D.O.D Tender ZEN


これが、私が初めて日本のお隣の国、韓国から呼び寄せたお人形になります。
韓国のDream Of Doll社(通称D.O.D)
のTender ZENです。

お友達に韓国のお人形の愛らしさを教えて頂き、
数年ぶりに、いくつかの韓国人形サイトをのぞいたのが出会いのきっかけでした。
2004年秋の、D.O.D社の新作です。
限定などでは一切ない、スタンダードタイプとしての登場でした。

 
まさに優しい、それは不思議な微笑みでした。
「あ!」と小さく心の中で叫んで,一瞬サイトの画像に見入り、
それから何度も繰り返し彼のページに戻っては眺め入りました。
そのとき、もうすでに私の心の中では彼を手元に招くことが決まっていたのです。

 
数日後、私はそれまで綿密にたてていた全てのお人形購入計画を捨てていました。
彼を迎える決意をした日の翌朝、注文をだしていました。

オーダーはまず、少年ボディか少女ボディを選べるところから始まっていました。
プラス別料金でメイクオーダーもできます。
サイトの写真の美しさに魅せられていたこと、
それから、初めての韓国のメーカーの技術に興味があったこと、
私の下手な技量ではせっかくのお人形も台無しになってしまう(^_^;)と不安だったこと、
以上の理由から、自然な感じの,ピンク系のメイクをお願いしました。
サイトでは通常、注文を受けてから4〜6週間でお届けしますとありました。

注文してから6週間後、待望のZENが到着しました。

 
箱を開けていきなり珍しかったのはこのバッグ。
お人形を外に持ち歩くことが最初から想定されて、中にボディを固定できるベルトはもちろん、
小物収納にべんりな外ポケットまでついております。
そして付属品がたくさん!
間違いなく少年ボディでした…。これも私は初めての経験です…。


手も新鮮。右手は拳、左手は大きめに開いています。

 
スタンダードなタイプの付け替えの手に、指輪まで付属しているのが驚きでした。
(が、この普通っぽい手にはリングがはまりません…開いた手にのみ装着できます)

 
デフォルトアイ(アクリル)の色はランダムで、こちらが選ぶことはできません。
私の元に来た彼の瞳は、不思議な碧色でした。
私は彼にはグレーの瞳を用意していたのですが、この色がきらっと光ったとき、
しばらくこのままの色でもいいな、と思いました。


横顔の美しさも秀逸。
ただ目をサイドグランスにしたかったので、頭部を開けようとしたらそのテンションの固いこと!
かなりきつめに調整されており、
柔軟だけれどしっかりした粘土に埋まったグラスをやや横にずらすだけで大汗をかきました(^_^;)


ふっ、と目を覚ましたZENは微笑みました。

 
Tender ZENは目が細いので(笑)、通常の人形ほどにパッチリした視線で魅力をお伝えできません。
半眼の魅力をなんとかカメラで捉えたくて、自然の光を思い切り当ててみました。
 
抜けるような肌の白さ、透明感のあるメイクの美しさ…光を当てるとますますそれが実感されます。


気がつくと、最初よりずっと打ち解けた笑みをZENがくれるようになっていました。

 
衣装は、2005年2月13日のI DOLL13で購入させて頂いた『prince de lis』さまのものです。
素敵な王子様服をたくさんお作りです。私も王子様服の黒か白で悩みまして、
ふとこの皮のセットを見て一目惚れしてしまいました。


落とした指輪を見つめるZEN.

 
ハードな服が彼の優しさを引き立てると思う。


ここで比較。右が私が愛するMSD子天使 椿です。
頭部の大きさが違う!
そう、ZENのウィッグは椿には兼用できませんでした(T_T)


靴は二人とも同じボークスのものを履かせています。
それで身長はほぼ同じですね。


どちらも天使(私には人形は皆、天使)役割は,黒か白?
いいえ、時には黒か白、というだけのこと。

この微笑みに、救われる心があるのです。

(2005.2.14)