんなにファンって訳ではなかったのだけど、ずっと頑張っている自分世代の元アイドルを見ると、自分も頑張れる気がするのかなあ。って去年もそうだったんだけれどね。それにしてもkinkiの剛くんは一体どこへ行こうとしているのかしら?眉毛に手を加え始めた当たりからなんだかどんどんヘンになっていってるような、髪型もイマイチ…。目指すものは何?ホセ?それともゴンザレス?って感じだ。光一くんの方は相変わらず凛々しく清清しく愛らしく(?)王子様らしくてとてもいい。オットも彼の良さを手放しで誉める。彼の実家は私の実家から歩いて数分、同じ町のアスファルトを踏み、同じ空気を吸い、同じ山と海の間で生活してた人、という親しみがあって(ちなみに私の友人の会社の上司が光一くんのお父さまである)いつも応援している。彼が素敵で活躍してくれているとなんだか嬉しいのだ。
いやいや、ジャニーズやっぱり良かったねなんて言いながら寝てさっと起きて。家族で近くの神社にお参りに行く。住宅街の中の不便な場所にあるところなのに、たくさんの家族連れでにぎわっていて、行列ができていたので最後尾に並ぶ。またその後ろにたくさん人が並んで、結局お参りできるまでに30分かかったのだけど、その待ち時間ものんびりしていてよかった。ふだん読まない(っていうか滅多に神社に行かないんだけど)神社の歴史なんかを書いた札を熟読。祭神が須佐之男命だということも、あたり一体の地名が昔の領主の名前で、その人が開いた神社だということも初めて知った。祭壇に近付くと二礼二拍手一礼を子供達に教えて無病息災を祈る。中では二人の巫女さんが舞いを待っていて、娘はそれに夢中になった。いい光景だった。オットは今年本厄なので、ここで厄払いをしてもいいかな。彼は川崎大師にこだわっているけれど。子供達がお腹がすいたと騒ぐので、元旦からファミリーレストランに行った。お客さんがたくさんいて、知り合いにも会う。のんびりと新年の初日が過ぎて行く。
今年の私の目標は「しっかり寝る」こと。昨年後半体調を崩したのは眠れなかったからだと反省。もともと私は熟睡できるタイプではなく、かといって寝なくても大丈夫と言うタイプでもなく、中途半端にいつも睡魔の波に襲われてはぼんやりしている人間だったのだが、それを今年はきっちりコントロールしよう。なにかあるたびに眠りにくくて悩むくらいなら、いっそ薬を飲んででも寝る!お酒はねえ…いくら飲んでも眠くならないからね、いざとなったら薬だな。そして、考えて食べる。寝ること、食べることで自分の健康を維持するようにがんばろう。寝静まった家族の、気持ちよさそうな寝顔を見ながら本を読むのが大好きなんだけど…。