Pullip Noir
プーリップ ノアール

2003年に初めてであったプーリップ、ファーストこそ先駆けて買ったものの、
その後は様子見状態が続いた私に、またキラッと光ってみせる出会いがありました。
この「ノアール」嬢です。

ゴシック・ロリータ、略してゴスロリという文化が出てきて何年になるのでしょう。
今現在の年齢と立場である私からは遠い文化であることは間違いないのですが(笑)
若ければあるいはハマっていたこともあったのか?と思います。
何しろ服装は自己表現ですものね。
かと言って全面的に肯定できないのは、服装の方はともかくも
メイクが濃すぎるのが苦手だからです。

そんな私に「あなた…可愛いわね」と思わせたプーリップのノアール。
何度も売り場の前を行きつ戻りつし、家に帰っては悩みまた出かけ、
ついに最後の1個になって、ええいままよ!と買ってしまったのが運命。
買ったとたんとてもホッとしました。
私は彼女が好きだったんです。
こんなにもすごいメイク、しかも唇にチェーンが刺さってるのに(^_^;)

 
今思うと、この当時のプーリップはパッケージが安っぽかったかも
(メーカーさんごめんなさい)
お人形本体はテーマがキツめであるにもかかわらず、上品です。
そう、それが私が引かれたポイントかも。

 
顔色が悪いメイクはお約束なので多めに見るとしましても、
目元、綺麗なんです。
目が片色違いというのが素敵ですね。
私は大昔、敬愛する萩尾望都先生のイラスト集だったかで「金銀妖眼」と書いて
「ヘテロクロミア」という呼び名を記憶していたのですが、本当はどういうのでしょう?
この目の美しさが忘れられなかったのです。
ちなみにドレスも靴も満足できる出来です。


瞳に白い星が描かれていてびっくり。
キリッとした眉毛は濃く、唇は黒く。
実はどちらかといえば私が敬遠するタイプのはずなのに、この人形は好き。


亜麻色の優しい巻き毛も可憐で、色々な角度から眺めているほどに、
表情が豊かになってきます。
これがお人形を箱から出したことで得られる喜びかな。

 
クマを持ってこれでフルセットです。


輝くのは光だけじゃない
闇だって輝くものだということを
あなたは知ってる…?

(2004.6.23)