雨が降る日曜日にちくちくと、手縫いで小さなドレスを仕立てました。


プチブライスのドレスです。
モデルの子は「ソーイング・マイ・ウエイ」ちゃん。
彼女はちゃんとドレスを作ってもらうべく、準備万端整えてやってきたのに、
今までずっと着たきりスズメだったのです。
我が家のプチブラの中でもひと際、粗末なお洋服で不遇でしたので、
ずっと私の気にかかっていたのでした。


彼女が持ってきた布の中から、不思議な青緑の花柄の布を選びました。
(たまたま、その日の気分にぴったりだったから)
適当にデザインして型紙を取り、裁断をします。
布地がガーゼのようで柔らかく、破けやすく(どういう扱いをしているのでしょう)
ミシンで縫うにはあまりに小さく。
なので、ちくちくちくと手縫いです。
シンプルなドレスが出来上がりました。
…もの足りません。
胸元にビーズをつけました。
もうひとつアクセントが欲しくてレースを探しました。
ちょうどいい色(白ではつまらないと思ったのです)、細いものがありません。
それにしてもこの生地にぴったりの糸を私がたまたま持っていたのは不思議でした。
一番細いレース編みのかぎ針で、襟元、袖口にプスプス穴をあげながら、
簡単なレースを編んでつけてしまうことにしました。


裾もこんな感じ。

リボンは、先日頂いたお菓子についていた水色のサテンです。
リサイクルできて、うれしいこと。

ちょっと、ブカブカすぎたし、スカートも長過ぎました。
例によって、またレース編みで帽子も編んでみました。

 
小さな靴も編んでみたいです。


しとしとと降る雨の中で誕生したドレスだけれど、少し、若草の予感がしたのです。

(2004.5.17)