Shabing Fun Ken
彼…シェービングファン・ケンこそ、初めて私の胸を高鳴らせたケンです。
1999年春まだ浅い頃、私は人形初心者、ましてやバービーは生まれて初めて触れる世界でした。
そんな私にことのほかピン!とは来なかったのが、ケンです。
「これがバービーのボーイフレンドぉ?ふ〜ん、色々なタイプがいるのね。にっやけてるぅ」
な〜んて罵声を内心浴びせていたのですが、ふと一人のケンが目に止まったのです。
それは当時まだ日本にいらしたハニバニさまのショップででの出会いでした。
植毛で爽やかな笑顔…「この人なら…」とふと思ったものの、買いそびれたのです。
それから3年以上がたち、ある日全く偶然に捕獲!格安で放出されていました。
私が一目惚れ(ああ、認めたくない)したのは白人ケンでしたが、彼はヒスパニックみたいです。
ずっとずっと「ケンをお迎えするならあの人」と決めていただけに、本懐かなってスッキリ(^^)
マテル社のピンクボックスはいつも楽しいパッケージ。箱裏のケンは髪がボサボサです。遊び方の説明書が入っていました。
このケン、細々と婿入り道具がついています。
シェービングクリームとヒゲ剃りは分かる、ブラシの人間サイズと人形サイズもいいけれど、
あと何やらボトルと、フライング・ディスクとやら、
サンバイザー、スウェットシャツとお揃いのバックパック…うーん、どこに行く装備なの?ケン。
「やあ!ボクを探してくれてたんだって?」う、うん、まあね…。
髪は後ろへ撫で付けられてコチっと固まっています。
一瞬、シャンプーをしようと思いましたが、髪がボサボサになるのが嫌なので、このままでいることにしました。
「ほら、これがフライング・ディスクだよ。このシャツ、フードがついてるんだ、
いいだろ?アハハハハハハ!…ハ?あ、な、何をする気だ?」
「なぜだ!?なぜ裸にされなきゃいけないんだ!?」屈辱に震えるケン。
まあまあ、そう悪くとらないで、みなさんにキミの体を見てもらってちょーだいね。
このケンはなんと自立します。その秘密はコレ。この靴のおかげでスタンドいらず。
さあ、これがメインイベント。このクリームとヒゲ剃りでこのケンのヒゲがそれるそうです。
わりとねっとりするクリームを塗り、ヒゲ剃りを当てます。
剃り残しがありましたが爪でこすったら消えました。
ただの水でも消えるみたいです。その後は生えません。うーん、いいのかな?
「やれやれ、お目見えするのも大変だ」そそくさと自分の荷物をまとめるケン。
「じゃ、そういうことで!」
「これからのボくをよろしく!きっと兄(アラビア人)と一緒にたびたびお目にかかるからね。」
その明るさはなんなんだ…ケン。。。ふと力の抜ける私でした。
(2003.7.14)
|