タイニーベッツィーマッコール ラプンツェル


2004年5月、また一人、お姫さまなベッツィーが誕生しました。
ラプンツェル、有名な、髪の長いお姫さまに扮したベッツィーです。


左が通常サイズのベッツィーの箱。右側が豪華なドレスタイプのベッツィ−用の箱。

こんな風に眠っているんです。可愛いでしょう。

 
同じようでいて、同じではないベッツィーの魅力を、彼女を見た瞬間に再認識しました。
長い三つ編みに編んだブロンドの髪、上品なメイク。とても可憐です。


黄色というほど軽くはないこのドレスの色も素材も、クラシックなデザインも本当に素敵です。

この真珠を編み込んだ金のレースのネット。縫い付けてあります。
私は当分はずしたくない気持ちでいます。この髪型自体でもう、他のドレスはあまり合わせられない気もしますね。
でもいつか、何か探してみましょう。だって着せ替え人形ですもの。


グリム童話の中の有名なお話をかいつまんでみましょう。
あの〜、案外恐ろしいお話なので、私は子供の頃からあまり好きではないんです。

ラプンツェルは、魔女に捕われた女の子です。
妊娠中の女性がある日、(つわりによる味覚の変化と、不思議な欲求でしょうね)
隣の畑に生えているラプンツェル(ドイツのサラダ菜らしいです)を
どうしても欲しくなって、その夫が盗みにはいり、妻に食べさせます。
ところがそれは悪意ある魔女の畑で、数回盗みにはいった男はついに魔女に捕まり
夫を返して欲しければ、という条件で
生まれた女の子の赤ちゃんを魔女にとりあげられてしまったのです。
女の子…ラプンツェルは窓が一つしかない高い塔の一室に閉じ込められ、一度も外に出る事がないまま育って行きました。
たしか機織りをさせられていた、と思います。
一度も切らない髪は長く長く伸び、ラプンツェルは日毎その髪を梳って歌いながら、
ただ一つの窓から外の景色を眺めて過ごしました。
ある日、通りかかった青年(実は王子)がその美しい歌声をきき、
窓から見掛けた美少女ラプンツェルに恋をします。
塔の上と下で、恋を語り合う二人。
王子はラプンツェルの長い髪をつたって塔の上に上ってくるのです。
無茶ですね…(^_^;)
ところが魔女にそれを気付かれ(というのも、ラプンツェルが魔女にドレスがきつくなったと訴えるのです。
つまりお腹が大きくなってきたと。あう〜)
ある日魔女は、いつものように王子が上ってくる途中で残酷に髪を切ってしまうのです。
王子は転落、ラプンツェルは魔女に追い出され、
森の中で男の子と女の子の双子を産み、
貧しい暮らしをしていくしかありませんでした(なぜかな〜?)
ある日、怪我のせいで盲目になった男が通りかかります。
彼が、転落死したと思われていた王子だと気付いたラプンツェルは抱き締めて涙を流します。
その涙が元・王子の目にはいり、すると視力が回復します。
で、めでたしめでたし…。おめでたいでしょうか?う〜ん、今もやっぱり好きじゃないんです、このお話。


ううう、苦労したのね、ラプンツェルちゃん。
「そうか、私ってそういうお話の主人公だったのね…」


「まあまあ、そんなこと気にしないで」
「そうよ、単なる扮装だと思えば。素敵なドレスで良かったじゃない」
同時に生まれて同じ飛行機で我が家にやってきた3人の結束は固いようです。


我が家のラプンツェルちゃんは立派に幸福になります。

(2004.6.1)