2004年春、魔が差して買ったのがこのケンです。 ちょうど、バービーが長年の彼との交際を解消することになった、 との発表があった直後なのですが、 私が買った動機は、比較的ハンサムでまともそう、なところが気に入ったからです。 髪が植毛で、でも案外まともなところもいいかな、と。 ケンの髪ってモールドならいっそまだいいけど、 植毛だと変〜!ということが多いと感じていたものですから。
安いけれど、パッケージは派手でちょっとこっています。 両サイドに中々写真写りのいいケンとバービー(今回、主役の彼女は買いませんでした) 裏が見開きのページになっていて、 浜辺での物語(?)が書かれています。
中箱もトロピカルな背景です。 私はアメリカのお人形によくついているリストタグがなぜか、なんとなく好きです。 ハイハイ、あなたは間違いなくケンなのね、なんて納得したりしています。
箱から出してみました。可動ボディじゃないけれど、日に焼けて中々たくましい体つき、 ちょっとくせ毛の髪もいい感じです。 笑顔もそんなにニヤけてないしね。
「さあ、今日からここの息子として頑張るぞ〜。 どうやら女の子が多すぎて、男手が全然足りてないらしいし」 イソイソと自分の婿入り箱を片付けるケン。
「さあて、最初に出会うお嬢さんは誰かな」 明るい希望に満ちた爽やかな笑顔。しかし、
「わっ!」 …この家には、 オーナーのおふざけと気まぐれで集められたイロモノ・ケン’Sが待機していたのでした。
圧倒される新入りケン。 私がにらんだ通り、ルックスとしてはけっこう無難でいいケンのようです。 ま、他のケンが濃すぎるというのもあるでしょうが。 そんな私の満足とは裏腹に、当のCALIGIRLケンは自分の将来に不安を感じたようです。
思わず逃げ腰になっています。
が、途中でうっかり色っぽい人魚を拾ってしまいました。 というか、人魚さんにケンが拾われたんでしょうか。 どちらにせよ、まんざらでもない気がし始めたらしいケン。 「他にもいい子がたくさんいるのよ〜♪」鼻の下がのびている気がします。 単純です。でも他にも素敵な女の子Dollがたくさんいるのは本当です。
「やっぱりなんとかここで生きて行こう」 決意してくれたらしいケンでした。
(2004.8.10)