2004年11月27日(土)
息子の園は、年に一度、子供達の製作物を一気に展示する催しをする。それが今日と明日である。朝一番で早速でかける。息子がちゃんと絵を描いている。大好きな「星のカービィ」、工作も粘土もちゃんと作っている。感動…に浸りたかったが、お絵描きコーナーで絵の具を混ぜ合わせて遊びたいと大騒ぎを演じたためかなり大変な苦行になってしまった。息子にとって瓶詰めのポスターカラーは初めて見るものだったのだ。普段、先生方はそれを園児たちの目にみせず、っ必要な分量だけパレットや絵皿にだして与えていると言う。その綺麗な色の瓶詰めがずらりと並んだ様子は大人の目から見ても魅力的だけれど、そこに細くて長い銀のスプーンがささっていて、とろりとした綺麗な色の絵の具をたらーリとパレットに注ぎたせるようになっている。息子が魅了された気持ちはとてもよくわかる。しかしだめなのよ、と言い聞かせても彼は納得しない。近年まれに見る大パニックを起こし、もろに広汎性発達障害の顕著な傾向を周囲に知らしめることになってしまった。
オットの傷つき疲れ切った顔、私に繰り返される泣き言が重い。なんでもないように微笑みを浮かべながら、沢山の知り合いに声をかけられ、かけながら挨拶をするという必死の演技をしている私が、まるで何も感じていないと思うのだろう、しきりに息子の状況の悪さを言い続ける。息子はこうと思ったらけしてあきらめない。泣き叫び続ける。力の強さは誰からも折り紙付き。乱暴はしないけれど、なまじ自力でなんでもできるようになってきているため、彼が親と教師の言うことを聞く、という意識を自分で持たない以上、彼を動かすのは彼自身なのだ。私たちの制止はその前には空しい雑音でしかなく、仕方ないので力づくで彼を抱きとめ、ごまかしあやしながら園を出る。
疲労困憊。でももっと当てつけがましく疲労困憊ぶりのオットに腹がたってくる。やれ辛いの限界だの、何も楽しめないのと不快指数,200パーセントの泣き言のオンパレード。言いたくないけれど、それが私の毎日の生活である。何も知らないことではないことを丁寧に声高に言い立ててもらいたくない、心が慰められない。っていうか、彼はしきりに私に慰めてほしがっているのだ。が、先週の娘の学校参観日でも同じように彼は愚痴たらたらで私を苛立たせた実績を持つ。毎週これかい!と怒鳴りたくなるのをこらえるだけで、私の方が限界であった。
それにオットが今日疲れやすいのは、好き好んで出掛けた飲み会で夜中までかえって来れなかったからである。学校や園、習い事の行事で毎週のように潰れるのは最初から判っているでしょ、それに合わせて自分の体調もコントロールしてよっと怒鳴りたい。私の手伝いになるというよりは心の負担になりがちな部分、直して欲しいです。
が、小さな町中ではどこに人の目があるかわかりません。かくて私は女優のつもり。鷹揚に微笑みを浮かべ、端然と優しい妻と母を演じる。ときどき寄りがちになる眉間のしわを手でもみほぐしながら。
風邪気味なこともあり、息子は今日全体にご機嫌が悪くて聞き分けがよくなかった。帰宅すればしたで無制限に冷蔵庫を開け放ち、次から次へ食べ散らかす。冷凍してあるハンバーグを5、6個、おやつ代わりにたべ、さらにプリン。衣類をぶちまけ8枚ほども重ね着する。クローゼットはむちゃくちゃである。
娘の習い事が済んで買い物を済ませた後、私ひとり整骨院に向かった。途中で久しぶりの激しい腰痛に見舞われたのだ。先生はすぐに、患部が熱をもっているといいアイシングしてそのあとテーピングをしてくれた。よろよろになって帰宅。
家を綺麗に片付けたと得意満面のオットはだからさあご飯つくってと待っている。家の整理は私の手伝いっていうか単なるあなたの趣味でしょ!?かえってよくものがなくなるっじゃない!?と言えたらどんなにすっきりするでしょう。
こんなに私が腰痛だと訴えているのに、腰をかがめたりのばしたりするたびに鵜うめいているのに、配膳一つ手伝ってくれないってどうなの。それってご自慢の優しさかしらん?と刺々しい気持ちになってきた、例によって。
しかも娘がトドメをさす。どうも彼女は最近、トイレを我慢しがちだったのだけれど、なにやら夕方から急に膀胱炎らしいことを訴えてきた。頭痛い〜(>_<)
そんな気分で夜、パソコンの前で考える。ウリちゃん、買えるようになっている。さすがベーシックタイプ。こういうくさくさ気分の時は迷わずポチりたいところだ。でもあんまり疲れていて、悩んでいて、かえって勢いがつかないよ。ヤバい、本当に心の電池が切れかかっています、私。こういう時は美味しいつまみに酒にドラゴンクエストだ!
生牡蛎をレモンと塩で食べながら冷えたお酒を飲み、ゲームの世界へ。ついに2頭身から脱却したドラゴンクエスト。かっこ良くて可愛い鳥山明氏のグラフィックのままにキャラクター達が動く。さながら映画の中にはいりこんだようである。最初のストーリーを一区切りしてテレビ画面に戻る。
すると韓国ドラマ放映中だった。チェ・ジウとイ・ビョンホンの「美しき日々」である。臭い台詞と演出の連続に悶絶〜。。。